山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

鍛冶作業記録

2006-11-26 19:01:17 | Weblog
先週に火造りしたまま放置していたペーパーナイフを完成させました。
模様は相変わらずですが、入れ込んだような模様が所々出ています。
自家製鍛接剤について。
欲張りすぎました.鉄錆の入れ過ぎで役に立たぬしろものに変じました。
ホウ酸とホウ砂の混合無水結晶を来週作って足さねばなりません。

今日の鍛冶作業記録

2006-11-19 20:49:08 | Weblog
11月18日(土)~11月19日(日)
午後3時半~午後5時 午前7時45分~午前10時頃
18日の作業。
親父殿から、鍬のクサビ製作を頼まれ、鉄筋にて2枚作る。
その後、鍛冶作業に突入。4月に大和守さんから戴いた卸鉄を延べて
無理矢理まとめるも、途中挫折した形で放置していたものを、再度
加熱して1・8kgハンマーにて打ち延べ、フラットバーの状態とする。
それで、この日の作業は終了。
 気温は朝からさほど上がらず、軒並み6度から8度という状態であり、
寒い1日でありました。
 
 19日。
 午前7時45分頃から鍛冶作業開始。
昨日延べた卸鉄のフラットバー(厚さ1センチ前後、幅2センチ前後、長さ約20センチ)
に、自家製の鍛接剤を振りかけ、鉄筋を薄く延べたもの、鉄製タイヤホイールの切れ端などを
鍛接のうえ、ダマスカスとする練り鍛えを行う。
しかし、ここで問題発生。鍛接した部分の手元にクラックが発生。
もげ落ちた。おそらくはノロ抜き兼練り鍛えが不十分であったと思われる。
そのまま捨てるも惜しいので、離れた部分を無理矢理鍛え上げ、ペーパーナイフにする。
卸鉄部分に細かなクラックが走っているのが確認された。なお、鉄筋と鉄製ホイールの切れ端を
鍛接しているためか、もげ落ちた部分の加工性は、火花が飛ぶほど溶解ぎりぎりの温度まで
高めねば延びなかった。1・8キロハンマーではハシばかりを叩く事となるため、軽い手槌でもって
機関砲のごとく叩きのめす。
結果、かなりひねくれたような感じで伸び、模様としてはスパイラル線模様となるであろう、と思われる。
画像は、鍛えて作ったペーパーナイフの刃先と、元となった卸鉄の先の部分である。
ちなみに、ペーパーナイフは十八番となりつつある、ワラビ手。握り手の断面形状は丸であります。

自作で鍛接剤

2006-11-05 20:31:21 | Weblog
なにやら奇妙なタイトルじゃな(汗)
鍛冶作業。特に鋼をくっつけるときとかダマスカス材作る時には
鍛接剤が必要になってきます。主成分は、理科の実験でお馴染みのホウ酸と
ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)。どちらも薬局で買えます。
それに鉄粉(赤錆でも黒錆でもいける)を混ぜたものが鍛接剤。
使わなくなった一人用の土鍋に少量の水を入れ、コーヒーカップの小さいヤツに
それぞれをてんこ盛り1杯づつ投げ入れて、七輪コンロで加熱して無水結晶に
してみたのだが、結構面白いことが。
 だんだん水が飛んでいくと、ネトーのジトーで粘性を増して何だか水飴みたいに
なってきて、掻き回していたスプーンですくいあげて垂らすと糸引いて固まりました。
沸き立つ気泡もこの増長した粘性で風船のように膨らみ、やがてブプゥゥ~プスゥゥ~
の繰り返し。中央がオカキあるいはカルメ焼きしたように盛り上がって固まっても
周囲はボッコンボッコン。危うく土鍋を割るところでした。
 加熱を止めると、沸き立っていた部分の透明感は失われ、やがて白く粉になって
風化したのを見計らい、乳鉢をもってすりつぶし、鉄錆を探して来てさらにすり混ぜて
完成.それがこの画像。右のは市販品の鍛接剤。左側のが自作したもの。
違いが分かりますでしょうか。自作品のは目が細かいものになってしまいました。
使い物になるかどうか。