ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

あけましておめでとうございます。

2007年01月01日 | Weblog
いつも訪問してくださる皆様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

今年も個性溢れ、面白そうな音楽探求します。ぜひお付き合いください。

2006年後半は個性溢れる作品が少なくてCD感想を書くまでに至りませんでした。
更新が少なくて申し訳ありません。

今日は帝釈天までもう一つの趣味である自転車で行ってきました。
さすがに混んでいました。

皆様、良いお正月をお過ごしください。
2006年ベストはもうすぐアップします。

Dark Lunacy 祝!国内盤

2006年12月10日 | Weblog
Dark Lunacy / The Diarist  2006 自主制作盤
前作Forget.me.notはビクタ-より国内盤が出ています。

ザ・ダイアリスト

2nd
フォーゲット・ミー・ノット

1st
Devoid

オフィシャルHP

試聴先

評価9.2/10

イタリアの4人組クラシック風シンフォニックデスメタルバンドの3rd。1stと2ndはヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロの弦楽4重奏を大胆に取り入れた物哀しいメロディ-重視の芸術的シンフォニックデスメタルを聞かせてくれた。クラシックの美しさとデスメタルの凶暴性が見事に融合したすばらしい作品で、まさに孤高の存在。その彼らの新作が届いた。今回は第二次世界大戦でのスターリングラード攻防戦を題材にしたコンセプトアルバムらしい。今までの彼らの音も含め、期待に胸が膨らむ。

ところが、彼らの最大の特徴でもある弦楽4重奏がない?これにはかなり落胆したが、繰り返しアルバムを聞いてみると、サウンドは今までの彼らの音に間違いはない。魅力的なギタ-とダイナミックで畳み掛けるような攻撃的でドラマティックな疾走サウンド、物哀しく悲壮感のあるメロディ-は彼ら独自のすばらしい物だ。これにクワイアや効果音、キ-ボ-ドによるシンフォニックアレンジが所々挿入され、スケ-ルの大きなコンセプト芸術作品になっている。今までより若干シンプルな音作りのため、曲そのものの良し悪しが顕著に現れるが、各楽曲の出来もすばらしい。女性ボ-カル入りの曲もあり、楽曲にもかなり幅が広がっている。もはや彼らに追随できるようなバンドはありえないだろうと思わせるような圧倒的な存在感はさすがとしか言えない。同じく芸術的デスメタルバンドのOpethと共に、世界を席巻して欲しいバンドだ。

でも美しい弦楽4重奏も聴きたかった。弦楽4重奏入りなら10点満点+α
ギル超お勧めアルバム。2006ベストアルバム暫定No.1。これを超える作品は今年出てくるのか?

過去作含む3枚共ぜひ聞いて欲しい。間違いなく歴史に残すべきバンドだ。


劇速ネオクラシカルタイプのツインギタ-

2006年12月07日 | Weblog
Burning in Hell / Believe  2006 サウンドホリック

ビリーヴ

オフィシャルHP

試聴先(とりあえず聴くといい事があるかも?)

ブラジルの5人組メロディックスピ-ドメタルバンドの2nd。

すばらしい!何がすばらしいかというと、劇速ネオクラシカルタイプのツインギタ-を弾きまくりな所。しかもリ-ドパ-ト満載で、ボ-カルと共にギタ-もバリバリ歌っている。

昨今、ヘビィ-なリズムギタ-ばかり前面に出す、つまらない音が多い中、彼らのサウンドはとても新鮮。ここまで速くて気持ちよくギタ-を聴かせてくれるバンドはドラゴンフォ-スくらいだろう。

肝心の楽曲はドラゴンフォ-ス+アングラ÷3(謎)の臭ささかな?といった感じで、臭すぎず硬派過ぎない程度にメロディアスにまとめている。ボ-カルもなかなかうまい。1曲のバラ-ドを除いて全てスピ-ディ-な曲はとても頼もしい限り。ただし、途中で少し飽きてしまうというのは内緒にしておこう(笑)

最新作のアングラよりもよっぽどアングラらしい元気一杯なアルバムが楽しい。これに神の曲があれば10点満点。ブラジルは熱いぞ!

