鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Gawith, Hoggarth & Co. - Curly Cut Deluxe 再喫とその考察ー②

2021年09月18日 | パイプタバコ
2021年 9月

前回は Gawith, Hoggarth & Co. - Curly Cut Deluxe 再喫とその考察ー①
ということで 以前喫ったブレンドになりますが再喫と新たな感想を試みた次第

もとよりGH のタバコはどれもかなりの個性があって 本格的ではありますがかなりの強さのあるブレンドが多いです 
またケンダル香でもお馴染みの独特の香りが付いたブレンドも多く
好き嫌いがはっきりしているブレンドがほとんどになるのですが
前回の Curly Cut Deluxe に関しては ノンアロマティックの ストレートバージニアで 強さもさほど強いわけではありませんので GH の中のブレンドとしては喫いやすいブレンドになるかと思います

一番人気は Bright CR Flake になりますが 私はこちらの方が気に入ってます

今まで喫ったGH ブレンドは
① Curly Cut De Luxe Sliced
② Bright CR Flake
③ Louisiana Perique Flake
④ Brown Flake U/S
⑤ Best Brown #2
⑥ Bob's Chocolate Flake
⑦ Happy (Brown) Bogie Unsliced
⑧ Dark Flake
⑨ Balkan Mixture

が挙げられますが いずれも美味いブレンドばかりになりますが
太字はこの私のお気に入りとなります
赤字に関しては 本格的な旨さがありますが強いので手軽には喫えません
しかしいずれもなかなかうまいブレンドなので 今また喫うとそのうまさをさらに感じるかもしれません 
しかしなかなか入荷がありませんので気軽には喫えないタバコになりましたね…。


CCD に使用されている葉っぱは バージニアばかりになりますが その中にダークな色合いの
dark air cured Indian leaf が入っているのではないかという想像があがります
シガーの様なテイストを感じるわけですが さほど強いシガーの味わいではなく
あくまでバージニアにおけるシガーライクなテイストになりますからさほど強いものではありません
しかしこの風味がこのブレンドの味を引き締めていることは確かで
その辺りのタバコの葉の構成がどのようになっているかが気になるところです

そこで GH において使用されている葉っぱを考えてみることにしました
TRDC の各ブレンドの説明を見るとそこにはいろいろとヒントが書いてありますので
その辺りを少しまとめてみることにします


なんといっても人気の高いのはこちらの

Bright CR Flake になりますが
100%ブライトバージニアを使用しているのですが 産地は ブラジル ジンバブエ そしてマラウィ
バージニアとなります これを圧縮したのち熟成させるのですが 無着香のタバコとなります

このブレンドのバージニアがすべてのブレンドの基本になりますが この外のバージニアとしては 先に述べた
dark air cured Indian leaf が同じバージニアとして使われるようです
基本のブライトバージニアは flue-cured されたものを使用するようですが
air-cured されたものも使われそうですがよくわからないところになります
またこの外にも 少量ですが sun-cured されたものや Dark-fired されたものも使われます
このタイプは マラウィのバージニアを使うことが多いようですしそのような記載があるようです

また バーレィもよく使われますが それには マラウィのバーレィが使用されるようです
そうしますとケンタッキーもマラウィということになりそうです

これらのバージニアと バーレィ ケンタッキーの組み合わせにより各種のブレンドが作られるようですが それにいろいろとアロマが入ってきますので種類はたくさん出来ます

またGH においては ロープタバコが有名ですが マクバレンなどとは違って 本格的にスピニングする
機械がありますので ここでしか作られないブレンドもたくさんあるようです
みな 先に述べたダークキュアされたバージニアや インディアンリーフ またケンタッキーなどが
ふんだんに使われますのでいずれもすこぶる強いストロングなブレンドになります
そんな中でCCD だけが例外的なロープタバコになり
そういった中ではとても喫いやすいブレンドになっているようです



無作為に各ブレンドを見てゆくと

Bosun Plug このブレンドの葉っぱの説明には
Bosun Cut Plug こちらの方に詳しく書かれており
With only slightly over 50% (54%) flue-cured Virginias from Brazil, Zimbabwe and Malawi, and 31% dark fired leaf, this is a fairly strong smoke. The addition of some sweeter sun cured leaf from Malawi, and the rich cigar type notes from the dark air cured Indian grade help to round off the blend.
基本の54%のflue-cured されたバージニア31%のdark fired された強いバージニアを混ぜ(ブラジル、ジンバブエ、マラウィの混合物を) そこに甘いサンキュアされたマラウィのバージニア
リッチなシガーテイストの ダークに空気乾燥されたインディアンリーフ(バージニアです)を加えて出来上がりになりますが このブレンドには クローヴオイルとバラのゼラニウムの味付けがしてあります。

なんとなくバージニアの構成を見ると味の想像がつきそうですが 大きく味を変えてしまうのが
ケーシングによるアロマでしょうか 想像つかない味になりますね



Brown Irish X
すべてダークファイアードされた葉っぱを編んだものでとても強いです
バーレイ ケンタッキー バージニアのブレンドになりますが
なかなか強いので喫う気になりません…


それよりもこちらの

Brown Irish Twist
の方が喫いやすそうです あのインディアンリーフも入っているようで
ダークファイアードされたバージニアと一緒にスピニングされています
Happy (Brown) Bogie の少し太いバージョンですが少し弱いそうです 
ストレートバージニアになります。



