楽しみにしていたサンタ・クルス美術館。
なんと太っ腹なことに、入場は無料!!
カスティーリャ・ラ・マンチャ自治州政府運営とのこと。
受付ではJAPANESE?と聞かれて、日本語のフロアプランまでいただけた。
今回の旅行唯一の日本語案内だったので、大変ありがたかった。
元は16世紀初頭、メンドーサ枢機卿によって建てられた病院。
ここのパティオと回廊も美しい。
石造りの階段。
この細かい彫刻の美しさといったら…。
2階からパティオを眺めたところ。
南欧らしくていいね!
当日はかなり空いていたので、ゆっくり見学ができた。
回廊にならぶタイルの数々。
魚ってたしかキリストのシンボルだったっけ?
カトリックのお国らしく、アーメンな図柄も多いよ。
どこに飾ったのかな?
ひまわりなどの花柄。
持って帰りたい(笑)
幾何学模様もいいねぇ。
アラブの影響だろか?
ちょっと離れたところには陶器のコーナー。
真ん中の鳥の絵柄、いいなぁ。
右下のはお刺身を盛るのにいいね!
スペインは陶器が名産だけど、飛行機での重量オーバーが怖くてほとんど買えず。
せめて美術館で楽しもう。
陶器の展示室を出て、十字架型の展示室へ。
なんか天体図みたいなもの。
星座らしき絵柄が描かれているね。
よく分からないけれど、にぎやかな作品。
これは昔の建物のパーツの数々。
チャペルの祀られていたであろう、木製の像。
あ、ここはフラッシュを用いない撮影は自由。
スペインでは滅多にない待遇。
古いものだけでなく、近代美術も飾られているよ。
やっぱりこちらも宗教的なものが多かったかな?
十字架型展示室の交差部分。
吹き抜けになっている。
エル・グレコによる聖母復活の場面の絵。
16世紀とは思えない様なタッチ。
あえていうと、70年代の日本のマンガでこんな絵柄なかったっけ?
当時としては斬新だったんだろうな。
これは手ぶれず綺麗に取れた♪
そうそう。エル・グレコは単なる通称で、「あのギリシャ人」という意味。
本名はドメニコス・テオトコプロスさんというんだよ。
これもドメ…いやエル・グレコの作品といった方が早い。
聖書に出てくるヴェロニカとハンカチーフ。
スペインでは人気の聖女で、これを題材にした絵がとても多かった。
キリストの生涯を描いた祭壇画。
昔は字を読めない人が多かったから、これで信者さんに説明してたんだね。
どこの美術館にもこの手の作品が多かったので、色々比べて楽しかった。
これは聖母マリアの臨終シーン。
看取っているお弟子さんが12人いるよ。
ユダは脱退しているのに何で?と思ったら、補充人員のマッテヤさんが入っている様だ。
常設展の下の階では、特別展もある。
その時期は、20世紀に活躍した画家BENJAMIN PALENCIA氏の展示会だった。
トレドの光景。
これの絵ハガキが欲しかった。
幅広い画風をお持ちのようで、こんな抽象画もあった。
メガヒヨがこの絵にタイトルをつけるのなら、『スペインのうなぎ犬』ってとこだな。
サンタ・クルス美術館を出た後は、ソコトレンという観光バスに乗った。
かなり人気らしく、チケットを買っても3時間後の便だったり。
で、発車10分前にのこのこ行ったら席はほぼ埋まっていた。
幸いなことにスペインマダムのグループの所に一席だけ空いていたので入れていただいた。
座席は進行方向に向かって右側、つまり乗り降り口側の席を確保するのがオススメ。
タホ川沿いにトレドの街の外側を一周走るので、左側にはほとんど見るものもないし、
曇ったアクリル板が張られているからね。
で、マダムの肩越しに写真を撮っていたら、なんと席を代わって下さった。
メガヒヨ、「Muchas gracias」を繰り返し、ありがたく座らせていただいた。
先ほど訪れたアルカサル。
建物の近くだと全体写真は撮れないので、タホ川の向こう側から見るのがおすすめ!
このバス、というか道が悪いのでかなり揺れる。
ブレちゃったけど、カテドラルの写真も撮れた。
エル・グレコもこんな光景を眺めていたのかなー。
バスはタホ川沿いをぐるりと走り…
新アルカンタラ橋を渡るよ。
向こうに見えるのが、オリジナルのアルカンタラ橋。
ソコトレンは城壁の中に戻り、出発地ソコドベール広場へ。
メガヒヨは再度マダムにお礼を言って降りた。
いつか自分もこんな親切が出来たらなぁ…。
帰りの時間も近づいたので、買い物タイム。
ショーケースを眺めて品定め♪
自分や家族に、象嵌細工ダマスキナードのピアスやペンダントトップを購入。
デザインは幾何学模様のものがあり、そちらの方が伝統的ということ。
でも小鳥や花の模様の方が好みなのでこればかり選んじゃった。
ダマスキナードにはハンドメイドとマシンメイドがあり、輝きには明らかな差が。
比べてしまうと多少高くてもハンドメイドに手が伸びてしまう。
トレドを離れた後、もう少し買えば良かったとマドリッドで探してみたのだけど、ついに見つけることは出来ず。
地域限定の模様。
そういう意味でも大切ないい記念品になったかな。
ダマスキナードは二軒のお店で買ったのだけど、そのうち一軒のマダムが
「日本は強い国。復興できると信じているわ。」と英語で応援の言葉を下さった。
とてもありがたく感じ、気のきいた言葉でも言えたらよかったんだけど、「Muchas gracias」としか返せなかった。
トレドは一日ではまわり切れなかったので、また是非泊まりで来たいものだなぁ。
その時までに少しはスペイン語を話せるようになりたいと思うメガヒヨなのであった。
お魚のモチーフはジーザスが一切れのパンと魚をたくさんの人に与えることができた(奇跡)ことからきていて、アメリカでは車のバンパーステッカーみたいにお魚のマークが張ってあることが多く、それは「私はきりすとを信じます」っていう意味なんですが、パロってお魚に足がついているマークがあって、それは逆に「創造説を信じている(人は猿から進化したのではない)大抵はクリスチャン」をやじっているんです。
ダマスキナードは懐かしいですね。自分にはピアスを買って、母にはネックレスを買ったことを覚えていますが、きっとマシンメイドの安物だわ(笑)。
最近テレビでアメリカ・ケンタッキー州の「創造博物館」という所が紹介されたのですけれど、
かなり多くの方が創造説を信じているのに驚きました。
スペインはカトリックのお国なので、きっとそ原理主義の方もそれなりにいらっしゃるんでしょうね。
足の生えた魚のステッカー、アメリカで見つけたら是非とも買って帰りたいです(笑)
来年の大統領選挙で共和党の候補の一人のテキサス州大統領もガチガチの原理教でありえないことを言っているのでホント、オバマ大統領にがんばってもらわないと困ります。
票に結び付くから政治屋さんも必死ですね!
というかペイリンさん、そこまで言ってしまいますか…。
(そこまで頭がアレだとは…)
うっかり副大統領になっちゃったなんてことにならなくて良かったです!!
子供たちにも正しい教育を受ける権利ってありますよね。
私も日本から応援しています。
建物だけでも見ていて楽しいですね。
といっても、キリスト教はよくわからないので、
こういう作品を観ても理解が深くならないというか
浅いままなんですが。(^_^.)
美術館通いをするうちにあらすじだけは知りたいと思い、
阿刀田高氏の「聖書を知っていますか」シリーズを読んだりしました。
とはいえ登場人物が分かった位で、その深い意味はいまだに理解していないのですが