山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

ひさしぶりに作品作ってみれば

2007-04-22 19:05:58 | Weblog
今日の作業(4月21日(土)午後2時~午後4時:卸し鉄鍛錬)(4月22日(日)午後1時~午後2時30分:作品制作)

 卸し鉄の鍛え作業は今のところ順調。鉄の質もしっかりしてきた。あと6回の折り返しが必要ではある。
 メインは、本日の作業。
 積層材を用いての作品造り。ブツはペティナイフ。しかし、失敗の確率濃厚。というのは、画像ではまだマトモに見えるかもしれないが、地金ばかり延びておるかもしれない。
 ということは、この次の作業でだいぶ削り落とし,コミもこのようにぶっといので,細めてやらねばならない。
 小振りなものなのに、さらに小振りになってしまうかあるいはジャンクになってしまうか。
 原因は、横着して積層材を曲げてハガネを挟み鍛接したことによる。手段として使うならハガネの厚さに合わせてからにしないとこうなる、という見本みたいな状況。
 もしダメなら,積層材作って再チャレンジするつもりでいる。

台座完成、そして鍛錬の続き

2007-04-15 18:03:13 | Weblog
 本日の作業(午前7:30~午前11:00頃)
 朝早くから,先週作りかけだった金敷の台座を作り上げた。
 廃物利用で溜めマスに投げ込んだコンクリート粉砕物の上に土を乗せ角材とハンマーで叩き絞め、台座基礎の角材を入れて歩み板を切ったものを釘で留めて完了。
 台座の耐用試験も兼ねて、鋳鉄製の金敷を乗せて固定したのち、例のブツを鍛錬してみた。
 コレはいける。
 5kg内外の大ハンマーの一撃必殺の打撃にびくともせず、溜めマスの破損もなかった。
 ただ、卸し鉄の状態はあまり変わっていないようにも思える。今回は縦割りで重ねて鍛接したわけであるが、炉中にて徐冷している最中に表面に細かなひび割れが発生しているのが見受けられた。
 今現在、折り返した回数は3回。2の3乗で8枚の層となっている。
 そこからすると、使用に耐え得る鉄材とするならば最低でも10回は折り返しが必要なのかもしれない。
 つまり後7回折り返さねばならないということになる。


 

鍛冶作業はお休み

2007-04-08 19:19:41 | Weblog
 鍛冶作業は農繁期のためお休み。(たぶん、5月連休まではできないでしょう)
 本日の作業は,稲の苗を育てる育苗器(要するに加温装置)使用のためテンパールが落下する恐れもあってできなかった。使われてなくても先週にコンクリート台座が崩壊したためできなかったけど…。
 かくのごとき理由から,本日は金敷の台座を普請。しかし完成しなかった。
 ゆえに普請中ということで掲載。
 当該台座にするため、底抜けの溜めマス(240×240ミリ(内寸))をホームセンターで購入。
高さは300ミリであった。
 たちまちは、先週崩壊した側溝をさらに破壊して,ガレキをつくりそれを溜めマスの中に投げ込んだ。
 その上に土を詰め、10センチ角の柱の切れ端を埋め、それに台板を張って金敷の台座とすることにしたわけであるが、諸事のため時間が押してしまい,ガレキを投げ込んだだけにとどまった。
 吉と出るか凶と出るか。
 完成したときどうなるかは今のところ不明。

その後の鍛錬2

2007-04-03 21:37:43 | Weblog
卸し鉄の鍛錬。
 4月1日の午前中に金敷き代わりに据えた鉄ブロックの台座崩壊のため約1時間で終了。
 危険なので中断(側溝をひっくり返して据えたため、強烈なる重量ハンマーの一撃必殺の打撃に耐えられず、M字型になってどうにもならなくなった)
 卸し鉄はひび割れだらけでしたが、2回の折り返しをしたものを重ねて鍛接すると、ひび割れは少なくなりコバにわずかに見られる程度になりました。後数回折り返し鍛錬が必要であると思われます。
 トピックとしては、白熱して火花がド派手に散り上げる温度まで熱すると表面のノロが溶解し、スラグとなってロストルに固着していたと言う点。
 金敷き代わりに使用している鉄ブロックの表面の黒い部分がそのノロの付着した部分です。
 大きさもずいぶん小さくなりました。