
前回ようやく2年前の旅行記を再開してから、また更新が滞っているうちに、日本はもはや真夏になってしまったようだが、皆様いかがお過ごしだろうか。私はそろそろ脳みそが発酵してきたようで、なんだか頭の中からシュワシュワいう音が聞こえてくる気がする。脳「味噌」だから発酵してもおかしくないか。(おかしいわ)
さて今回は、今年ヨルダンで買ってきたアラビア語のイスラム暦日めくりカレンダーの裏に印刷されている読み物の翻訳だ(旅行記は)。この日めくりカレンダーの裏には、毎日違う内容の短い文章が載せてあって、イスラムの教えに基づく教育的なものが多いのだが、それ以外にも、歴史的事件の説明や、雑学的な豆知識、生きる知恵、アラビア書道の作品など、多岐にわたっている。
今回訳したのは、ジャンルとしては「生きる知恵」系統のやつ。昨日(6月22日)の分だ。
日めくりの表側
手のひらサイズだが、情報がきゅっと詰まっている。
裏側
<翻訳>
「砂糖をかき混ぜるのじゃ!」
驚いてこう言った人がいる:
「紅茶に砂糖を入れたのに、かき混ぜるのを忘れて飲んじゃったら、苦かったんだ。でも、紅茶が苦くても、砂糖が入ってないせいじゃなくて、ちょっとかき混ぜたら、甘くなるんだよね。砂糖が入っていても、かき混ぜないとだめなんだね!!」
善意や愛情も同じことじゃ。大抵の人の心の中に存在するが、それを動かす必要があるんじゃよ…君たちの心の中の善意を動かしたまえ。そうしたら、君たちが愛する人々は、人生の甘美さを感じるであろう。(終わり)
<解説>
驚いて言った人が誰なのか、主語が書かれていないが、一般論をわかりやすく説明するために登場させただけだろうから、それなりに訳しておいた。読んでいる時に、私の頭の中で、この発言主はちょっとうっかり者の若者、それを教訓にまとめたのが哲学的な近所のおじいさんという設定になったので、こういう文体になった。なんだか奥が深いような、そうでもないような…
(おまけの食べ物写真)
先日のランチ
サラダとパンの簡素な食事だが、昼食をとったのは久しぶりだったので、嬉しがって写真を撮った。なにしろ、普段は夕方近くに起きるから、朝食どころか、昼食をとる余地もないからな・・・
なお、食器類は全部100均。飲み物はイタリアの発泡ワインで、昼間から飲みすぎないため、小さいグラスに入れる作戦を取っている。我ながらストイックなアル中だ…
(さらにおまけの石鹸写真)
先日買ったアレッポ石鹸
私はアレッポ石鹸を愛用しているのだが(顔・体の両方用)、これを買う時に、毎回「店のLINEアカウントに友達登録したら、100円引になりますよ」と言われるのが悩ましい。私は性格的に、会員登録とかポイントカードとかが苦手なのだ。頻繁に行くスーパーのカードも作ってないし、飛行機のマイルを貯めることもない。そうした方がお得なことは分かっているんだが、それによって選択の自由を束縛されるような気がするのだ。LINE登録も同様である。でも貧乏なんだし、今回だけは登録してみようかしら、いやしかし、そんなことをしたら、自分のアイデンティティが崩れて行くんじゃないかしら(大げさな)、でも100円は大きいわよね、でもやりたくないことはやりたくないわよね…
そういうことをグルグル考えているうちに疲れてきて、結局断って定価で買うんだが、数か月後に石鹼がなくなって、また買いに行ったら、同じ試練が待っているのだ。自由の代償って、高くつくわね…
(終わり)
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