山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

卸し鉄のその後

2007-03-25 21:48:42 | Weblog
本日は、小学校の閉校式で作業をお休みするつもりでしたが、ちょっとだけ時間がとれたので先週熊公さんの工房へお邪魔した
時に打ち据えたブツと昨年送って戴いたものを鍛接するための前処理としてやってみました。
今回は『粉々のバラバラ』と題して掲載した卸し鉄を、重量5キロ以上のどでかいハンマーとそれに耐え得る鉄ブロックを金敷として練り鍛えてみました。
 折り返しは2回です。
 その時ハシをお釈迦にしました。|||orz
 重量がでかい分だけ一撃必殺の鍛接となり、勢い余ってハンマーの倍程の鉄ブロックが台座ごと転落し、その下敷きとなり
かしめピン辺りからクラックが入ってがっくり。
 作業だけははかどりますなぁ。
 で、その比較画像。大きなのが先週練ったもの。小さい方が今回練ったもの。
 重ねると長さはともかく,幅がぴったり。
 また火花散り上げる程加熱して、どでかハンマーで打ってみます。

電解法による模様出し実験

2007-03-21 19:22:18 | Weblog
 積層材の模様出しとして、ミョウバン水でもって煮沸し作品の模様出しを行っている。
 しかし、この方法以外にないものかと思って考えついたのが電解法による模様出し。
 炭素棒が負極。しんちゅうフックが正極。
 しんちゅうフックに作品ぶら下げて、ペットボトルを切っただけの水槽に入れ、ミョウバン水を注ぎ、
電極を繋いで待つこと30分。
 画像はその過程。右に伸びている黒い線が炭素棒。
 電解液は鉄錆とか緑青とかでたちまちきちゃなくなりました(爆)
 炭素棒はどこで?となりますが、これは6Bの鉛筆の芯を取り出したもの(もったいないけど燃やして木の部分を取り去り、なおかつバーナーで真っ赤になるまで焼き,冷ましたもの)
 どうです?出てるでしょ?
 でも、手が真っ黒になります。
 鍋で煮る方が手っ取り早い。

鍛冶仲間の集い

2007-03-19 21:50:01 | Weblog
 去る3月18日(日)に埼玉県に工房を構えていらっしゃる熊公氏のもとへお邪魔しました。
 工房へ最初にお伺いしたのは2年前のこと。すっかり周辺の景色が変わっていました。
 第2回目の鍛冶仲間の集い。
 午前7時半頃に工房へ到着して、ご挨拶したのち、あつかましいけど早速,最近導入された動力
ハンマーを使わせていただきました。
 動力ハンマーは実にパワフル。20数年前に1度だけ使ってそれっきりでしたから、少々不安ではありました。
(エアハンマーという鍛造機械がありますが、空気圧ではなくそのまま回転運動が往復運動になっています)
 トラブル発生。
 打った鉄の欠片を弾いて、そのまんまエプロンのポケットにホールインワン(爆)赤熱していたので燃えあがり、
非常に慌ててしまいましたが、火傷負わずに済みました.画像はその時に燃えて大穴開いてしまったデニムエプロンです。
 やはり、革製のエプロンを自作したほうがよさそうです。ポケットのないエプロンにしないとこうなる、ということを
思い知らされた瞬間でした。
 作業していると、鍛冶仲間の熱処理器具のパイオニアACE-K氏、卸し鉄製作に詳しい大和守氏、機械専門のO-K氏と続々とこられました。
O-K氏は特に感心持たれたようで、つぶさに動力ハンマーを観察されてました。
 昼食時には、鍛冶四方山話となり、動力ハンマーを作るには?とかハンマーを製作するにあたって、それに使うハシの口の形状はいかに?さまざまな意見等がでました。情報だけでもすごかった。
 こんな、漫才もどきも
松(私)「ブロアがうぉぉぉぉ~んて」
大(大和守氏)「く~しゅ~け~ほ~」
松   「それって、いつや~いつの時代や~(爆)」
 (大受け)
 
 お昼から、大和守氏が持参されたお得意の卸し鉄を打ち鍛えてみることに。
 溶岩の塊みたいな、それこそ再生された鉄。
 向こうヅチ取ってもらって、あとは動力ハンマーでガンガン叩きましたが、氏にお借りした自作ハシをお釈迦にしてしまいました。本当にごめんなさい。
 酔鍛磨庵(熊公氏の工房の名前)の鍛冶炉の吹き上がりの良さもさることながら、動力ハンマーの使い勝手も良かったです。
 時間も押して、午後3時にはおいとまさせていただきましたが、その直前にACE-K氏が自作されたダマスカスナイフを拝見
させていただきました。
 う~ん。上品です。私のは名前そのまま、松の柱の木目みたいな激しいおおぶりなモノにたいして、氏のはすっとさりげなく
流れている感じでした。
 仲間がおる。それだけで、共有できる知識、あるいは情報それらが集まる。
 コレが素晴らしい。
 色々な意味で勉強になりました。
 ありがとうございました。



  

ひさびさに作業

2007-03-11 17:26:23 | Weblog
 3月11日(日)午前8時45分作業開始~午前10時30分作業終了
 久々に鍛冶作業。
 実に1ヶ月近くやっておりません。
 鉄筋,建築金具、卸し鉄生鍛えを使って、積層材作成。
 小さい物ばかり。
 画像は、それらに使った素材達。
 ねり1、ねり2と書いてあるのは積層材の断片。
 素1、素2も同様、素材を意味します。