山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

新兵器導入

2008-04-27 19:18:28 | Weblog
 鍛冶作業は、百姓がメインになったため叩く時間は限られるようになった。
 竹炭による鍛接実験は、竹炭の状態がまだ湿り気味であるため見合わせ、製作中の何ぞらの加熱に用いたところ、
てんこもりに炉に盛ったのに1時間で燃え尽きた。火力はほどよい。
 鍛金の技法で鉄をば打ち鍛えて、打ち絞って製作した何ぞらであるが、それを研磨するにあたり、以前はディスクサンダーでもって恐ろしい思いをしながら削っていた。
 弾き飛ばすのはもとより、へたこいて作品が体に高速で直撃する可能性もあった。
 怪我をする前に改善。そこで、電気ドリルを使ったリューターをもって研磨することとし、今回それを導入した。
 フレキシブルなので自由自在。固定金具も90度角度を変えられるため便利。
 実際に研磨してみると、両頭グラインダーやディスクグラインダーのように火花は散らない。これはよい。ただ慣れるまでが大変ではあるがこれは便利だ。(逆回転は不可。アタッチメントが外れてしまう)
 アタッチメントとしての軸付き砥石は別売りである。
 画像のドリルは既存のドリルであり、回転数は可変方式である。
 


検証実験~竹炭は鍛冶燃料として有効か?~

2008-04-20 18:28:28 | Weblog
4月19日(土)AM9:45~PM17:00
検証実験。
得た竹炭(消炭)が鍛冶燃料として有効か?を実験。
大炭も粉炭も土灰も微塵粉も一緒くたの大カオス状態で実施。
新聞紙1枚で一発着火。しかしながら消したときの水分のために重い。
燃焼している最中にも燃えておらん部分から盛んに湯気が立ち上った。
終いには、炉からも蒸気が発生した。(どこでどう水分含んだんや?)
最大送風しているのが画像である。黄色い炎が出ておるが、これ未炭化部分のものと
思われる。
 温度は湿っておるにもかかわらず1000度以上は出ているものと思われた。
 しかし、これでもって鍛接するとアリャリャのリャ~。
 鍛接技がヘタレました。温度が上がっておらん。外れる。なんでじゃ~。
 仮付けはうまくいったのに、かき寄せた炭が湿っとったためか、はたまた猛烈な勢いで
燃え尽きて素材だけが取り残されたためか。含有するケイ酸塩に阻害されたか。

 竹灰のスラグもまた強烈。火力がなくなって勢いもなくなった。送風機だけが空元気に回っとる。
 送風管が竹炭のこまい奴で詰まっておるがな。(爆)
 それを抜いても温度が上がらん。みれば、ロストル状に水飴の硬い奴がへばりついたようにスラグが
埋めとる。それを取ったらば、莫大燃え出した。
 なんだかかんだか、コークス以上に灰が多いな。
 画像の右上に、ミニ十能があるが、それがロストルを埋めた竹灰のスラグ。冷えると緑色っぽい色をして
おり、ヘタマイトと呼ばれるもんになっていた。
 画像のようにてんこもりにしたって、これでも1時間も保たんよ。
 火造りするうえでは、ええ火加減であった。鍛接する上では、ちと難があるようじゃが、これは含む水分と
送風加減によれば解決できるんじゃないかと思われたが、自信はない。
 結論からすれば、鍛冶燃料としては使える。しかし、含有するケイ酸塩によってスラグが多い。鍛接もそれに阻害される
可能性もない、とは言い切れず。
 乾燥させた炭で鍛接実験だけ、再試験しよう。
 



作業記録(消し炭作り)

2008-04-13 18:14:44 | Weblog
百姓が始まり、鍛冶作業はできん。
ということで、百姓作業がてらに竹の消し炭を作ってみた。
原材料は、田んぼの影をする、邪魔をしないように切った竹。
野焼きすること2時間余り。
出来上がった炭は20kg近辺。しかし、それは消火するために撒いた水が含まれているため、乾燥すればもっと軽くなる。
問題発生。消火活動開始。火が消えん。アッチを消せばコッチが燃え、コッチを消せば真ん中が燃えとる…。
さんざん手こずって消した。
 どうも熱の供給源は焚火して熱を持った田んぼの土のようである。
 そしてひらめいた。
 大量製造するには、ドラム缶の中で燃やして、できた熾火を引きずり出して片っ端から消火すればできる。
 しかし、20kg作るうえで、それに掛けた水は倍の水が必要であった…。
 そのことも考えなくてはならない。

 
 ちなみに、扇風機を送風機にする実験は失敗。やり方が不味かった。したがって、再度チャレンジの予定。