メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

2008年NY旅行《ミュージカル編》 “AVENUE Q”

2008年10月12日 | NEWYORK
オイスターバーでの夕食の後、メガヒヨとその妹は「AVENUE Q」を観にいった。
このミュージカルは現在BROADWAYで上演中の作品の中で一番好き。
これで4回目の観劇である。
妹にも是非一度観せたいと思っていたのだけど、ようやく今回叶った。

この作品は、大学を卒業したての若者とアパートの住民達のそれぞれが抱える
問題を、笑いと歌に包んで楽しいミュージカルに仕立てたもの。
ただのミュージカルではなく、セサミストリートのように登場人物の大半はパペット。
それを操る俳優さんは顔出しで、人形と一緒に自分も表情で感情表現をしたり、ナンバーを歌う。
魅力はそれだけでなく、掲げるテーマに極まる。
それは、就職、夢の実現、愛の獲得、過去の栄光への執着、引きこもり、人種の壁、
同性愛の葛藤などなど、若い世代が現実に抱える世界に共通するものである。

座席はL列通路側。
プレイビルのサイトの割引価格で購入。
オファーが出るなり早めに買ったのだけど、その後もっといい席が出てた。
ちょっと勇みすぎたかも。(反省)

この作品のオープニングは、某幼児番組のテーマソングと酷似。
初めて聞いたときは衝撃だったなぁ。
こんな能天気な楽曲なのに、「たくさん働き、安給料♪」なんて詞なのだから。

続いて大学を卒業したプリンストンが「What Do You Do with B.A. in English?」を歌うのだけど、
その『B.A. in English』の所で毎回観客が大爆笑している。
それほどアメリカ人の笑いのツボなのか!
日本で言うと「国文科の学士」って感じなんだろうけどね。
確かに他の学部に比べて、就職は厳しそう。

「It Sucks To Be Me」のナンバーではクリスマス・イブが
『But I am Japanese』と歌うと、これまた観客大爆笑。
そんなに面白いのかー!!
というか、日本人が以下に英語の発音が悪いことで知れ渡ってるかがよく分かる。
もちろんメガヒヨはいい代表例。

さて、オープニングからもう5年、今回4度目の観劇ということで
キャストもオリジナルから大幅に変わっていた。
でも生粋のセサミストリート出身の人形使い、Jennifer Barnhartさんが
残っていたのが嬉しい。

プリンストン、ロッド役は代役のJonathan Root。
初々しい感じがプリンストンにぴったり。
写真を見る感じ、本役の方よりはまってるかも。
歌い方もオリジナルのJohn Tartagliaによく似てる。

ケイト、ルーシー役のSarah Stilesは大変キュート。
まるでケイト・モンスターをそのまま人間にしたみたい。
その可愛らしい外見で、ルーシーのセクシーな歌もこなすからすごい!
感心しながらプレイビルの写真を見たら、元々大人っぽい雰囲気を持つ方だった。
つまり舞台での姿は、ケイトの役作りで変身したものということが判明。
恐れ入りました…。

このミュージカルで一番好きなナンバーは、
「Fantasies Come True」なんだけど、このシーンは面白さの中に切なさが同居しているのがよい。
もちろん主演の二人は今回もしっかり決めてくれた。
このナンバーを聞くために4回も通っている、と言っても過言ではないので嬉しい。

メガヒヨはどうも、愛や涙、感動の単体売りは照れてしまって苦手なので、
笑いとセットになっている方が受け入れやすい様だ。
その点、この作品はうってつけ。
登場人物が抱える様々な悩みも、笑いの中にスパイスとして添えられる位の方が、かえって心に響く。

今回もいいキャストだったのでお腹いっぱいになったけど、
上演が続く限り、まだまだ劇場に通ってしまいそう。

ちなみに写真のTシャツは、Bad Idea Bearがプリントされたもの。
以前に来たときは売ってなかった。
登場人物の中で一番彼らが気に入っているので、お土産Tシャツなんて久々に買っちゃったよ。

ところで今回の観劇、メガヒヨシスターズの前の座席にゲイカップルが座った。
上演中、ずっと肩を寄せ合って仲良くしてた(^-^;
メガヒヨの前の席の男性はスキンヘッド、妹の前はロングなカーリーヘアだった。
彼女がカーリーヘアのために舞台を見づらくならないか心配したけど、
いちゃいちゃのおかげで却って視界が開けたらしい。
だけど、やっぱり日本では珍しい光景だったので、上演中に気が反れてしまったとのこと(^-^;;
まぁこれもNY観光の一つと思うしかないかなぁ。
にしても、そのカップルに遭遇したのがこの作品っていうのも笑えるかもね!



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