動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

外科好き獣医の化けの皮

2014年10月05日 | 動物
外科手術がめっぽう好きな獣医がいる。
外科手術で着るスクラブという外科衣を着たまま外出する獣医もいる。
それがカッコいいと勘違いしているのだろう。

何故に外科手術が好きなのか?
それは、外科手術が一番儲かるから・・・。
テレビでもてはやされているようなスーパードクターに自分を重ねているんだろう?

全身麻酔下で行う手術は時間あたりの収入がダントツだ。
内科治療では点滴や薬の処方・検査でも時間あたりの収入は少ない。

大きめの動物病院で獣医が多いところは外科で儲けているのが事実。

健康診断やワクチン接種時にお腹を触って、「何かありますね、レントゲンとエコーが必要です」
この言葉を聞いて飼い主はびっくり仰天・・・。

無意味な検査まで押し付けられ引くに引けない。
家族に一員のこの子になにかあっては心配だ・・・。
素人はOKするしかない。

検査の結果、やっぱりわからない。試験的にお腹を開けてみましょうということになる。
「鴨がネギしょって来た」とはこのことだ。

犬の飼育頭数が減ってきて猫も横ばいで、動物病院の数だけが増え続けている。
正直な診療だけでは食べていけない現状・・・。

手術の多い病院だけが大きくなっていく。

「ありがとうございました。」手術を終えて安堵の表情で帰っていく。
しかし、再考の余地がある・・・。

本当に手術が必要だったのか???

根尖膿瘍という病気がある。
目の下が腫れ上がる。
飼い主はびっくり仰天すぐに動物病院へ・・・。
病名を告げられ、「これは歯の根元が炎症を起こして膿んでいます。歯を抜きましょう。それで完治します。」
たしかに、抜歯で治る病気だ。

しかし、しかし、抜歯しなくとも治るのだ。
抗生物質で治る。完治はしないが、治る。

その子のことを本気で考える獣医なら抜歯はしない。
いまや、麻酔で死ぬことはほとんどなくなったが・・・。
歯は抜くものではない。
できる限り残すことが本当の医療といえる。

ここで、動物病院の収入を考えてみよう。
抜歯した場合、全身麻酔のための検査が始まる。
歯の病気とは一切関係のない血液検査、高齢であればレントゲンやらエコーやらが追加される。
血液検査でも一般的なもので終わらず高価な甲状腺ホルモン検査までする病院のあるくらいだ。
診察料・麻酔・抜歯・検査・・・。
ついでに歯石を除去しましょうとなる。
小型犬でも5万以上。ビトンのバッグでもちらつかせれば10万は下らない。
不必要な入院をさせることもある。入院料金が加算。
抜歯くらいなら普通は入院しないで、その料金分を手術料金に上乗せする。
化膿止めと称して抗生物質を持たされる。

一方、抜歯しない場合はこれらの検査も麻酔も手術も一切いらない。
抗生物質だけだ。多く見積もっても5000円くらいだ。
このうち、実費は1000円くらいか。

獣医の腕、いや、口次第で10倍にも20倍にもなる。

手術を勧める病院はいい病院として評判がいい。
薬だけで治そうとする病院はそれほど評判はよくない。

世間の評判というのは時として間違いだらけだ・・・。

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