MY LIFE,MY SPIRIT by Masato

今までの人生で感じたこと、自分の考え方を率直に語ります

最後の勝負

2006-08-30 11:23:24 | Weblog
関内支店に来て3年目、もうさすがに業を煮やした僕は、最後の勝負に出ることに決めた。
しかし去年のように二人だけで会いたいと申し込んでも、断られる可能性があったのでそれはできなかった。そこで僕ともTちゃんとも仲の良いAさんを誘って3人で会社帰りに飲み会をしようということにした。

Aさんは僕たちより10歳ほど年上で、非常に聡明で人間的にも魅力ある大人の女性だ。僕たちに理解があり、TちゃんもAさんを尊敬していた。Aさんなら二人の話を聞かれても大丈夫だと思った。或いは二人だけの時よりもAさんを交えたほうがうまくまとまる可能性もある。

最後の勝負の日はTちゃんの誕生日の前月の8月の下旬に設定した。今年こそなんとか誕生日の前に良い関係を築いて、Tちゃんにプレゼントを渡したかった。

無事TちゃんからOKをもらい、最後の勝負のお膳立ては整った。この飲み会で正直に自分の今までの気持ちを全部告白し、それでだめならもう神様が諦めなさいと言っている意味だと考えて、きっぱりと諦めるつもりだった。

飲み会当日の朝、どうか今日の飲み会がうまくいきますようにと神に祈った。

ところが飲み会の直前に、突然TちゃんがNさんも誘ったという。
嫌な予感がした。Nさんが入ったら、彼女の性格からして、おちゃらけで場の雰囲気が壊れてしまうはずだ。照れ隠しかもしれないが、どうして勝手にNさんを誘うのか。しかし断るわけにもいかず、4人で行くことになった。

悪い予感は的中した。Nさんが入ったことで、場の雰囲気が完全に壊れ、全然まじめな話ができる雰囲気ではなくなってしまった。TちゃんもNさんに引きずられるような形で、僕の気持ちを切り出そうとしても、全然取り付く縞もなく、まるで殻の外側の彼女と話をしているような感じだった。

最後の勝負は完敗だった。
言いたいことも満足に言えずに終わってしまった。
どうしてこんな大事な最後の席で心を開いてもらえないのか。あれほど祈ったのに神様はなぜ僕の願いをかなえてくれないのか。悔しい気持ちで一杯だった。
しかしもう神様が諦めなさいという意味だと受けとめるしかなかった。

帰りの電車の中で僕はずっとうつむいたままだった。

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