メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2011冬その7 《PRIVATE LIVES編》

2012年01月24日 | NEWYORK

メガヒヨは『SEX AND THE CITY』が大好きである。
リアルタイムでは見ていないけれど映画を観てハマったので、DVD-BOXを持っている会社の先輩から貸していただき全話観た。

セックス・アンド・ザ・シティ・ザ・ムービー[SEX AND THE CITY THE MOVIE] [DVD]
 

主演の一人、Kim Cattrall様がB'wayのこの舞台に立つと聞いたとき、是非観て見たいと思った。
秋の旅行では枠が足りずに観劇を見送ったけれど、今回の突発旅行ではまず最初にスケジュールに組み込んだ。

【あらすじ】

フランスのあるホテル。夏の夕刻。
7歳年下の新妻と新婚旅行で訪れたエリオット・チョイス。
隣の客室に同じく新婚旅行で滞在していた前妻のアマンダ・プリンと、偶然出くわす。
最初は衝突していたものの、焼けぼっくいに火がついて二人は逃避行してしまう。

数日後、パリのアパルトマンで過ごしている二人を、エリオットの妻シビルとアマンダの夫ビクターが見つけ出す。
ちょうどその時エリオットとアマンダは大喧嘩中。
いったい事態はどうなるのか?

文豪ノエル・カワードの有名な戯曲。
上演時間の半分以上は喧嘩や言い争いという、好戦的な作品。

もちろん体を張った闘いもするよ!!
Kim様がPaul Gross氏の頭でレコードを叩き割るシーンなんて圧巻!!
Paul氏も負けじと、Kim様を肩に担ぎあげてお尻を叩きまくる(笑)


他にもクッション、高窓などの部屋のインテリアが喧嘩のすさまじさ、おかしさを表す道具になっていて面白かった。
アマンダとエリオットの隠れ家に突入したシビルとビクターが最初にやったことといえば、彼らの喧嘩の犠牲となった水槽の魚を救出したことだったんだものね!

それにしても闘いの光景をながめながら、メガヒヨは自分がここまでの喧嘩を体験したことが無いのに気がついた。
なんか羨ましくなっちゃったよ
お互い心を許せているという前提で、本音をぶつけあっているのだから。

そうそう。このお芝居に出てきた、喧嘩に発展する前にお互いの冷却時間を取るための合言葉、「ソロックス」。
これはなかなかいいアイディアだと思った。
2分間黙るだけでも、頭に昇った血がいったんは引くものね。
いつか機会があったら使ってみたい(笑)

もちろん作品は喧嘩だけではなく、おフランスを舞台とするゴージャスな雰囲気も味わえた。
Kim Cattrall様は存在そのものが豪華。
『SEX AND THE CITY』を観ていると、プロ根性に徹した方だなぁと思うけど、それは舞台でも変わらず。
神秘的に美しく微笑んだかと思いきや、感情を一気に爆発させ、次の瞬間には何事もなかったのように澄ましている。
その様は猫のようにしなやか!!
さすが映像だけではなく、数々の舞台をこなしてきた方だなぁ。

エリオット役のPaul Gross氏もダンディで素晴らしかった。
でも何が一番良かったって、セリフが明瞭でとても聴きやすいこと。
メガヒヨは、知ってる単語は全部聞き取れたんじゃないかなぁ。
叶うのなら、TOEICのリスニング問題をこの方に全部読みあげて欲しいと思う位だった!!

ところで、このお芝居は意表をついた方向でオチが着く。
ハッピーエンドと言っていいのかな~。シビルとビクターの立場からすると微妙なんだけど。
でもその後もアマンダとエリオットは何度も喧嘩を繰り返すんだろうな。
腐れ縁は切れず、おじいちゃん、おばあちゃんになるまでね!


さて。今回の旅の目的のひとつ。
Kim Cattrall様にサインをいただくというミッション。

老後の楽しみに所蔵しているという、大切な初回限定版DVD-BOXを快く貸してくれた先輩。
そのお心に感謝で報いたいので、今回の観劇旅行一番過酷な出待ち現場に突入した。

割と早くお出ましになったKim様。
断りもなく申し訳ないけど、シャッターを切らせていただく。
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本当ならもっと至近距離で撮りたかったのだけど難しく、この一枚で限界だった。
そんな訳で拡大バージョンでご覧いただきたい。
50を過ぎてこの美しさ!!
あやかりたい!!

そして白人オヤジ達の合間にもぐりこみ(!)、見事Kim様のサインをGET!!
その場の全員がいただけた訳ではなかったので、本当にラッキーだった。
印象的だったのが、『SEX AND THE CITY』のライナーを差し出した人はサインをもらえていたけれど、『Star Trek』の写真を出した人はスルーされていた事。

う~ん。その写真って結構微妙な感じだったものね~。
腰に手を当てて、以下にもオタク好みの宇宙船女性搭乗員って感じだったし。
そのファンの方は好きでたまらない作品なのだろうけど、ご本人はあまり触れられたくない過去かも知れないからね。
こういう事で折角のサインをいただける機会を逃すのはもったいないので、大スター相手の時は気をつけた方がいいかも!!

年明け、先輩にこのサイン入りプレイビルを贈呈した。
とっても喜んで下さったので、メガヒヨは嬉しくなった。
頑張って争奪戦を勝ち抜いた甲斐があったよ。

はい。旅のミッションは一つ完了!!
そして明日には最大の目的が待っているのであった。 



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
プロ根性 (クワスト)
2012-01-25 00:29:20
先輩のためにサインをゲットするなんて、優しいな~、私はNYにいったら人のことを考える余裕すらないです(笑)。

今ミランダ役だったシンシアがWitというプレイで丸坊主でがんばってますよ~、またサインゲットしにいってください(笑)。
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ノエル・カワード (MARI)
2012-01-25 21:16:41
ノエル・カワードってゲイなのに、何故にこんなに男女の機微に詳しいんだろう?って、最初不思議だったのですが、よくよく読むと、ものすごい中立な視点で作劇しているのが段々わかってくるんですよね。
男性作家にありがちな、女性への妙な幻想が一切ないから、こんなに痛快で面白いんだな、と。まぁ、身も蓋もないっちゃあそうなんですが。
テネシー・ウイリアムズなんかもそうですよね。でも、カワードの方が成熟を感じます。あ、個人的に。笑
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シンシア・ニクソン!! (メガネヒヨコ)
2012-01-25 22:04:01
クワストさん、こんばんは!

その先輩はセクションの中でもサマンサ的存在なので、是非ともサインを持ってて欲しいと思いました♪

シンシア・ニクソンにも惹かれたんですけど、全部行ってたらさすが破算です(笑)
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そうだったんですか!! (メガネヒヨコ)
2012-01-25 22:08:56
MARIさん、こんばんは!
ノエル・カワードってゲイだったんですか。
でもって中立な視点。なるほど~。
男性、女性、両方の立場から世界を俯瞰できるというのは、芸術家にとって最強の武器ですね。
色々勉強になります!!
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