外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

すずめのためのドライブスルーのお米食堂

2018-07-24 03:25:05 | ハトやスズメなど

 

アパートの窓辺に日に何度かすずめ用の米をひと握りほど置くのが、最近の習慣になっている。5月頃にふと思いついてやってみたら、うちの窓が公園に面していてすずめの往来が多いせいか、すぐに気づいてもらえて、次々に可愛らしいお客さんがやってくるようになった。そうするとやめるにやめられなくなって、今に至る。最近では、前に置いた分がなくなって追加の米を出した途端にお客が到来することも少なくない。私の窓を見張って、おかわりが出るのを待ち構えているヒトがいるに違いない。

生米は硬いから消化に悪いかとも思ったが、ネットで調べたら、パンや炊いたご飯よりもすずめの体にいいと書いてあったので、生のままあげている。生米は傷みにくく、雨の日や暑い日に放置しても大丈夫なので好都合だ。

普段使っている部屋の窓の外側の出っ張った部分をメインのすずめ食堂にしているのだが、もう1か所、隣のビルの屋上にも米を置いている。2号店だ。あまり使っていない方の部屋(ボロアパートだけど一応2部屋ある)の窓と隣のビルの屋上の距離が非常に近いので、窓から手を伸ばしてエイヤっと米を投げているのだ。相撲取りが塩を投げる要領で。隣のビルは誰も住んでいない荒れ果てた廃屋なので、問題はないはず。

すずめは警戒心が非常に強い。カーテンを開けているとなかなか来てくれず、来てくれても首を伸ばしてこっちの様子を伺いつつ、大急ぎで米粒をかっこんで、ひょいっと飛び去っていく。ドライブスルーのようだ。だからなかなか写真が撮れない。カーテンを閉めていると安心するらしく、連れ立ってやってきてゆっくり食べていく。

米粒をついばむ「コツコツ」「ポツポツ」という音とカーテンに映った影が可愛いのでそれなりに満足だが、やはりもう少しなついて欲しい。そもそも、すずめは猫と違って個体識別がほぼ不可能。「すずめさんたち」という集合体として遠くから愛するしかないのね。

 

薄汚れた網戸越しだが、珍しく写真が撮れた。お母さんすずめに食べさせてもらうヒナ。ヒナはジイジイやかましく鳴くので、近所に気を遣う。大体ヒナと言っても、すでにお母さんより大きかったりするので、自分で食べられそうなものだが。母親って、たいへんだなあ。

 

 

米は、近所のお米屋さんで有機米を買っている。自分だけが食べていた頃は、スーパーで適当に買っていたのだが、身体の小さなすずめにあげるとなると、やはり農薬は少ないほうがいい気がして、有機米を選ぶようになった。お米屋さんではその場で脱穀してくれるので、味もよさそうだ。米を炊くことはめったになく、ほとんど全部すずめにあげてしまうので、実際の味の違いはよくわからないが。米を食べると、すずめさんの分け前を奪っているような気がして後ろめたいんで・・・いや、単に米を炊くのが億劫なだけかも。

 

しばらく前に行った上野公園では、すずめやハトの餌付けをしている人が多かった。手の上にエサを置いてじっと動かず、そこから直接ついばませている強者もいた。すずめ・ハト師匠だ。すずめのなつかせ方をいつか伝授していただきたい。

 

上野公園にて。エサの順番待ち?

 

こんなに毎日暑いと、すずめたちも喉が渇いているに違いない。できれば米だけではなく水もやりたいのだが、窓辺の狭いスペースに水の容器を置くとひっくり返ってえらいことになりそうなので、できない。ああ、うちにベランダがあれば・・・窓の手すりにひっかける容器を探さなければと思いつつ、だらだらしているうちに7月もじきに終わりそうだ。なんでもいいから、早く涼しくなってほしい・・・

 

昼夜逆転生活を送る私が、こうして朝方パソコンに向かっていると、やがてあたりでチュンチュン、ピイピイと鳥の声が聞こえ出す。それを聞くと「はっ、もう朝か。すずめさんたちに朝ごはん出さなきゃ」と立ち上がり、米を用意しに行く。これが私の毎朝の日課なのだ。

 

(終わり)

 

 

 

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フクロウカフェ池袋「あうるぱーく」でハリネズミの背中を眺める

2018-06-20 17:37:39 | ハトやスズメなど

 

先日、シリア人の友人と池袋駅のそばにあるふくろうカフェ、「あうるぱーく」というところに行ってきた。ネットで検索したら、池袋駅付近にもう1か所ふくろうカフェがあることがわかったが、そちらはワンドリンク付きで入場料1500円で、あうるぱーくはドリンクなしで1200円だということなので、300円ケチってこっちにしたのだ。1200円でも高いと思ったが。

 

