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スネグーラチカ(雪娘)の登場

2010-01-04 | ★その他もろもろ★
マローズじいさんとセットで出てくる白と水色に彩られた毛皮の上着を着た少女。
これはロシアのお正月シーズンの主役の一人「スネグーラチカ」です。

ロシア語で「スネグ sneg」というのは「雪」という意味。
要するにスネグーラチカは「雪娘」ということです。

マローズじいさんがサンタクロースに該当するのに対して、スネグーラチカに該当するイメージは、西欧にはなく、ロシア独特の登場人物のようです。


(イラストはこちらから)

ロシアの劇作家オストロフスキーが1873年に戯曲『雪娘』を完成させました。
これはマローズじいさんと、春クラスナ(ヴェスナ・クラスナ)の娘として生まれ、太陽神ヤリルに捧げる夏の儀式の最中に、融けて消えてしまう雪娘を描いた、悲しいお話しです。

1881年、オストロフスキー原作の『雪娘』はリムスキー・コルサコフ作曲のオペラとして、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場の舞台で初演を迎え、大変な評判となりました。
リムスキー・コルサコフは、『雪娘』を自分が作曲した作品の中で最も優れたものとして高く評価していました。そして事実、今日にいたるまでリムスキー・コルサコフの『雪娘』は、ロシア・オペラの最も人気のある演目の一つとして頻繁に上演されています。

スネグーラチカはその後、独自の転生を続け(マローズじいさんの「娘」から「孫娘」に変化)、やがてロシアの子供たちが一番好きな「もみの木祭り」(ヨールカ)の主役の一人となります。

1935年以降、それまでマローズじいさんの脇役にすぎなかったスネグーラチカは、ロシアのお正月シーズンの主役級に昇格し、子供たちが大好きな「もみの木祭り」をマローズじいさんとともに今日に到るまで仕切っています。

トップのイラストはこちらから。


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