山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

今年最後の鍛冶作業

2006-12-24 19:00:37 | Weblog
 12月23日(土:天皇誕生日:午後3時~午後5時) 12月24日(日曜日:クリスマスイブ:午前10時から午前11時30分)
 今年最後の鍛冶作業は、市販のハツリタガネ(柄付き)の改造。
 積層材の鍛錬も行ったが、これは自作鍛接剤の効能を確かめる目的が大半。
 完成したのがこれ。ハツリタガネを掴むハシがなくて、前回自作したハシでも掴めなんだ。それで無理矢理掴んで叩いた結果
ぼっこんぼっこんのガッタガタ。改造して製作した焼き切りタガネにはハンマーワーク、ハンマーマークつきまくりです。
 これで、今年の作業は終り。オイル焼き入れも、エンジンオイルで行ったのでけっこーダメージ食らいました。(肉体的に)


作業記録~完成したハシ~

2006-12-17 16:14:03 | Weblog
12月16日(土)~12月17日(日)(土曜日:午後5時~6時 日曜日:午前8時~9時15分)
 先週火造りして置いたハシである。
 土曜日、夕方にかしめピン(リベット鋲)を通す穴を開け、5寸釘の頭の部分を約10ミリほど切って、これをリベットとして穴に通し留めてみた。
 今日,その留めたハシの微調整を行い,使い物になるかどうかを確認したが、ハシの握り手の部分の太さが太いため噛み合わせ悪し。なおかつ口の部分も微妙に異なるため何だか歪なもの。
 お爺さんが作りんさったものが右側。今回自作したものが左側。
 比較してみると一目瞭然。

今日の作業~ハシ作り~

2006-12-10 19:06:44 | Weblog
12月9日(土曜日:午後3時~午後5時)、10日(午前8時~11時、午後1時~2時30分)
 この度の作業は、鍛冶道具の製作。
 ハシようけあるんじゃから作らーでもええじゃないか、って言わないように。
 素材は転がっていた13ミリ異形丸鋼(通称、鉄筋)
 小さな火床でえっちらおっちら焼いては叩き叩きして細くして延ばしていると、火床の遮熱板代わりにしている瓦が邪魔になり、取り払って行った。
 と、ここで事故。
 というか、安定性が悪いのにやりよった、と言う事に起因する事故。
 側溝を立てて、角柱を台座にして金敷と載せていたのだが、見事ひっくり返り右足のくるぶしを擦り痛い思いを。
 今日そのために、台座の角柱の裏っかわにズレ止めの板を打ち付け,側溝から外れて転がり落ちないように、また側溝そのものの向きも変えてみた。
 鍛冶屋の神さんに大叱られしました。
 なお、以前戴いた卸鉄の片割れを、ハシ作りの前に行ったが、ハンマー外してツノの近辺をガッツリと叩き,火花を飛ばして欠いてしまった。|||○| ̄|_
画像はひととおり火造りを終えて、ハシの噛み合わせなどを見るために重ねたところ。
 お爺さんが作りんさったハシに比べるとあまりうまくはない。
 大きさもでかいものとなり,長さも350ミリとなった。
 作りかけを置いた金敷の左下。
ハンマーでえぐり削ったような傷が、今回しくじって欠けさせてしまったところです。 

自作鍛接剤作り直し

2006-12-03 19:30:16 | Weblog
まずは、冬の到来。
広島県北部山間部では雪が降り、銀世界に。
西中国山地初冠雪です。
ある程度、度胸据えて走っていたものの、みごと3回車ごとスキー。
今日も1回車ごとスキー(鬱)
スタッドレス履いてても滑るものは滑る。

 今日の出来事。実家で、家の付近にサルが1頭出現。
 車のスタッドレスタイヤを交換している最中の出来事。
どうも餌を探して山から下りて来たらしいのだが、私の存在に気づいたらしく、
結局何も取らずに一目散に山へ逃げて行った。(木の枝がばさっばさっと音を立てていた)
 サルの被害は甚大なようで、親に聞くところによれば、近所の畑に植えられておった人参が
ことごとく引っこ抜かれて食い荒らされておったらしい。
 それだけ、餌がないということかもしれない。

 今日の作業。(12/3(日)作業開始午前8時~11時10分)
 自作鍛接剤の作り直し。
 理由.先週鉄錆を余りにも多く入れ過ぎてしまい使い物にならなかったことによる。
 捨てるのも惜しいので、失敗作を篩にかけて大粒の鉄錆を除き、下りたものを土鍋に入れ、
コーヒーカップ1杯のホウ酸とホウ砂をそれぞれ加えて、同じコーヒーカップで3杯の水を
入れて加熱してみた。
 鉄錆のため色合いはココア、あるいはチョコレートの様相を呈していたが沸騰し、水分が
蒸発するにつれ、表面には結晶が膜になって張り粘り気を増してドロリとしてきて、結局のところ
鍋底にしっかりとくっ付いて剥がれなくなってしまった。
画像は土鍋を割らないように注意しつつ、冷え固まった自作鍛接剤の元となる固まりである。
なお、白いホースが写っているがこれは鍛造炉の送風ホース(壊れた洗濯機の排水ホースを
廃物利用している)である。
 世界で珍しい溶岩を流すオルドイニョ・レンガイ火山(炭酸塩の溶岩。最初は黒いが冷えると
白い炭酸塩となって崩壊する)の溶岩よろしく、最初は黒っぽい固まりであったが冷えると灰白色に
色合いも変わった。
 鍛造炉のメンテナンスも行い、ロストルに張り付いたスラグの除去と、ロストルを外して溜まった
土灰、あるいはコークス粉を除去清掃。
 ロストルの固定はいつぞや作った土製羽口の余りの粘土を水で練って貼付け、そのまま強制乾燥
を行い、作業を終えた。