Coniston Cut Plug
This tobacco is a blend containing 75% dark fired leaf 12.5% Malawi burley and 12.5% Virginia. You would therefore rightly expect a very strong smoke and one perhaps dominated by the pungent burnt smokey flavour so characteristic of leaf cured by open fire and smoke.
このタバコも強いようですが ケンダル臭もあるようです
でも美味そうですね



Kendal Flake

A stronger tobacco with light side proportions of 68% virginia and a dark side of nearly 1/3, including 16% dark-cured Indian leaf, provide a medium strength smoke. The dominant flavour is one of scented almond and this complex top note is achieved by the combination of over 10 different flavours, including Rose Geranium, Vanilla, Rum, Tonquin, Musk, Heliotropin and Rose Fragrances.
アーモンドやらケンダル香やらなにやら着香だらけのブレンドです
68%の基本バージニアと 16%のダークファイアードバージニアと 残り16%のインディアンリーフで構成された中くらいの強さのブレンドになり ケンダル臭が嫌いでなければ美味そうです
実はこのブレンドも少し買ってみました



Broken Scotch Cake

GH にしては軽いストレートバージニアたばこになります ケンダル臭が少しあるようです



Glengarry Flake
A similar blend of pure Virginia leaf as Bright CR Flake, but with the addition of some special Virginia casings to enhance the natural sweetness of the leaf, finished off with a light top flavour of honey dew and other sweet flavourings which all combine after pressing to provide a mild sweet gently aromatic smoke.

Bright CR Flake と同じバージニアですが ケーシングがかなりされておりかなり甘くなっているようです 




Rum Flake
40%を超えるsun-cured バージニアと 30%の基本バージニアに
残りの30%をバーレィとdark-air cured されたリーフが強さとスモーキィさを与えています

メープルシュガーラムでケーシングがしてありますので甘くて酸っぱいブレンドになるかと思いますが こちらのブレンドも人気が高いようです



Dark Flake
A very strong, but very cool smoke is the result of combining in equal proportions only Malawi dark fired leaf and Indian dark air-cured leaf. No additional flavours. You can smell in this tobacco the smokey flavour of the dark fired leaf derived from its curing process of being hung above smoky fires, and the sweeter, yet still strong 'cigar type' flavour of the dark air cured Indian leaf.
等量のダークファイアードされたMalawi バーレィとダークエアーキュアードされた
Indian リーフのブレンドになります 強いですがとてもスモーキィでいい味をしています
このブレンドも人気が高いです




Ennerdale Flake
86%の基本バージニアに
10%のsun cured Malawi バージニアを加え
4%のMalawi Burley で味付けをしています

ケンダル臭が満載のブレンドになりますが 賛否の分かれるブレンドになります
でもイギリスではとても人気が高いようです




Bob's Chocolate Flake
8%のラタキア 
82%の基本バージニア
8%のsun-cured されたMalawi バージニア
2%のMalawi Burley

のブレンドにココアのケーシングと チョコレート バニラ ウイスキーのトッピングがしてあります
少し甘くてとても人気のあるブレンドです




Brown Flake U/S
As with Bright CR Flake, this is another tobacco that devises its flavour simply from the choice of leaf in the blend, and has no additional casings or flavours to enhance the smoke. (u/s - stands for unscented) 83.5% blended Virginias are combined with a relatively high (for English Blends at any rate) proportion of Malawi burley, 12.5%, to give flavour and depth to the smoke, and the addition of just 4% Malawi dark fired leaf is sufficient to combat the typical sharpness of the Virginia leaf resulting in a rounded medium strength smoke.
基本バージニアを83.5%に 12.5%のマラウィバーレィを加え さらに4%のマラウィダークファイアードバージニアを加えたものになり味にしまりがあって美味いと思います
ただ幾分 Bright CR Flake よりは強いので人気はあちらの方が高いですが私はこちらの方が好みになります。



Happy (Brown) Bogie Unsliced

ストレートバージニアですが ダークファイアードバージニアと ダークエアーキュアードされた
インディアンリーフをスピニングしたもので ラッパーは前者を使用しています
インディアンリーフはわずかでとても強いタバコになりますが 味が良いので人気が高いです



こうして主だったブレンドを見てきましたがほとんどがバージニアに特化したブレンドになります
その際にバーレィで変化をつけるのですが バーレィに関してはケーシングをする意味合いが強いようにも思われます

あくまでバージニアが主体になりますが 基本のジンバブエ マラウィ ブラジルの
flue cured されたバージニアにシガーテイストのある dark air cured Indian leaf が使われたり 
さらなる味の深みと強さを増すために dark fired されたバージニアやら ケンタッキーなどもよく使用されるようです 天日乾燥されたバージニアも甘さを強めるのに使用するようでそれにはマラウィのバージニアを使用しているようです。

バージニアの熟成には スチームプレスの手法が使われるようなのですが詳しくは記載しておりません
それよりも スピニングマシンを使用したロープタバコが目立ちます
ロープにした後吊るして 火でいぶしたりして加熱して熟成させるのですが
加圧加熱してやる方法とは違いますので味わいもまた違いがあるようで
GH でしか味わえないものがたくさんあるようです というかほとんどそうですが…

それだけ独特のスペシャルなたばこメーカーかと思います
商品の供給が満足ではありませんが なんともマニアックで素晴らしい会社かと思います

そんなお話でした
それでは また

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