メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2011冬その12 《BILLY ELLIOT編》

2012年02月05日 | NEWYORK

BILLY ELLIOTは大好きな作品。
ロンドン、ニューヨークで一回ずつ観た。
この度、ニューヨーク版がクローズしてしまうとのことで、旅行最終日の金曜日マチネにはこの作品を選んだ。

 

当日のインペリアル劇場は大混雑!!
補助席が出たくらい。
メガヒヨの席は上図の赤い所なんだけど、その隣にさらに椅子が並べられてた。
そこに座った方はさすがに見づらいらしく、幕間にどこかへ移動しちゃったけどね

ちなみに自分の座った座席は座面が異常に高く、足が床につかなかった(笑)
おかげでとても見やすかったといえばそうなんだけど、後ろに座った方は、
「前の東洋人、座高たかすぎっっ!!」とか思っただろうな~

このミュージカルのあらすじについては2010年の観劇分に書いてある通り。
映画より作品の雰囲気はかなり明るい。

メインの出演者は子役はもちろんのこと、大きく入れ替わっていた。


ミセス・ウイルキンソンには、『SIDE SHOW』、『THE FULL MONTY』でおなじみ、Emily Skinnerさん。
この方って、押しが強いけどどこか繊細な女性を演じさせたらB'way屈指だよね!

そしてビリーの父親には、『MARY POPPINS』にてミスター・バンクスを演じられていたDaniel Jenkins氏。
前回は1910年代のシティの銀行マン、今回は1980年代の東北部の炭鉱夫。
同じイギリス人を演じてもここまで違うとは、まさに職人芸!!
ガテン系オヤジのグローバル的共通項を全て押さえていて、日本人のメガヒヨが見ても「ああ、こういう人いるいる~。」と頷いてしまった。


ローテーションで演じられる主役、本日のビリーはPeter Marurowski。
名前からしてそのものの、ロシア・東欧系のスラリとした美少年。
歌はまだまだ発展途上なれども、ダンスは完璧。
【♪Electricity】のバレエの美しかったこと!!
(現在は、Electricityはクラシック・バレエver.のみなのかな? コンテンポラリーよりこちらの方が好きなので構わないけど。)

そして同じく、本日のマイケルはCameron Cliford。
この子はハンパない芸達者!!
セリフの間合いも抜群だし、タップダンスの動きもいい。
ところどころで主役を食っていた。


今後の観劇に関してはブロードウェイ通いを考えているので、ロンドンでしか観ることの出来ないこの『BILLY ELLIOT』はしばらくお預けかな。
しかしメガヒヨはこの作品を愛してやまない。

映画版は、終盤にてバレーダンサーとして成功したビリーが舞台に立つシーンで幕を閉じる。
舞台ではその場面は無いけれど、代わりに大人になったビリーが登場し、彼の輝かしい未来を暗示する。

この度の観劇では、そこで涙が止まらなかった。
押さえつけられても伸び続ける才能。
それは最終的に頑なな父親の心も動かし、周囲の人々の協力も得ることとなる。

ラストでビリーは夢に向かって踏み出す訳なんだけど、その一歩というのがとても大切だし、重いと思う。
本人の才能、努力のみならず、周囲の大人の理解、協力も欠かせないしね。
夢を持つ子供達というのは多いと思うけれど、最初の一歩を歩むことが出来るのはどれ位いることだか。

もちろん夢というものは淘汰されるべきだと思う。
子供たち全員が野球選手や歌手になれる訳ではないものね。
適性が無ければ夢を諦めることというのも大事、ということは言うまでも無い。

だけど稀なる才能に恵まれた場合。
本人、周囲はどの様ににその貴重な種を開花させられるか。
行く手にある障害をどうクリアするのか。

それらが詰め込まれたこの作品。
子供の頃の夢を見事叶えた人、諦めて別の道を進んだ人、
そしてまだまだ夢に向かって努力している人。
何かしら心を打たれるのではないだろうか。

ロンドンに行った際には、また是非観たいと願っている。

(だけど日本でムリヤリ翻訳公演はしなくていいからね(笑)!!)



2 コメント

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Unknown (Little sister)
2012-02-05 22:50:19
ビリーエリオットはホントに何回も観ました。
ブロードウェイのオリジナルキャスト.ビリー役の3人は素晴らしかったです。
トレント、キリル、デヴィット、それぞれの個性が出ていて、最初に観たときはトレントは私より背が小さかったのにみんな大きくなって....
時々、彼とのツーショット写真とサインを懐かしく見ています。
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いいお話ですね!! (メガネヒヨコ)
2012-02-06 21:40:46
Little sisterさん、こんばんは!

ビリーを演じることが出来るのって、一生の内ほんのわずかな時間ですよね。
そんな中で暖かく成長を見守ってくれた異国のファンがいたなんて、彼らは幸せだと思います。

今は15歳くらいになっているでしょうから、かなり大きくなっていることでしょうね。
一人前の俳優となった彼らとB'wayで会えるのも、そう遠い将来では無さそうです!
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