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カラス

2011-04-28 | ★動物★
日本ではエドガー・アラン・ポーと言えば、『黒猫』、『アッシャー家の崩壊』、『モルグ街の殺人』といった怪奇小説で有名ですが、個人的にはポーの詩が好きです。

ポーの詩は、19世紀末から20世紀初頭にかけての、いわゆる世紀末ロシアにおいて、バリモントやブリューソフといった、ロシア象徴派の代表的な詩人達によってロシア語に翻訳されました。

中でも、バリモントが翻訳した『大鴉』と『鐘』が有名です。

元々、大変音楽的な美しい響きで有名なポーの詩。
以前も少し書いたように、ロシア語は語順がある程度自由に決められるため、翻訳に適していると言われるのですが、「響きが美しい」音楽的な詩であればあるほど、ロシア語訳の本領が発揮されます。

ところでポーの『大鴉』ですが、夜、いきなり部屋に入ってきて、恋人を亡くして嘆き悲しんでいる主人公に対して<Nevermore>と言いながら、主人公を徐々に狂気へと追い込んでいく不気味な大鴉。
東京にたくさんいる、あの黒々とした、大きくて頭が良い鴉が、ある日突然部屋の中に飛び込んできたら・・・と思うと、ぞっとします。

・・・ですが、モスクワの鴉は、トップの写真のような「白黒模様」のカラスです。
ポーの『大鴉』の鴉も「白黒模様」の、ツートンカラーのカラスだったら・・・と考えると、何だか少し調子が狂いますね。



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