メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY 2012初夏その13 《NEWSIES編》

2012年10月29日 | NEWYORK

ニューヨーク旅行記を再開。
もう4か月以上前の話を延々と続けているメガヒヨ。早く先に進めなきゃ

夢のようなNickくん直々ご案内のバックステージツアーより一夜明けた日曜のマチネ。
選んだ演目は『NEWSIES』。
昨年のペーパーミル・プレイハウスでの公演が好評だったのでBroadwayで引っ越し公演がなされていた。
開幕当初は期間限定だったけれどチケット売れ行きが好評だったので、そのままロングランとなっている。


当日の座席はこんな感じ。センターブロックはほぼプレミアム席にて、定価のサイドにて鑑賞。
芝居に引き込まれたので、端ってことはそれほど気にならなかったよ。
見切れも多分無かったし。

【あらすじ】
1899年の実話にもとづくストーリー。
ニューヨークで新聞売りをする少年たちニュージーズは、大半が孤児や家出少年。
新聞を買取で仕入れ、声高々に見出しを読み上げ売り歩く毎日。

ある日突然、新聞社の経営者ピュリッツアーは少年達への新聞の卸値を一方的につり上げてきた。
定価は変わらないので、弱い立場の新聞売りにしわ寄せがいく形だ。

それに異を唱えたのは少年たちのリーダー、ジャック・ケリー。
賛同する仲間たちを率い、大人たち相手にストライキをしかける。

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少年たちのストライキ、独自の新聞の発行という大きな筋は原作映画と変わらないけれど、ヒロインの設定、ストーリー展開などは大きく違う。
舞台版はテンポよく出来ていて、脚本のHarvey Fiersteinの技量の高さを改めて感じた。

楽曲も♪CARRYING THE BANNER 、♪SEIZE THE DAY、そして♪KING OF NEW YORKなどのいい曲を映画版からさらにブラッシュアップして引き継いでいる。
しかしながら、見事ラジー賞楽曲部門に輝いた♪High Times, Hard Timesは姿を消していた(笑)


似たような格好の新聞少年がぞろぞろ出てくるというわけで、キャラクターの見わけがつかなくなるのではないかとメガヒヨは不安に思っていた。
事前にご覧になっていたクワストさんにアドバイスを乞うと、「主人公と松葉杖の子、小さい子とそのお兄ちゃんさえ押さえておけば問題なし。」とのお言葉。
見事その通りに、その4人さえ見分けられればちゃんと話についていけるようになっていた。

主演のジャック・ケリーは、現在飛ぶ鳥を落とす勢いのJeremy Jordan。
20代のBroadway actorの中では一番売れっ子な彼。
『Bonnie & Clyde』でも主役張ってたし、TVドラマ『Smash!』の2ndシーズンにも出演中。
ちなみにプライベートも順風満帆で、『PRISCILLA』のDIVAだったバービー人形の様に可愛いAshley Spencerと先日結婚している。
彼の外見はトム・ハンクス系統といっていいかな。
骨太であごの力が強そうな感じで、アメリカにおいて正統派ハンサムとされるタイプ。
カリスマ性を披露するその姿は10年前の『Urine Town』のHunter Fosterをほうふつとさせた。
下の映像にて、トニー賞授賞式での晴れ姿をどうぞ。
(あ、よく見たらあまり踊ってないや。ここで活躍しているのはDaveyやアンサンブルの子たち(笑)

Jeremy目当てなら、こちらの作品紹介のトレーラーの方がいいかも。


ヒロインは映画と設定が違い、舞台版ではピュリッツアーの娘でありながら他紙の記者を務めるキャサリン。
メガヒヨが観たときは本役のKara Rindsayは休演だった。
その日はトニー賞当日だったから、テレビ映りのためにお支度をしていたのかな?
代役は普段ハンナ役のLaurie Veldheer。
彼女もかなりいい。外見が少女めいていて、17歳という設定のジャックとよくお似合い。
声も透き通っていて、CDで聴いたKaraより好みだった。

ところでこのショーの見どころは、何といっても新聞少年たちのダンス。
とにかくみんな身が軽い。
助走なしのバク転とかは当たり前、何でもこなす。
それに何と言ってもみんな若いっっ!!
中には「この子、まだ中学生では? 学校はどうした!?」なんて子もいる。
観ていると元気をもらえるね。
でもこの作品を日本の某劇団で上演したら、所帯じみた新聞少年だらけになるんだろうな~(笑)

 

話は至ってシンプルで分かりやすいので安心して観ていられるこの『Newsies』。
しかしメガヒヨが観劇した日には、このショーをドキドキハラハラとご覧になっている方がいらした模様。
キャサリンが宿敵・ピュリッツアーの娘だということが判明した瞬間、観客の一人が「…はぅあっっ!!」と大きく息を呑む音が劇場に響いたのだ。

「気がついていなかったんか!!」
いやぁ、驚いた。英語がさっぱりのメガヒヨでさえ、この展開は読めていたのに。
そういえば昔『Dirty Rotten Scoundrels』を観た際、近くにいた男性がジャッカルの正体が分かったときに手を叩いて大受けしていたなぁ…。
飛行機で流されている『Tom & Jerry』を観て大笑いしていたおじさんも同類な感じ。
でもそういう方々の純粋な心って本当うらやましい。
だってショーを最大限満喫しているってことだものね。
世の中って結局、何でも楽しんだ人が勝ちだと思うので。


さて。芝居がはねたらお楽しみの出待ち。
メガヒヨもティーンエイジャーの熱烈ファン達に揉まれながらサインをもらったよ!!

手前の子がかぶっているのは売店でも売られているNewsiesの帽子。
普段でもかぶれそうなデザインで可愛い。


Davey役のBen Fankhauser。
つい最近大学を卒業したとプレイビルに書いてあった。
とても初々しい感じ。
こんな新入社員、うちの会社にも来ないかな?


キャサリン代役のLaurie Veldheer。
近くに並んでいた女性が「アナタみたいに綺麗な声、聴いたことないわぁ。」と称賛していた。
もちろん実力は申し分ないし、お顔も綺麗
近々何かのショーで主役級で観られるかも!!


そんなわけで若い子ちゃん集団に負けじと勝ち取って来たサインの数々。
残念ながらJeremyはステージドアに出てこなかった。
「まぁこの後にトニー賞授賞式があるものね。」と思っていたら、毎回ほとんと゛彼は出てこないとのこと。
確かにあれだけのファンが押し寄せてるんだものね。
Jeremyが出てきたらエラいパニックになってしまうかも

現在既にJeremyは降板しているのだけれど、メガヒヨはN.Y.に行った際はもう一度NEWSIESを観るつもり。
次から次へと若い才能が筍のように出てくるショーだものね。
これはしばらく目が離せないと思っている。