動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

親友の死

2013年03月18日 | 病気
癌で闘病していた親友が亡くなった。
抗癌剤を終えて1年以上自宅で闘病していた。

5年前に中学の教師を退職していた。
お通夜も告別式も若者で一杯だった。
教え子達だろう。お通夜は平日だったので、終り頃に続々と・・・。

荒れていた中学を立て直したのは彼だった。
現場での限界を感じて市議になって1期だった。
さぞかし無念だったろう。

市議会関係者・教職関係者を除いても、告別式は大勢の若者で溢れた。

もう20年も前に僕達家族で彼のアパートに居候したことがあった。
1週間も居ただろうか。僕達家族は6人もいた。
外国からの一時帰国で泊るところもなかった。

深夜に電話が・・・?
「先生いますか?」「いや、僕は彼の友人です。彼はここにいませんが。」
ケイタイのない時代だったから・・・。
「うちの生徒が私鉄の駅で暴れているので先生に行ってほしい。」
そんな電話が何回かあった。
時間外で補導に行くことが度々あったのだろう。
その間、彼は泊るところもなく、転々としていたと後で聞いた。

その後も、僕が「うつ」になった時。
突然、朝に職場に電話があった。

開口一番、「声が暗いな?」と彼は言った。
僕の病気を心配して、妻から相談された長男が彼に相談したのだという。

僕の親友で信頼できるのは彼しかいないことを妻も長男も知っていた。
「心療内科行ったら、なんでも鬱にされるんや。しっかりせんかい。」て励ましてくれた。

その一年後に癌が見つかった。
彼とは高校の同級生だった。それ以来、いろいろのことを彼から教わった。

僕の前をいつも走っていたような気がする。
休むことなく、全力で駆け抜けたような男だった。

今はもう安らかに眠ってほしい。
君が残した大勢の若者達はきっと君の意思をついで立派に活躍するよ。

最後に、ありがとう。