評価9/10

ブログ更新が遅くなってすみません...
感想を書きたくなるようなCDがなくて嘆いていました。

DRAGONLAND

2006年11月15日 | Weblog
DRAGONLAND / ASTRONOMY  2006

Astronomy

オフシャルHP

試聴先

スウェ-デン出身の6人組メロデックスピ-ド/パワ-メタルバンド4th。
シンセサイザ-奏者が本格的なオ-ケストラアレンジを奏でる。

ドラゴンと名の付くバンドは沢山いるが、ドラゴンフォ-スが頭一つ抜きん出てしまったため、他のドラゴンと言う名のバンドは差別化ができずに地味になってしまった。彼らの前作もあまり印象には残っていない。どんな音だったか?

イントロはシンフォニックな幕開け。本格的なオ-ケストラアレンジだ。色気たっぷりのハイト-ンボ-カルに、重厚な女性コ-ラス。湿り気たっぷりの泣きメロディ-満載。ギタ-もキ-ボ-ドも泣くわ泣くわ。荘厳劇的ミドルテンポな1曲目。これはもしや?

次はスパニッシュなイントロから女性ボ-カルとデュエットするメロディアス歌い上げ系ミドルテンポ曲。メロディ-センスがすばらしい序盤だが、疾走がないぞ。

と思っていたら、派手なオ-プニングから、ドラムがスタスタスタスタ、おお!疾走の臭いがする。キタキタ~!疾走泣き泣きメロディックパワ-メタル。前サビメロディ-でうっとりしつつ、本サビで失神。これぞ洗練度抜群の北欧王道泣きメロ。ギタ-もこれでもか!と泣きまくりで嬉しい。この曲(Contact)がアルバムのハイライト。(試聴1曲目)

音楽性は、本格的なオーケストラアレンジを随所に散りばめたり、keyアレンジの活躍が目立つスケ-ル感のあるメロディックパワ-メタル。オ-ケストラインスト曲もある。他の似たようなバンド群からは一歩抜きん出て、個性を強調できた感じがする。但し、ミドルテンポに重点を置いているのか、Contactのような完成度の高い疾走曲が少ないのは不満。

中盤は、だれては疾走の繰り返し。メリハリがあって良いのかもしれないが、だれ具合が気になる。後半のシンフォニックインスト組曲もいまいち盛り上がらず消化不良。

評価8.5/10
かなり個性はあり、魅力的なメロディ-満載で、良いバンドになった。アルバム全体の完成度を上げれば相当良いバンドになる可能性大。

Eternal Tears of Sorrow (祝 国内盤発売)

2006年11月12日 | Weblog
Eternal Tears of Sorrow / Before the Bleeding Sun 2006

ビフォア・ザ・ブリーディング・サン

オフィシャルHP

試聴先

フィンランドの5人組ゴシック風味あり、シンフォニック風味ありのメロデスバンド復活5作目。

実はこのバンドの事は良く知らなくて、ただのゴシックメタルバンドだと思っていた。もちろん過去作にはまったく興味がなく、新作もスル-寸前。だが、このアルバムはキラキラデスメタル風らしく、評判が良かった。

美しいジャケも魅力的。

1曲目が民謡風イントロに宙を舞うキ-ボ-ド。その後疾走メロデス炸裂!これは平均点が高そうな出来だぞ。キ-ボ-ドのシンフォニックアレンジが洗練されていてナイス!
2曲目はいきなりダイナミックに疾走。うんうん、いいね。でもこのままアルバムが終わってしまったら平凡だな~。

と思っていたら、3曲目は美しいピアノで始まる普通声のメランコリックロック。普通声もうまい!コ-ラス、キ-ボ-ドで盛り上げ、後半ダイナミックになる楽曲は凄い。

4曲目は再びメロデス。ここまで聴いて、キ-ボ-ドの良いセンスと美しさが光る。もちろんギタ-のメロディアス加減も絶妙。

5、6連続曲はミドルテンポのゴシック風。コ-ラスに女性も参加し、若干盛り上がるが、ダラダラでいまいち。このような曲が中心だったら聴かなかったアルバム。7曲目は平凡なメロデス。う~ん、前半が良かったのに…このあたりで失速。

でも8曲目で再度疾走キラキラメロデスで元気が出る。そして極めつけはラスト8分40秒の大作?ゆったりとシンフォニック&厚いコ-ラスが印象的な序盤から、ドラマティック&スピ-ディ-に展開する。おおお!(謎)

ラストの壮大な大作で彼らの株は一気に上昇!

