MY LIFE,MY SPIRIT by Masato

今までの人生で感じたこと、自分の考え方を率直に語ります

転生輪廻の意味

2007-03-23 13:09:48 | Weblog
江原さんのスピリチュアルブームの影響か、書店に行くと多くのスピリチュアル書籍の新刊が発売されている。僕は書店に行くと必ずスピリチュアルのコーナーに立ち寄るが、20年前はこれほどではなく、こうした書籍は紀伊国屋などの大型書店でないとあまり多くは置いていなかったように記憶している。しかし今は自宅のある東戸塚のリプロには多くの書籍が並んでいる。こうした書籍のブームも波があるようだが、全体から見れば伸びていると思う。

しかしスピリチュアルといっても玉石混交で、きちんとした本もあれば、どこか変な方向に行っているような本もある。僕は大体目次を読んでパラパラッと斜め読みすれば、きちんとした本かどうかは大体わかる。

前回紹介したエドガー・ケイシーなどは有名だが、エドガー・ケイシー関連の本は、研究者の観点から書かれていて、余計な記述も多く、初心者にはわかりにくい部分もある。
また転生やカルマについても当時のアメリカ人の例しか載っていないので、もっと身近な現代の日本人の転生やカルマについてわかりやすく書かれた本はないか、ずっと探していたのだが、なかなか見つからなかった。

しかしちょうど先週、「過去世リーディング」という本を見つけた。これが現代日本人の転生やカルマについてわかりやすく書かれていて面白かったので紹介したい。
著者の高江洲薫氏はもとは獣医だが、妻と娘を火事で亡くすという、悲しみのどん底に落とされる体験をした後、人の過去世の様子がビジョンで見えるという能力をさずかったという。その後3000件におよぶ過去世リーディングを行ったそうだ。
書籍では様々な転生のパターンを紹介しているが、興味深いのは直前の過去世だけでなく、数代遡ってその人の過去世の変遷を紹介していることだ。なんと9代まで遡って紹介している例もある。
例えばある女性の7代前の過去世では、モンゴルの兵士で人を残虐に殺した人生を送る。そのカルマの償いで次はインドの虐げられた女性としての人生を送る。しかし次の人生ではその反動でもう弱い立場の人生はこりごりだということで、今度はオスマンの将軍となる。
加害者と被害者を交互に繰り返し、双方の立場の人生を経験することで学んでいる人の過去世を紹介していた。ちょっと極端過ぎる過去世のパターンで、普通の人はもう少し平坦なパターンの過去世が多いと思う。まあ、わかりやすさとか、本の売れ行きを考慮してこうした例を紹介したのかもしれない。
その他、家族や配偶者とうまくいかなかった原因、病気や苦難の原因が過去世にあることをいくつも紹介している。一部にはちょっと違うのではないかと感じる箇所もあったが、まずまず参考になった。興味ある人は読んでみたらどうかと思う。

転生輪廻やカルマの法則については、こうした一般人のカウンセリングをし、書籍を出して広める人もいるし、江原さんのようにテレビやマスコミに出て広める人もいる。元々は深夜番組だった「オーラの泉」も、放映時間が4月からゴールデンタイムに移るが、それほど視聴率が良いのだろう。この番組では江原さんが芸能人の過去世をリーディングし、人間関係の問題、心の問題点を過去世でどんな人生を送ったかという視点から原因を明らかにしている。
番組に出てくるのが芸能人だけに、興味本位の視聴者が多いとは思うが、それでも転生輪廻やカルマの法則、霊的世界の真実について多くの日本人が触れることができるのはとてもいいことだと思う。やはり本だけではスピリチュアルなものに興味あるマニアック層にしか広がらないという限界がある。やはり一般的な多くの人々に広まってこそ意味があると思う。

僕のブログは何度も転生輪廻やカルマの法則について多く書いているが、なぜこれほどまでこの考えが重要なのか。
その理由の一つは、人間の抱えている不幸の原因が、実は自分自身にあること。それが偶然ではなく、その人の学びに最もふさわしいものとして必然的にあると理解することで、物事をポジティブに捉えることができるからだ。
スピリチュアルな考えでは、人それぞれ生きてきた魂の歴史が違うので、抱えているカルマが違う。人間はそれぞれ自分が抱えているテーマを解決するのにふさわしい環境で生まれてくる。貧困、病気、失恋、離婚、死等、人生には様々な悲しみや苦しみがあるが、不幸や試練が偶然起きているわけではない。そうした状況において学ぼうとテーマを決めて生まれてくるから、それらは必然的に起こっている。
もちろん生まれてきた時にはそのことは忘れている。しかしどんな不幸があっても、それには意味があり、自分を成長させるための試練であると考える。こう考えると物事を前向きに捉えることができる。

もう一つの理由は、人間が様々な時代や地域を変えて転生していくという事実を知ることによって、国や人種の違い、宗教の違いが何の意味もなくなるからだ。

スピリチュアリズムでは、誰しもヨーロッパで生まれてクリスチャンだったり、中東に生まれて回教徒だったり、アジアに生まれて仏教徒だったりと、様々な時代や国を経て学んでいると教えている。

現代の宗教界では、なんとか教の教えが最高で、他の宗教はだめだとか、他宗非難ばかりやっているが、そういう人であっても、過去世では非難している宗派を信じていたかもしれない。
また世界には戦争が絶えないが、自分が過去世で戦争している相手の国民だったかもしれない。戦争している相手が、自分の過去世の子孫であることも十分あり得るのだ。
そして転生の過程では、魂はいろんな人種に生まれてくる。だから白人だから優秀だとか、有色人種だから劣っているということもない。人間の本質は肉体ではなく魂である。
つまり国や人種の違い、宗教の違いがナンセンスであるということを理解できるようになる。この思想が当たり前のように世界の人々に広がれば、人種差別や戦争がなくなるということを意味している。

転生輪廻やカルマの法則を知ることで、個人と人類全体の両方を救うことができる。この思想は実に合理的で利にかなっているし、至って単純で、難しいことは何もない。しかし現実にはそんなものは古代人の考えだとか、絵空事だとか言う人が多いと思う。

唯物主義者は目に見えないこと、非科学的な事は一切信じない。死んで肉体がなくなればすべて亡くなると思っている。
前述した僕の弟は、科学の世界にどっぷり浸っているから、ガチガチの唯物主義者である。科学的に証明できないことは信じないと言ってはばからない。しかし彼の内面は弱く、不安で一杯だと思う。科学は人間の生活を便利にはするが、人の心は救えない。
以前付き合った女性もそうで、彼女は自分が死んだら何も亡くなるから死ぬのが怖いと言っていた。僕は死ぬのは全然怖くないが、自分の存在が消えると考えているなら怖くて当然だろう。しかし彼女は今のままなら一生死の恐怖から抜け出せないだろう。
現代人の多くは、未発達の科学的思考と誤った共産主義が唱える唯物思想に影響され過ぎている。

だがそういう人であっても、死ねばこうした事実がわかるようになっている。自分が死んで霊的な存在になった時、自分の過去世の記憶が甦り、自分の今回の人生が予定通りうまくいったのか、失敗したのかは自分でわかるようになっている。
その時後悔するくらいだったら、今から受け入れた方がよほど充実した人生を歩めるのではないだろうか。

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