メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

おフランス周遊旅行記2015 その8《シュノンソー城編》

2016年04月11日 | メガヒヨのホリデイ


トゥールから在来線で30分、無人駅のシュノンソーに到着。
「6人の女主人の城」と称されるシュノンソー城の最寄り駅である。


駐車場にあった看板。テンションが上がってくる。


駅からお城へはこんな優雅な雰囲気の並木道を歩いていくよ。
5分くらいかな。


売店兼チケット売り場。チケットを買うのに10分ほど並んだ。


外には自動券売機はあったけど、いまいち買い方が分からず。


手売りにて無事チケットをゲットした後はいよいよお城へ!!


入り口では二頭のスフィンクスがお出迎え♪


お城に入る前に6人の女主人の一人に名を連ねるディアーヌ・ド・ポワティエの庭を散策。


ディアーヌ・ド・ポワティエは国王アンリ二世の愛妾。
1547年、当時48歳の彼女は二十歳下の国王からこの城を譲り受けた。
ただ美しいだけではなく才覚あふれたこの女性は、城の造園工事を実現し、シェール川に橋まで建てちゃった。
この城の原型を作ったというわけ。


お城を挟んで位置するのは、アンリ二世の妃カトリーヌ・ド・メディシスの庭。


アンリ二世亡き後、ディアーヌ・ド・ポワティエを城から追い出した彼女。
ライバル心からか、更に庭の造成と城の増築を進めた。ディアーヌが作った橋を二階に建て増している。


16世紀にシュノンソー城が建つ前、ここにはマルク家の城塞と水車というのがあった。
この塔はその名残。
外見はシュノンソー城とお揃いにリフォームされてしまっている。


まずはディアーヌ・ド・ポワティエの部屋から。
落ち着いた色彩のインテリア。


こちらはカトリーヌ・ド・メディシスの部屋。
カトリーヌとアンリのイニシャルが合わさったマークが見られるなど、女心を感じさせる。


こちらは六人の女城主の一人、ルイーズ・ド・ロレーヌの部屋。
夫のアンリ二世が暗殺された後、彼女はこの城に引きこもって暮らしていた。
喪に服す息遣いが伝わってくる。


当時のままに残っている天井に合わせて復元されたこの部屋。
重厚な調度品が整えられている。カーテンのタッセルひとつ取っても気を抜かない作り。


お城につきもののチャペルももちろん有り。
美しいステンドグラスは1954年のもの。
オリジナルは残念ながら第二次世界大戦の際に破壊されてしまっている。


ところ変わって。
こちらは階段を下りた場所に位置する厨房。
このお城は第一次世界大戦の際に病院として使われたこと折、ルネッサンス様式から近代的な設備へと改装された。


銅の綺麗なお鍋がまぶしい…。


これはギャラリーと呼ばれる、シュノンソー城の橋の内側。
ディアーヌが造った橋の上に二階建ての建屋を増築したカトリーヌ。
アンリ二世をめぐるライバル同士だった二人が、結果論とはいえこの美しい建築物を共同制作したのは興味深い。

 
ギャラリーの二階部分は文字通り展示室となっており、数々の芸術品や城の歴史の展示物がある。
この城そのものの美しさを称える芸術作品も数々見られる。


こちらは6人の女主人に関する説明。
ちなみに、この6人は資料によってメンバーが違う。

お城の説明では、ディアーヌ・ド・ポワティエ、カトリーヌ・ド・メディシス、ルイーズ・ド・ロレーヌ。
18世紀の知識人サロンのマダムであるルイーズ・デュパン、19世紀の資産家マルグリット・ペルーズ、
そして現在に至る所有者であるムニエ一族の令嬢シモーヌ・ムニエである。
別資料ではシモーヌ・ムニエではなくではなく、14世紀の財務官の妻カトリーヌ・ブリソネが数えられている。

個人的には、第一次世界大戦中にお城を病院として開放して自ら看護婦長を務めたシモーヌさんを推したいな。


お城のあちこちには生花のカサブランカが活けられており、いい香りが漂っていた。
というかむせ返るくらい(笑)

何でかというとこのシュノンソー城、とっても暑かった。
おそらく冷房設備が備わって無いと思われる。
昔の貴婦人がみんな扇子を持っていたというのがよく理解できる。
メガヒヨも用意してくれば良かったよ。

 
一通り見学したあとはバルコニーに出て庭とシェール川を見下ろす。
左にはカトリーヌ・ド・メディシスの庭園、右にはディアーヌ・ド・ポワティエの庭園。
ボートを漕いでいる人がいるなぁ。うらやましい。


お城から出て空を見上げると気球で古城見物なんて人もいた。
こちらもいいなぁ!
再訪の際は船か気球か、どちらか実現してみたい。


そんな感じでシュノンソー城の美しさを堪能した。

ところで賢明な皆さまはお気づきかもしれないけど、やたら人が少ないなーと思われなかっただろうか。
メガヒヨがお城に着いたのは夕方5時半過ぎ。
7時にはほとんど見学客は帰ってしまっていた。おかげ様で写真は撮り放題!!
夏季は8時まで開いているので、ゆったり見ることが出来た。
ロワール地方の象徴的存在なだけあって、昼間はかなり混雑するこのお城。
個人で訪れる方は夕方からの見学がおすすめである。(夏ね。冬は5時で閉まっちゃうから気を付けてね!!)



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