音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

ゴルフざんまい

2008-08-04 09:40:34 | 身辺雑記
先週は念願だったゴルフ合宿に行って参りました。リフレッシュ休暇の使い道を周囲に問われても、一部の人以外には「自分を見つめ直す旅に出るんです」と煙にまきつつも、出発直前は逸る心を抑えるのに必死でした。一般的なサラリーマンゴルファーなら誰しも首肯していただけると思うのですが、月イチのラウンドというのは、前半は手探りで、後半になってようやく打ち方や距離感を思い出すのですが、いつもそこで終わってしまい、また1ヶ月ほどのブランクが・・・という繰り返しなのですね。練習場のマットだけでなく、本番の芝の上から、朝から晩まで思う存分練習してみたいというのは、ゴルフ馬鹿のささやかな夢なんです。

ゴルフ場というのも典型的な装置産業で、お客が多くても少なくてもデイリーのコースメンテはしなくてはなりません。かといって、施設が常にフル稼働しているわけではなく、遊ばせている時間帯も多く存在します。夏になると私もよく利用する早朝プランなども、この隙間を埋めるものです。朝の4時台からスルーでまわることができるので、

①行きの渋滞がない
②涼しい
③値段が安い
④8時台に終わるので、そこから会社に行けたりもする

といったメリットを享受したいゴルファー人気です。

しかし、ゴルフ場というのは星の数ほどありますから、常磐自動車道のインターチェンジから40分くらいというロケーションでは、値段を下げるという以外に、何か特徴や付加価値がないと、地元以外のビジターを集めることはなかなか難しいでしょう。

私の参加した合宿コースは、自分でこの日からこの日までと希望の期間を設定できる仕組みで、土日にかからないオール平日の3泊4日コースが6万2千円(税込み)というものでした。まずお金の話からというのもなんですが、同僚には必ず聞かれたし、一般人は内容はもちろん費用にも大いに関心アリだと思いますので。

この6万2千円の料金には、コースに隣接するホテルの宿泊もセットです。このホテルのホームページを見ると、シングルで1泊2食つきで9900円となっていますが、実際に朝・昼ともに食事の内容は満足できるもので、普通のゴルフ場であれば合わせて2500円以上はとるでしょう。そこで3泊ですから、3万円弱です。

同コースのプレー代は、この季節だと平日に5500円ですから計6ラウンドで3万3千円相当です。毎日1.5R回りましたが、1ラウンドはプロについて指導を受け、残りのハーフは各人のテーマに沿って、同じところから2、3度打ってみたり、合間にアプローチやバンカーを練習したりという流れ。これ以外にかかるのは、練習場のボール代ですが、86球で370円ですから気にならないレベルです。この練習場も自然の中に打ち下ろしていくダイナミックなもので、風情があります。


朝の5時台から8時まで練習してから朝食をとり、9時前から昼食を挟んで17時近くまでラウンド、17時半まで時間があればパット練習などした後に終了。風呂と洗濯を済ませたら、ホテル内にあるジムで筋トレするその気力は残りません。

夕食代は別途です。でも初日こそ受講生と連れ立って近くの居酒屋に行きましたが、それ以外は暑さと疲労で、持ち込んだカロリーメイトとビールだけで熟睡してしまいましたので、お金は殆どかかっていません。余談ですが、こういう毎日でしたので、なかなか70㌔を切ることができなかった体重も、最終日は69㌔ジャストまでになりました。

以上で、だいたい6万2千円の料金相当ですが、これに一番高価なものが含まれていることを考えると、かなりコストパフォーマンスが高いというのが実感です。一番高価というのは、もちろんプロのレッスン料で、普通はラウンドレッスンをお願いするとなれば、プロのプレーフィー交通費もも生徒が負担することが通例でしょう。私の場合、初日はヘッドコーチで、2~4日目はツアーにも参戦している20代のバリバリのプロについてもらいました。雑誌やレッスン番組に出て来る日本のトッププロは小柄な選手が多いのですが、このプロは体格が良く、スイングが流麗なのでとても参考になりました。惚れ惚れするような美しい球筋で、思わずため息が漏れましたが、プレー中に色んな角度からデジカメで動画を撮らせてもらいましたので、夜はもっぱらそのお宝映像を繰り返しスロー再生して、切り返しのタイミングなどを研究していました。こういう生きた教材を得られたのも大きな財産です。

私自身受けた指導もかなり目から鱗のことが多かったんですが、一番印象的だったのは、「ボールを打つのではなく、ターゲットまで運ぶと考えよ」という言葉でしょうか。後は沢山ありますが、スタンスが今まで広すぎたことや、構えが右を向いていることなど、自分ではわからないことに数多く気付かされました。プロにも私のスイングを撮ってもらったりしたのですが、「えっ! こんな風になってたの・・・」と愕然とすることしきりでした。私は今までレッスンを受けることなく我流でやってきましたが、随分遠回りしたなあというのが実感です。正しい打ち方を習わず、自分の中で試行錯誤していたので、とても非効率でした。様々なレベルと異なった受講期間の生徒を対象とする企画の性格上、手取り足取りのカリキュラムではなく、徹頭徹尾ラウンドレッスンですが、聞けばなんでも教えてくれるし、練習場でスイングを見てもらうことも可能です。

有意義な合宿4日間を終えても、私は帰路につくことなく愛人宅へ。ではなく次の目的地へ。茨城県の真ん中から、翌日の会社のコンペの会場である千葉県の市原へ向かったのです。前泊の予定をたてており、ゴルフ場のハシゴといったらよいでしょうか。しかし茨城→千葉というのは大変不便でして、ナビの指示する最速コースは常磐道で三郷ICまで戻って、そこから首都高~東関道~館山道というものでした。都内を通るのが嫌だったので、反対側から攻めようと、国道で大洗海岸沿いから鹿島スタジアムの前を通り潮来IC経由で東関道へ。ノンストップで4時間半ほど走り、ようやく伊藤園レディースも開催される名門グレートアイランドに隣接するロッジに到着。広い部屋と快適なアメニティーに感動する間もなく深い眠りに落ちました。翌日のラウンドは、まだまだ再生途上の身であり3位に終わりましたが、パットが格段によくなりました。これは合宿の成果だと思います。

またお金を貯めてリピートしたいなあと思います。(休暇をとることと、妻子の許可が必要ですが) 冒頭でも書きましたが、合宿はゴルフ場経営の一つのアイデアではありますが、宿泊施設をつくれば何処でもできるわけではありません。ハードよりもソフトの問題なのです。ここではヘッドコーチが事務局を兼ね、ホームページを見た人の問い合わせメールから電話にも迅速にレスポンスされています。現に私も正式申し込みするまで、疑問点を2回ほど質問メールしましたが、すぐに丁寧な回答がありました。またこのプロは「ゴルフ合宿ブログ」を書いて未知の人にも様子がわかるような工夫をされています。(これは更新が大変で、最近は写真を多用していると仰っていました)つまり、人柄がよく指導力もあって、まめな運営ができるようなプロゴルファーがいないと成立しない企画なのです。

さあ、今日も習ったことを思い出して打ちっぱなしに行ってこようか。暑いけど。。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 羽田空港の朝 | トップ | 赤塚不二夫とダメおやじ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

身辺雑記」カテゴリの最新記事