山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

自作で鍛接剤

2006-11-05 20:31:21 | Weblog
なにやら奇妙なタイトルじゃな(汗)
鍛冶作業。特に鋼をくっつけるときとかダマスカス材作る時には
鍛接剤が必要になってきます。主成分は、理科の実験でお馴染みのホウ酸と
ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)。どちらも薬局で買えます。
それに鉄粉(赤錆でも黒錆でもいける)を混ぜたものが鍛接剤。
使わなくなった一人用の土鍋に少量の水を入れ、コーヒーカップの小さいヤツに
それぞれをてんこ盛り1杯づつ投げ入れて、七輪コンロで加熱して無水結晶に
してみたのだが、結構面白いことが。
 だんだん水が飛んでいくと、ネトーのジトーで粘性を増して何だか水飴みたいに
なってきて、掻き回していたスプーンですくいあげて垂らすと糸引いて固まりました。
沸き立つ気泡もこの増長した粘性で風船のように膨らみ、やがてブプゥゥ~プスゥゥ~
の繰り返し。中央がオカキあるいはカルメ焼きしたように盛り上がって固まっても
周囲はボッコンボッコン。危うく土鍋を割るところでした。
 加熱を止めると、沸き立っていた部分の透明感は失われ、やがて白く粉になって
風化したのを見計らい、乳鉢をもってすりつぶし、鉄錆を探して来てさらにすり混ぜて
完成.それがこの画像。右のは市販品の鍛接剤。左側のが自作したもの。
違いが分かりますでしょうか。自作品のは目が細かいものになってしまいました。
使い物になるかどうか。