
「たれくち」が手に入らない。花垣のホームページに掲載されてからでは、なかなか手に入りずらくなってきた。本当の呑ん兵衛に言わせれば、そんなこだわりはバカバカしいといわれるのかもしれないが、事実、発売したばかりの瓶に酒蔵の匂いがするほど、瓶詰めしたばかりの新酒を手に入れ、その馥郁とした吟醸香を楽しみながら飲みたいと願っている。しかし、だんだんメジャーになってきたせいか、発売と同時に手に入れることが難しくなってきたのだ。その分、ある程度、新酒のラインナップが揃ったところで注文をする楽しみ方もみつけた。今回は、たれくち、冬のしぼりたて、無濾過純米を送ってもらった。友人にも頼まれた新酒を分けたが、奥さんと娘さんにはフルーティーでワインみたいだと好評だった。そんな日本酒を飲んでいる私は、呑ん兵衛失格なのかもしれない。某酩酊大臣になるほど出世する呑ん兵衛になるには、自前の酒は安くてアルコールがすぐ効くものを飲み、公費の酒は高くて浴びるほど飲む腐った根性を持たなければなれそうにない。そうすれば、あれほど上手に記者会見できるようになれる。やはり、酒も年季だ。
そろそろ暖かくなってきたから、生酒は終わり、火入れしたものに変わった。純米大吟醸うすにごりが発売中である。