評価8.8/10
中盤のダレがなかったらすばらしいと絶賛したアルバム。惜しいけど何回も繰り返し聴いたアルバム。普通のメロデスではありません。強い個性があります。

I AM GHOST / Lovers' Requiem

2006年11月08日 | Weblog
I AM GHOST / Lovers' Requiem 2006 ソニーミュージックエンタテインメント

ラヴァーズ・レクイエム

オフシャルHP

試聴先

レコ社宣伝文句

善と悪、天国と地獄、天使と悪魔を彷徨うラブ・ストーリー

ロストプロフェッツ meets マイ・ケミカル・ロマンス?スティーヴ(vo)と紅一点ヴァイオリニスト、ケリスを筆頭にダークさを全面に打ち出した全メンバーのビジュアルと、演劇のような凝ったステージ・パフォーマンス、そしてピアノとヴァイオリンをフィーチャーしたダークかつメロディックなロック・サウンドが熱狂的支持を受け、自主制作EPとたった数本のライヴパフォーマンスだけでデビューを決めてしまった、米オレンジ・カウンティからの異端児=アイ・アム・ゴーストのフル・アルバムが遂に登場!

インパクト抜群のデビュ-ミニアルバムが今年になって日本発売になってから、間髪を置かずに1stフルアルバムが届けられた。

デビュ-ミニアルバム感想

ジャンルはロック/パンク/ゴシックと表記されているカリフォルニア出身の6人組1stフルアルバム。メロディアスで激しいサウンドに、男性ボ-カルと女性ボ-カルのツインボ-カル。基本的に男性ボ-カルが主導しているが、女性ボ-カルもハ-モニ-、ヴァイオリン含む大活躍。時々嫌味がない程度に叫び声。

音楽性はデビュ-ミニアルバムの延長線なのだが、ヴァイオリンと歌メロの泣き部分が減り、メタリックなギタ-を前面に出してよりハ-ドな仕上がりになっている。デビュ-ミニアルバムから2曲が新作に挿入されているのだが、何度聴いてもデビュ-ミニアルバムからの曲のほうがメロディアスでインパクトも強い。

彼らの個性が若干薄まってしまった楽曲郡のアルバムは、全体を通して聴いてもイケイケな熱気があまり伝わってこなくて残念。ク-ル、モダンになったとでも言えばいいのかな?

デビュ-ミニアルバムの印象があまりにも強いものだから、がっかり感はあるが、基本的には面白いバンドに変わりはない。今後も要注目。

評価8/10
もっと激情メロディアスを!

WUTHERING HEIGHTS

2006年10月27日 | Weblog
WUTHERING HEIGHTS / The Shadow Cabinet 2006

ザ・シャドウ・キャビネット

オフィシャルHP

試聴先
オフィシャルHPのSoundから新作2曲聴けます。

活動は地味だが、着実に新作を送り出しているデンマ-クのkey含む6人組民謡メロディックパワ-メタルバンド4th。

2ndを初めて聴いて、なかなか面白いバンドだと思い、聴き続けているバンド。あまり知名度が上がらないのでやきもきしていたら、今回の新作。コンスタントに作品を送り出していますね。

どれどれ新作はどうかな?

おお!勇敢なメロディックスピ-ドパワ-メタルサウンドに↓のような民謡風メロディ-

たらららった~♪たらららった~♪たりらりらりらりらりら~♪ 

クサクサなメロディ-に笑ってガッツポ-ズの1曲目。なかなかやるな!

アルバム全編、展開&起伏付きのメロディ-ックスピ-ドパワ-メタルと濃すぎない程度のクサクサ民謡を融合して若干プログレッシブふりかけをまぶした味付けの音がとても心地よい。期待した以上の出来にニンマリ。インパクトもかなり強いと思う。

でも、よく聴くと同じような中粒程度の曲が多く、この曲が神の領域に突入した!と皆さんに強くお勧めできるような代表曲が見当たらない。何度も聴いているうちに飽きてしまうだろうと思われる。ドラゴンフォ-スと同じ運命か?(笑)

もうひとつ気になるのは、ボ-カルがかなりクドイ。力が入りすぎです。もっと肩の力を抜いて歌ってくれたらいいのにと思うのは私だけか?

