山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

とてもビビってしまった痛い体験

2012-05-06 21:06:47 | Weblog
 この度の連休についての記事を書く。
 連休後半の5月3日に安来市で毎年行われる刃物まつりに行って来た。
 会場は商店街と和鋼記念博物館であるが、その商店街の駐車場にて刃物作り体験として
火造りがあったので参加してみた。親子連れが多かったなぁ。講師は土佐伝統刃物工芸士の職人さん。参加した人は黙々と叩いてました。とはいっても、青紙2号という刃物用特殊鋼を軟鉄で挟んで作られた複合利器材であらかた形が切り出されていて、刃を打ち出しただけ。できたものがこれ↓

仕上げに赤砥石(キング砥石の1000番か?)で研いで、指で拭っていると早速少し指を切ってしまいました。割り箸クラスの棒でもスパリスパリと切れるくらい。

 5月4日 朝から咳が止まらず、変な具合なのにもかかわらず、実家の包丁を研いで、風呂焚きを任せられ、風呂を焚きながら、道端に生えた菜の花を刈るからということで、草刈り鎌を研ぐことになったが、その鎌はどこでどうしたらこんなに曲がるのかというくらい曲がっていて、それをレール床とハンマーで真っ直ぐに叩き直して、いざ研ごうとしたとき、つるりと手が滑って左人差し指の爪の横をさくっと縦に深く切ってしまいました。その時は浅く切ったものとばかり思ってたら血がドクドク。痛みが後から来るし、慌ててよく見れば深く切れていてビビってしまった。とりあえず絆創膏で処置して、鎌を研いだけど痛みはあるし、血まみれになりながら研ぎました。
 画像はそんなにひどくなさそうに見えるけど、実際はすごくエグイ。口がパカンと開いたら。
 その鎌について確認すると薄手で結構年数が経ち、切っ先が丸くなっていたのだが研いでいくうちにその丸みを帯びた部分がもともと薄い鎌なので刃がついている状態になっていました。さすがに今回はビビってしもうた。(子供の頃、鎌を誤って落とし、足指に傷負ったけど、これも似たような鎌の形状になっていたかもしれない)