カフェを名乗ってはいるものの、ここでは飲み物の提供はない(カフェカフェ詐欺?)。入口付近の廊下に自販機(お茶や清涼飲料水等)があるので、そこで買って持ち込むのは自由。私はいつものように紙パック入りの赤ワインをカバンに忍ばせて携帯していたので(備えあれば憂いなし)、それを飲みながらふくろうの写真を撮ったり、腕にのっけたり、なでたり、つつかれたりして楽しんだ。ふくろうと安物の赤ワイン、なかなかいい組み合わせだと思う。

 

池袋のありふれた雑居ビルの一角。雨の平日だったせいか、お客はまばらで、外国人ばかりだった。

 

まず入り口のところで、この子がちんまりとお出迎えしてくれた。手のひらサイズで非常に愛くるしい。触る前に手を消毒する。

 

この子はけっこうデカいけど、まだヒナなので触るのは禁止だった。もふもふのお腹、触りたかった・・・首をぐるんぐるん回したり飛んだりして、活発に動き回っていた。いいな~、肩が凝ったりしないんだろうな~

 

私が気に入ったのは、ハリーポッターに出てきそうなこちらのご兄弟。鼻のところのひび割れ(?)が気になって触ったらつつかれた。アグレッシブなところもス・テ・キ

 

セルフィーっぽい写真になった。

 

ふくろうに紛れて、でかいカワセミの一種も展示されていた。彼は自分をふくろうだと勘違いしていないだろうか。

 

ここはハリネズミもいたのだが、私たちがいる間はみなさん針山になって眠っておられた。手のせ・ふれあいを楽しめる時間帯も設定されている。

 

ふくろうもハリネズミも好きなのだが、やはりビルの一室に閉じ込められて見世物にされているのを目の当たりにすると、色々考え込んでしんみりしまう。お世話係の若い女性がふくろう好きだそうで、愛情を持って接している様子なのが幸いだったが。シリア人の友人は、ふくろうを腕に乗せてもらって喜んでいた。その姿は、鷹狩りをするアラブの遊牧民を彷彿とさせた・・・とまではいかないものの(所詮ふくろう)、多少その雰囲気はあったといえよう。

そういえば、かつてパレスチナのビリン村でハリネズミに触ったことがある。村の若者が捕まえてバケツに入れたやつだ。逃げようともがいて針が何本か落ちてしまっていて、気の毒であった。その後、あのハリネズミがどうなったのかは不明。うまく逃げおおせていればいいのだが、もしかしたら食べられたのかも・・・食べる人もいるらしいし。動物って、たいへんだな~(非常に大雑把な結論)

ふくろう見学を終えたあとは、同じビルの階下にある安いミャンマー居酒屋で一杯やった。生ビール250円、他のお酒の大半が190円と激安だった。マサラオムレツも美味しかった。猫スポットの公園もお寺カフェもデパートの屋上の空中庭園あるし、池袋はなんでもあって便利だ。

 

あうるぱーくのHP

http://www.owlpark.tokyo/

 

池袋ふくろうカフェ情報

http://tokyolucci.jp/ikebukuro-fukuroucafe

 

居酒屋「希望の星2号店」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13196299/

 

池袋の猫スポット

http://nekonoshima.miau2.net/higashiikebukuro-chuo-park/

 

池袋西武の屋上にある空中庭園についてこのブログで書いた記事

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/5727e241ac9e65c37de5b893755c17dd

 

(終わり)

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その後のルーコラとカモメと赤ずきんちゃんのおばあさん

2015-10-14 21:20:47 | ハトやスズメなど


前回の記事に、「ルーコラの種を蒔いたら、もりもり芽が出てきた」と書いた。
現在はこんな状態だ。


びっしりこ 



小さくて底の浅い容器に、種を1袋無理やりまいたもんだから、こんな密度になってしまった。
今回は肥料もやっていないし、このまま行くとそう遠からず全部しおれてしまうような気がする。
今が全盛期かな、このヒトたちは・・・って、そろそろ間引きするべきですかね。


話は変わるが、先日友人と横浜の山下公園に行って、カモメにパンをあげてきた。

カモメの餌付けはたのしい。
投げたパン屑を空中キャッチするなどの芸当を見せてくれるので、ハトの餌付けよりもイベント性が高いのだ。
ただ、山下公園のカモメたちは、イスタンブルのカモメたちのような離れ技を身につけていないのが少々残念だった。
あちらのカモメはフェリーにぴったりくっついて飛び、船の進む速度を考慮しつつ乗客の投げたエサをキャッチすることができるのだ。
プロのカモメ調教師をトルコから招いて、訓練を受けさせる必要があるかもしれない。

