山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

ふまえ木2

2012-06-23 12:21:02 | Weblog
 型取りしていただいたものを使って、ホワイトパイン材をもって制作してみた。
 電動ジグソーあればもっと簡単に早く切り出せたのだが、電動ジグソーは持っていない。
 したがって、回し引き鋸をもって切り出した。
 簡単な道具じゃあるけど、結構作るの難しい。
 木目の方向を誤ると激しくささくれたり割れたり。
 でも、本式第1号完成。本式第2号も完成。
 画像は本式第1号の出来がそこそこ良かったので、ソレを掲載。
 本来は朴材である、と聞いているのだが入手は不可能に近く、パイン材にした。
 柔らかくて軽い。強度的な不安があるけどこれを使ってみることにする。

ふまえ木

2012-06-10 21:13:42 | Weblog



 本職の研ぎ師さんが使用される、足踏み式の砥石押さえである「踏まえ棒」を作ってみました。
 部材はホワイトパイン集成材であって、幅45mm×厚さ25mm×長さ910mmの市販品を半分の長さに切り、すごくあいまいな記憶を頼りに作り、実際に使えるかどうか怪しいところでした。
 とりあえず、試しに天然砥石の小さいのを作ったモノで押さえて、小刀を研いでみましたが、使えないほどではありませんでした。
 ただ、これで形状はいいのか? ということもあって作ったブツを持って刀剣博物館に行ってみると、砥石に当たる部分の形は一緒なのですが、作ったものはあまりにも平坦過ぎておりました。
 本物は首根っこから後ろが太刀のごとくぐぐ~っと大反りになっており、カーブもかなりのもの。
 近くの傳習所でソレを見せたらば、フラットですね。とは言われた。
 帰りに親方からまだ未使用の新造品の型を写していただきました。
 部材の大きさも、厚みが約30mm×幅約80mm×長さ約560~650mmとなるようで、これらの部材をどこから入手するか、がカギとなりそうです。
 試作とはいえ、本物からすればそれはそれは玩具そのままに見えました。

手持ちの砥石

2012-06-09 13:41:16 | Weblog
手持ちの砥石


 私の手持ちの砥石を撮影した。どれも市販品のものばかり。これで包丁を研いでいる。
 小刀もこれでやってる。
 本来は分けて使うべきであるが。
 ようみたら、なんか長方形ではないじゃないか、って思われるでしょうけど、これ使ってこんな形になってます。
 真ん中が凹んでしまうととてもじゃないけど、まっとうな刃がつかぬ。でもって、刀剣の研ぎ師さんの様式をマネして
使っているのですが、最終的には真ん中が高くて両端が薄い、横から見ればカマボコ断面形状になります。
 本来の使い方は、水に浸して砥石面の長手方向の長さいっぱいいっぱいに往復させることなのだが、私はあえてこの刀剣研磨様式で
している。
 砥石面の修正も2丁掛けのでかい金剛砥石をフルに使ってますが、重い。切って適当な大きさのブロックにしてしまえば楽なんだろうけど、
金切り鋸で切断すると荒砥石なので刃がイッパツでなくなり、刃物素材を大量製造してしまう。実際に大村砥石を別件で金切り鋸で切断したら
刃が砥石の厚みの半分までも行かず、すべて刃無しになりました。
 この場合は、迷わず電着ダイヤモンドホイールでもって切った方がよろしい、とつくづく感じてしまったことがありました。
 砥石台も市販品の長さが自在に変えられるモノを使ってますが、手持ちの砥石の中で最小の天然砥石を使う時は、スライドにロックがかかっていない状態なので広がり、非常にやりにくい。
 そこで、古人の知恵借りて、足で踏んで固定する砥石押さえを作ってみます。形状としてはひらがな、もしくはカタカナの「へ」の字に近い形です。曲線カーブをどうやって描こうか、そのカーブの勾配をどうするのか思案どころではありますが。

仕上げ研ぎに入った小刀

2012-06-04 22:36:06 | Weblog
仕上げ研ぎに入った小刀


 第一作目の小刀の状況。仕上げの段階に入りました。なかなか刃がつかなくてイラついたりもするけど、
無心に裏面を研ぎ、240番手の大村砥石から始めてキング砥石の1200番、そして天然砥石でもってようやくこの状態。天井が映りこんでいたりするけど、実際は斜めに砥石を当てた傷があって鏡面にはなってません。天然砥石と人工砥石の違い。あるいはダイヤモンドヤスリ、ダイヤモンド砥石と大村砥石の違い。やってみてわかったことは、人工にしろ天然にしろ砥石面の修正が必要になってくること。減り方も全く異なるけど、気づいたとき
真ん中が弓なりに減っておるとおもいますが、これでいくと刃物の刃は丸くなるばかりで鋭くはならなくなります。
 そのため、砥石面の修正をかけることになるのですが、別の砥石専用の砥石を一つ、別にして置いてます。
 私は朝日虎の石工用金剛砥石(カーボランダムの黒砥石)粒度80番手という荒いものです。
 べつにそんなに荒くなくても240番程度の荒砥石でいいのですが、同じ番手の荒砥石があるためと、荒い分だけ早く修正がかけられるといことでそうしてます。仕上げ砥石、中砥石あたりは240番程度の荒砥石でいいと思います。
 もっと荒っぽくするならば、平面に打たれたコンクリート床、もしくはブロックでもできます。
 
 次回は、ちょいと恥ずかしいけど、実際に使っている砥石を掲載する予定です。
 天然砥石、人工砥石それぞれの研いだ時の感覚など交えてみようかと思ってます。