贅沢な文句を書いてしまったが、この手のバンド新作群の中ではキラリと光輝いている。
普通にお勧めできる嬉しい新作。

どこかで見かけた文句
“メタル村の住人なら間違いなく85点は確実”

私は自称メタル村の住人ではない?が
評価8.5/10

アングラ、ラプソの新作を蹴落とす勢い。

ANGRA

2006年10月25日 | Weblog
ANGRA / AURORA CONSURGENS 2006 ビクタ-

AURORA CONSURGENS

日本語ファンサイト

新オフィシャルHP(未完成)

ビクタ-宣伝文句
その緻密な創造力はとどまることを知らない
進化し続けるANGRA、2004年のメタル・マスターピース「テンプル・オブ・シャドウズ」に続く2年ぶりの新作完成!

2001年「REBIRTH」で文字通りの再生を果たし、2004年の「TEMPLE OF SHADOWS」ではその十字軍騎士と現代をクロスオーヴァーさせたコンセプトとその独自の音楽性が高く評価されたANGRA。1991年の活動開始から今年で15周年を迎える。日本ではキコ・ルーレイロ、エドゥ・ファラスキ、フェリッペ・アンドレオーリのソロ作のリリースに続き、遂にマスターピース「TEMPLE OF SHADOWS」に続く新作が完成した!

サウンドも一介のヘヴィ・メタル・バンドにはとどめきれない自由な発想と豊かな音楽的素養を根幹にその緻密な創造力はとどまることをしらない。進化、進歩に富んだ本来の意味で”モダン”なアルバムとなっている。

みんな大好きアングラの新作。

ドラムがドタバタ、ギタ-がレロレロし、歌い上げているバラ-ドもあり、中型花火はいくつか上がっているのだが、なぜか地味目。

まるで財政難になってしまった地方都市の盛り上がりに欠ける花火大会のようだ。
今までのアルバムは最低1発以上の大型花火があったのに…

評価7/10
悪くはないが、あまり印象に残らない。モダン過ぎたのでは?

ZERO HOUR

2006年10月20日 | Weblog
ZERO HOUR / Specs of Pictures Burnt Beyond 2006

Specs of Pictures Burnt Beyond

オフシャルHP

試聴先(フルで1曲聴けます。過去作も試聴可)

試聴先(myspace.com)

USA4人組硬派系プログレメタルバンドの5th。ボ-カルが変わった。

テクニカルな中毒系繰り返し重音リズムに乗る灰色パワ-メタル調の歌メロ。まるでToolのようだが、Toolよりも暗くなく、テクニカルな演奏部分は更にヲタク度が高く、硬派系プログレメタル好きな人は彼らの匂いに釣られるだろうと思われる(笑)。リズムを最重視する所はアメリカのバンドらしい。メロディアスなギタ-が弾けないのか、嫌っているからなのかは不明。

1stから続くこの独特な音楽性はほぼ不変。目新しさはあまり感じられず、かなり保守的。だが、安心感は抜群なので、今までの彼らの音が好きなら何も問題はない。ボ-カルが変わってしまったが、違和感は何もなく上手い。このような音に歌メロを乗せるのは難しいはずなのだが、何事もなかったかのように歌っている。彼は只者ではありませんね。

Toolが有名で、彼らが無名なのはヲタク度が高すぎるからなのか?Toolも十分ヲタクだと思うのだが。

評価7.8/10
もう少し良い意味で変化してくれ。

Heavenly

2006年10月18日 | Weblog
Heavenly / Virus 2006

ヴァイラス

オフシャルHP

試聴先
オフシャルペ-ジの右側にジュ-クボックスがあります。

フランスの5人組メロディックメタル4th

過去に大流行した産業ロックや、売れに売れたメロディアスハ-ドロックのように、メロディ-のツボをうまく押さえながらも、甘くなり過ぎず、ハ-ド過ぎないメロディックパワ-メタル加減がすばらしい。

更に、コ-ラスやキ-ボ-ドをコテコテになり過ぎない程度に挿入された聴く人をあまり選ばない親しみやすい音。沢山の人に自分達の音楽を広く受け入れて欲しいと訴えかけているようなアルバム内容は好感度抜群。もちろん昔からのクサメタル好きも満足させてくれるだろう。ちょっと疾走感とパンチが足りないけどね。

各楽曲の出来具合や安定感は高い。渾身の力を振り絞ってコツコツと丁寧に仕上げた様子が手に取るように伝わる。このような内容のアルバムなら、沢山の人にお勧めしたい。

唯一の欠点は、ジャケがダサい…..

評価8/10
ガンマレイに似た音だと言うレビュ-が続出しているが、私はガンマレイがどんな音なのかあまり知らない。そうなのか?