カモメを見ていたら、童謡の「かもめの水兵さん」を思い出した。
あの歌ではカモメはひたすら波にチャプチャプ浮かんでいることになっているが、実際にはどこかに止まっているか、空を飛んでいることのほうが多い気がする。
https://www.youtube.com/watch?v=keulO4hoQPw


氷川丸のもやい綱にずらりと並ぶ



この獰猛な顔が好き



さらに話は飛ぶが、最近ちょっと、赤ずきんちゃんのおばあさんについて考えを巡らせていた。
「赤ずきんちゃん」の話の中でおばあさんは完全に脇役なのだが、私にとってはなぜか気にかかる存在だ。

狼がいるような深い森の中の一軒家に1人で住んでいて、身体が弱くて、赤ワインが好き。
なんだか他人とは思えない・・・
おそらく猫の1匹や2匹も飼って、野鳥の餌付けもしていたに違いない。

たぶんこのおばあさんは、赤ずきんちゃんのお母さんの実母だ。
お母さんは赤ずきんちゃんが小さい頃離婚して、小学校の教師として働きながら女手一つで子育てをしている。
森の中で一人暮らしをしているおばあさんのことを心配しているが、仕事で忙しいからなかなか会いにいけない。
「森を出て、私たちと一緒に暮らそう」と何度も提案したが、おばあさんは「町の暮らしは私には合わない」などと言って、どうしても首を縦に振らない。
しかし、最近そのおばあさんの体調が思わしくないと、郵便配達人が話しているのを聞いた。
このため、森にはリスクがあることを知りつつも、赤ずきんちゃんをお使いに出したと・・・

という具合にあれこれ想像していると、時間なんてすぐ経ってしまう。
そうこうしているうちに、今年もじきに終わるのね・・・




コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豪傑ハトおばさん、スズメや放射能などについて大いに語る

2015-09-26 20:28:07 | ハトやスズメなど


先日ハトおばさんに遭遇した。
ハトおじさんなら何度か見かけたことがあるが、おばさんは初めてだ。

いつものハトスポット(スーパー前の広場の片隅)に、普段より早めの午後5時頃に行った時のことだ。
ハトの集団を眺めながら、ベンチに座って缶チューハイを開け、持参したパン屑を少しだけ撒いた時、その人は現れた。

背が低くてがっしりした体つきで、ショートヘアの60代と思しき女性。
広場の入口付近に自転車を止めて、つかつかとハトに近づくと、カバンからパン屑の入ったナイロン袋をおもむろに取り出して、盛大にばら撒いた。

おお~
ハトおばさんだ。ハトおばさんだ~
仲間だわ~~

私は感激しながらその様子を見守った。

おばさんは手早くエサやりを終えると、私の方にやってきて、ハトたちの方を眺めながら淡々と語り始めた。
「ここのハトの数、最近減ってるんだよね。前は40羽くらいいたのに、今はせいぜい15羽しかいない。
 カラスの数も減ってるから、もしかしたらカラスと一緒に駆除されたのかもしれない」

不吉な話だが、そういうこともあるかもしれない。
「この辺にはスズメもいますよね」と振ってみると、おばさんは顔をしかめてこう言った。

「スズメも減ってるんだよね。放射能のせいじゃないかな。この辺はもう放射能だらけだから・・・
茨木の山奥には、「狸やキノコをとらないでください」という看板があるらしいよ。
放射能が蓄積されてて危険だからだよ。ここだってきっと汚染されてるはず」

おお~
関東在住で、放射能汚染について積極的に語る人って初めて見た~
狸とキノコっていう、ピンポイントな注意書きもステキだ~~
私はさらに感激した。





「ハトにエサをやってると、文句言う人いますよね」
と私が仲間意識を丸出しにして愚痴を言うと、おばさんは
「いるけど、私はそういう相手を睨みつけて、思いっきり言い返す。
 そうすると、そのうち相手が黙ってしまうよ」と笑った。
「鳩を蹴散らそうとする子供を見かけたときなんか、とっ捕まえてこんこんとお説教する。
 2、3歳の小さい子ならしょうがないけど、小学校高学年は許さないよ」

ま、まあ、なんてカッコイイのかしら~
びくびくしながらこっそりエサやりしている私とは格が違う。
まあそんな私も、猫を餌付けしているときに誰かが通りかかったら、
「邪魔立てすると容赦せぬぞ」というオーラを発しながら、怖い顔して背中を向けるたりするけど。
やはり、猫の方がハトより大事ですからね・・・

