問題の白猫さん(数日前の写真)
昨日外から戻ったら、大家さんの末の息子(ハイサム君・5歳)がアパートの前のテラスから身を乗り出して、隣の建物の方を真剣な表情でに眺めていた。
そちらを見ると、隣の建物の上階のバルコニーの片隅に、いつもこの辺をうろうろしている大きな白猫さんがうずくまって、「あ~お、あ~お」と鳴いている。
そして大家さんの上の息子(アハマド君・たぶん中学生くらい。大家さんには息子が3人いる)がその猫を目指して、建物の境目の壁を乗り越えようとしていた。
どうしたのかとアハマド君に尋ねると、あの猫はあそこに登ったまま降りられなくなったのだという。
それで彼は救出のために出動したというわけなのだ。
私の見たところ、そのバルコニーはさほど高くないし、とっかかりの足場もあるから、猫が降りられなくなったとは考えにくい。
しかもあの鳴き方は、恋のシーズン中の猫特有の鳴き方である。
とは思ったが、黙って成り行きを見守ることにした。
猫を救うために我が身を危険にさらす男の子って、ステキじゃないですか?
お姫様を助けに行く王子様よりもロマンチックやわ・・・
彼は身軽に壁を乗り越えてバルコニーの前にたどり着き、手を伸ばして猫の首根っこを捕まえようとした。
しかし猫は激しく嫌がって身を振りほどく。
後方ではハイサム君が、「今だアハマド、行け~、ひっつかめ!」と声援を飛ばしている。
アハマド君は私の方を見て少し笑い、引っ掻かれそうだからなかなかつかめないと、身振り付きで説明してくれた。
何度かの慎重な試みの後、ついに彼は捕獲に成功し、片手に猫をぶら下げ、空いた方の手で塀を伝いながらこちらに戻り、無事に下に降ろした。
猫救出作戦成功。
よほど怖かったのか、白猫さんはこわばった顔をして震えている。
・・・落ち着かせてやる必要があるようだ。
ふふっ、こういう時こそ私の出番よね。
「私、猫のエサを持ってるんよ!」
と宣言し、私はおもむろにカバンからキャットフードを取り出した。
小分けにして、常に携帯しているのだ。備えあれば憂いなしである。
ひとつかみ目の前に置いてやると、猫は一瞬ためらった後、やがておずおずと食べ始めた。
アハマド君は私がエサを取り出すのを見て驚いたようだったが、特に何も質問しなかった。
彼はいつもクールなのだ。弟のハイサム君と対照的である。
ハイサム君はいつも私を見かけると、大きな目を輝かせて寄ってくるのだ。
かわいいん~
食べ始めたら、白猫さんは少し落ち着いたようだった。
一件落着したようなので、私は彼らに挨拶して、半地下にある自宅へ引き上げた。
ちなみに大家さんの御一家は同じアパートの上階に住んでいる。
猫の救助に一生懸命な男の子たち・・・
いやあ、今日はイイものを見た。
それにしても、カメラのバッテリーが切れていて、写真が一枚も撮れなかったのは痛恨だった・・・。
ゴミ箱猫たち
上の猫たちにキャットフードをやったら、食べてくれた
昨日外から戻ったら、大家さんの末の息子(ハイサム君・5歳)がアパートの前のテラスから身を乗り出して、隣の建物の方を真剣な表情でに眺めていた。
そちらを見ると、隣の建物の上階のバルコニーの片隅に、いつもこの辺をうろうろしている大きな白猫さんがうずくまって、「あ~お、あ~お」と鳴いている。
そして大家さんの上の息子(アハマド君・たぶん中学生くらい。大家さんには息子が3人いる)がその猫を目指して、建物の境目の壁を乗り越えようとしていた。
どうしたのかとアハマド君に尋ねると、あの猫はあそこに登ったまま降りられなくなったのだという。
それで彼は救出のために出動したというわけなのだ。
私の見たところ、そのバルコニーはさほど高くないし、とっかかりの足場もあるから、猫が降りられなくなったとは考えにくい。
しかもあの鳴き方は、恋のシーズン中の猫特有の鳴き方である。
とは思ったが、黙って成り行きを見守ることにした。
猫を救うために我が身を危険にさらす男の子って、ステキじゃないですか?
お姫様を助けに行く王子様よりもロマンチックやわ・・・
彼は身軽に壁を乗り越えてバルコニーの前にたどり着き、手を伸ばして猫の首根っこを捕まえようとした。
しかし猫は激しく嫌がって身を振りほどく。
後方ではハイサム君が、「今だアハマド、行け~、ひっつかめ!」と声援を飛ばしている。
アハマド君は私の方を見て少し笑い、引っ掻かれそうだからなかなかつかめないと、身振り付きで説明してくれた。
何度かの慎重な試みの後、ついに彼は捕獲に成功し、片手に猫をぶら下げ、空いた方の手で塀を伝いながらこちらに戻り、無事に下に降ろした。
猫救出作戦成功。
よほど怖かったのか、白猫さんはこわばった顔をして震えている。
・・・落ち着かせてやる必要があるようだ。
ふふっ、こういう時こそ私の出番よね。
「私、猫のエサを持ってるんよ!」
と宣言し、私はおもむろにカバンからキャットフードを取り出した。
小分けにして、常に携帯しているのだ。備えあれば憂いなしである。
ひとつかみ目の前に置いてやると、猫は一瞬ためらった後、やがておずおずと食べ始めた。
アハマド君は私がエサを取り出すのを見て驚いたようだったが、特に何も質問しなかった。
彼はいつもクールなのだ。弟のハイサム君と対照的である。
ハイサム君はいつも私を見かけると、大きな目を輝かせて寄ってくるのだ。
かわいいん~
食べ始めたら、白猫さんは少し落ち着いたようだった。
一件落着したようなので、私は彼らに挨拶して、半地下にある自宅へ引き上げた。
ちなみに大家さんの御一家は同じアパートの上階に住んでいる。
猫の救助に一生懸命な男の子たち・・・
いやあ、今日はイイものを見た。
それにしても、カメラのバッテリーが切れていて、写真が一枚も撮れなかったのは痛恨だった・・・。
ゴミ箱猫たち
上の猫たちにキャットフードをやったら、食べてくれた