休眠しました。

mem-papaのきままな自分用メモ帳
13年目に突入
固いこと柔らかいことそのとき

佐藤優 はじめての宗教論

2010-08-12 19:44:33 | books
休み最初の2日間が雨でもあり、右巻をざっと読んだ。
とても面白い。キリスト教神学を扱う本としては教科書のように適切で丁寧でまともだと思った。そのうえで、正教会とカトリックとプロテスタントの比較、ギリシャ哲学やローマ法やヨーロッパ各地域の文化とのミクスチャー(コンフリクト)での視点、バルトや実存主義と照らしての解説だとか(…セルフメモ的に記事を追加予定)、学説ばかりによらず救済を求めての活動側のことにも目配せがあって、もうすぐ出発で丁寧にまとめる時間がないけど、非常に面白い。「そうなんだ!」と自分の中の地図がつながったところが、たくさんあった。そのようなとこは単なる教科書に収まらない。そのうえで我も(誰も)罪深いものだなと。口罪(汗; アテネではギリシャの死生観ゆえに受け入れられないということがあったように、日本だとマスコミ見てもわかるように悪口に罪意識のない文化というのはキリスト教にとって最大の障壁かもしれない(w)

ただ読む(読める)人を選んでしまうとも思う。自分の知ってる人でこの本読みそうな人を想像すると1人いるか? テーマとしては何かを信じる人間というのは、好き嫌いや価値観を持つのがあたりまえなように普遍なテーマなんですが。

帰宅したら、このような他の方のブログもいろいろ読みたい。