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まさおレポート

「ニムロッド」以降の仮想通貨

仮想通貨の動きが「リブラ」の出現で大きく変化している。2019年6月18日にはFacebookが「リブラ」を2020年に実用化すると発表し「リブラ」の出現でビットコインの価格が高騰した。その前2019年5月31日に参議院本会議で「改正資金決済法」が成立し「仮想通貨」から「暗号資産」crypto assetに改称されている。「リブラ」自身は各国の通貨当局から強い反発にさらされているがその波及効果は大きい。

2017年8月ごろ1ビットコインが40万円台だったが17年12月8日には1BTCは240万円に急騰した。しかしビットコインで成功を収めた人は0.7%で、この人達がビットコイン市場総額の約86%を占めている。ビットコインは既に魅力は無くなったがそれに変わる各種の暗号資産はこれから魅力が増すという。ギリシャ危機に連鎖して2013年にキプロスショックでは富裕層が預金封鎖を逃れようと、ビットコインを使って資産逃避を行い、2016年の中国政府による外貨持ち出し規制でも中国人富裕層がビットコインで資産逃避を行ったが今後の同種の危機でも同様のことが起こり得ると云う。 

暗号通貨は2018年には誰でも発行できるようになっており暗号通貨を発行して資金調達を行うICOも注目されたが現在は下火になっている。波の原因はなんだろう(ICOは新規発行株と同じ仕組みであり2018年だけで2兆2638億円を超えるという。)

ビットコインは「虚無から何かを取り出している」と書かれたが暗号通貨は相応の担保資金の用意するのでこの点が大きな変化だろう。

ビットコインは、台帳へのデータの追記をアルゴリズムに参加したPCの計算力を借りて行う。無償ではない。計算したPCには、その報酬として新たに発行したビットコインが贈られる。中略 虚無から何かを取り出している。ニムロッド

暗号通貨の安全性神話は既に危なくなっている。暗号通貨のブロックチェーン技術の三大特徴は(1)安全性(2)ゼロ・ダウンタイム(3)安価であったが(1)安全性神話は次の事件で既に危ない。
 
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会に属する専門家パネルが今後公開する新たな報告書の内容が判明した。北朝鮮が2017年1月~18年9月の間、サイバー攻撃を用いて仮想通貨交換業者から少なくとも5億7100万ドル(約635億円)を窃取したと推計。この中に18年1月に起きた日本の仮想通貨交換業者「コインチェック」の巨額流出事件も含んでいる。

しかし「リブラ」の出現によってブロックチェーン技術の実用化はさらに加速すると見られておりその一環で安全性の改善も期待できるかもしれない。

暗号通貨類似の商品が派生していう。ブロックチェーン技術で証券を発行するSTO(Security Token Offering)の実用化「暗号株式」を発行する技術も出てきている。

ブロックチェーン技術によるDX商品の出現予想。カルテや診断から処方のブロックチェーン化と医薬医療情報共有。ハラム(禁忌)とハラル(許諾)のブロックチェーン化と医療関連チェーンや健康食品チェーン展開。

芥川賞受賞作「ニムロッド」と仮想通貨

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