山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

今日の鍛冶作業記録

2006-11-19 20:49:08 | Weblog
11月18日(土)~11月19日(日)
午後3時半~午後5時 午前7時45分~午前10時頃
18日の作業。
親父殿から、鍬のクサビ製作を頼まれ、鉄筋にて2枚作る。
その後、鍛冶作業に突入。4月に大和守さんから戴いた卸鉄を延べて
無理矢理まとめるも、途中挫折した形で放置していたものを、再度
加熱して1・8kgハンマーにて打ち延べ、フラットバーの状態とする。
それで、この日の作業は終了。
 気温は朝からさほど上がらず、軒並み6度から8度という状態であり、
寒い1日でありました。
 
 19日。
 午前7時45分頃から鍛冶作業開始。
昨日延べた卸鉄のフラットバー(厚さ1センチ前後、幅2センチ前後、長さ約20センチ)
に、自家製の鍛接剤を振りかけ、鉄筋を薄く延べたもの、鉄製タイヤホイールの切れ端などを
鍛接のうえ、ダマスカスとする練り鍛えを行う。
しかし、ここで問題発生。鍛接した部分の手元にクラックが発生。
もげ落ちた。おそらくはノロ抜き兼練り鍛えが不十分であったと思われる。
そのまま捨てるも惜しいので、離れた部分を無理矢理鍛え上げ、ペーパーナイフにする。
卸鉄部分に細かなクラックが走っているのが確認された。なお、鉄筋と鉄製ホイールの切れ端を
鍛接しているためか、もげ落ちた部分の加工性は、火花が飛ぶほど溶解ぎりぎりの温度まで
高めねば延びなかった。1・8キロハンマーではハシばかりを叩く事となるため、軽い手槌でもって
機関砲のごとく叩きのめす。
結果、かなりひねくれたような感じで伸び、模様としてはスパイラル線模様となるであろう、と思われる。
画像は、鍛えて作ったペーパーナイフの刃先と、元となった卸鉄の先の部分である。
ちなみに、ペーパーナイフは十八番となりつつある、ワラビ手。握り手の断面形状は丸であります。