やがておばさんは、
「そろそろ帰るかな。じゃっ、また会いましょう!」
と爽やかに別れを告げ、自転車にひらりと跨って去っていった。

その後ろ姿を見送ってから、私は残りのパン屑を巻き、
缶チューハイを飲みつつ、すっかり暮れた空を眺めた。









コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハトと少女と私

2015-08-14 18:25:34 | ハトやスズメなど


先日も書いたが、私はハトを餌付けするのがだいすきだ。

日暮れ前、近所の某スーパー前広場の片隅のベンチに座って、チューハイか発泡酒を飲みつつハトにパンくずをばらまくのが、私の娯楽のひとつだ。

手順としては、
1.まず近所の安惣菜屋で買った耳付きのサンドイッチを食べる。その際、耳部分と具の入っていない部分のパンをハトのために残す。
2.残したパンを、ハトが食べやすいようになるべく細かくちぎる。
3.そのへんを徘徊しているハトにパンくずを投げる。
4.それをどこかから見ていた別のハトたちが、わっと集まってきて奪い合う。
5.なるべく均等に行き渡るよう注意しながら、少しずつパンくずを投げる。
6.パンくずがなくなったらゲームオーバー。
という具合だ。

ハトの餌付けはタイミングがむつかしい。
日がとっぷり暮れて暗くなったら、ハトたちはおうちに帰ってしまうので、エサをあげる相手がいなくて寂しい思いをすることになる。
(彼らはおそらくスーパーの屋内駐車場の最上階辺りに住んでいる)
一方、あまり早い時間に行くと、ベンチに日が照って暑いし、しかも犬の散歩の人が多過ぎてハトが落ち着かない。
現在は大体17時半から18時くらいに開始するのがベストだ。
それにしても、犬の散歩中の女の人たちは、どうやったらあんなに長い間立ち話ができるのか。
疲れて座りたくなったりはしないのだろうか(余計なお世話か)

私がハトを餌付けしていると、周りで遊んでいた子供が寄ってくることがたまにある。
子供という生き物には、ハトの群れを蹴散らして楽しむというシャイターン(悪魔)のような習性があるので、彼らが寄ってくると私は人相が悪くなりがちだ。
しかし、中にはハトをいじめず、魅入られたようにその食事風景を凝視する子もいる。
そういう見所のある子供たちにはパンくずを分けてあげ、一緒にエサやりをすることにしている。
将来のハト好きを増やすための、啓蒙運動の一環である。


これは全然関係ない近所の猫たちの餌付け風景 中休みに~



まだ暑くなる前、いつものようにハトの餌付けを楽しんでいたある日、小学校中学年くらいのおかっぱ頭の可愛らしい女の子と出会った。
その子はきみどり色の地に白い水玉の入ったワンピースを着て、明るい赤のカーディガンを羽織り、チェックの肩掛けカバンを斜めがけしていた。

しゃがみ込んでハトに見入るその子に、私はパンくずをひと握り渡してあげた。
女の子は嬉しそうに受け取り、「食べてるねえ。可愛いねえ~」とつぶやきながら、1個ずつていねいに投げていた。

しばらくしてその子は、私の顔を見ずに、唐突にこう言った。
「お父さんはウシクに住んでるの」

ウシク?
ウシクってどこ?
東京都牛区?
牛区とか馬区とか犬区とか猫区とか、聞いたことないけど・・・
(後で調べたら、茨城県牛久という地名を発見したので、そこかもしれない)

私は質問してみた。
「ウシクってどこ?東京?」

女の子はそれには答えず、少し沈黙した後、さらに言葉を重ねた。
「お母さんは埼玉に住んでるの。
お母さんはめったに家に帰ってこないの。
お母さんは忙しいの」

子供って、突然語りだすことがあるんだよな・・・

話を総合すると:
女の子はお父さんと一緒にウシクに住んでいる。
お母さんは別居中もしくは離婚済みで、埼玉在住。めったにウシクには行かない。
女の子は一時的にここ埼玉の母親の許に来ていて、お母さんが留守の間1人で遊んでいる。
という状況だと推測できた。

女の子はこういった身の上話を、ハトたちを眺めながら見知らぬ私に淡々と話すのだった。
その小さな背中からは寂寥感がじわじわとにじみ出て、私のそれと混ざり合う。

何も言うことが見当たらないので、引き続き一緒にハトと戯れていたら、
やがて、30代後半くらいの小柄な女性が現れ、猜疑心に満ちた表情で近づいてきた。
「○○ちゃん、お母さんが呼んでるよ。おうちに帰ろう」
どうも彼女は女の子の母親の知り合いで、女の子を呼びに来たようだった。
女の子が明るいうちから酒を飲んでいる怪しい女(私)と一緒にハトにエサをやっていることが、あまりお気に召さなかったようだ。
まあ、そりゃ無理もないですが。

女の子は素直にうなずいて立ち上がり、「ばいば~い!」と私とハトに手を振ってから、その女性に連れられて行ってしまった。

私はエサやりを終了して再びベンチに座り、チューハイの続きをちびちび飲みながら、少しの間女の子の人生に思いを馳せた。


これはイスタンブルのかもめ かもめの餌付けはハト以上に楽しい






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする