８月の雑感

まとまった文章を書くモチベーションが沸いてこないので、細切れエントリーでお茶を濁すことにしますが、今月に起こったことをメモ程度に。

「重村センセイのルーティン」
ご指名で招かれたクリントンは仏頂面、将軍様は満面の笑みというのが対照的ですが、それよりも情報番組にゲスト出演の重村智計センセイがちょっと苦しい。ボードの写真を解説しているのですが、発表された将軍様の写真で「足元が切れているのはシークレットブーツ隠しなんじゃないか」とか、どうでもいいことばかり喋っている。。。　ちょっとちょっと、センセイは『金正日の正体』（講談社現代新書）で将軍様は０３年に死んでいると書いてたじゃないですか！　今コメントしている対象はダブル（影武者）のことなのか、自説を撤回したのかが判然としません。北朝鮮で事が起これば必ず引っ張り出される識者なのですから、あまりに過激な本を出していると、ちょっとバツが悪いというのはありますね。


「大原麗子さん逝く」
最近、八千草薫がノーメイクの老女を演じている『ディア・ドクター』という映画を観て思ったのですが、品のあるシニアを演じられる女優は多くありません。なぜなら上品な役は若い頃から上品だった人しか出来ないから。だから大原さんは健康であれば、これからも沢山オファーがあったでしょう。あの魅力的な声も、近年では探すのも困難です。水川あさみという若手女優がハスキーで売れっ子だそうですが、私には酒焼けしたホステスの声にしか聴こえず、はるな愛と大差ないような・・・。大原さんの甘くて可愛い声は本当に色っぽくて素敵でした。

出演した大河は主に３本挙げられていますが、私はなんといっても８０年の『獅子の時代』のヒロインおもん役が強烈に印象に残っています。大河ドラマ史上で他に何本もない「架空の人物」を主人公にした傑作でしたが、菅原文太が大原麗子の涙を指で掬ってぺロッと舐めるラブシーンが忘れられません。色んな事情で悲恋に終わる二人の、しばしの逢瀬という場面なのですが、そのときに見せた大原麗子の泣き笑いの表情が最高に可愛かったんですよ。

往時の映像のインタビューの受け答えを幾つか見ると、この方は知性的だなあと思います。それに大人ですよ。森進一との結婚会見で「１回目の時とどちらが嬉しいですか？」という馬鹿なレポーター（声からしてたぶん須藤甚一郎）の質問にも大人の対応でした。ご冥福をお祈りします。


「のりピーの親離れ」
芸能人は何かあれば、所属事務所に全面的に寄りかかるものだと思っていましたが、今回のサンミュージックは終始カヤの外というか、タレントに相手にされていないようで痛々しい。この事務所は昔、松田聖子で大当たりした後に、岡田有希子で下手をうってしまいました。一説には枕営業の強要が原因だったともいわれていて、その反動からか次の酒井法子は大事に大事に育てたという印象があります。でも大事に育てた子が親の思い通りにならないのは、実際の子育てと同様であります。

シャブを抜くために逃亡していたのに、相澤社長が会見で「水臭いじゃないか」「もっと早く言ってくれれば」というのは滑稽というか、年頃の娘に良かれと思ってピント外れの言葉をかけてしまう父親を思わせ、なんか身につまされるものがありますねえ。


「伊良部復活」
月並みですが、これは同世代として楽しみです。記者会見の映像を見ましたが、意外にいい顔してますよ、太ってないし。ヤンキース３年間で２９勝という実績も、当時は期待が大きかった分それほどでもなかったですが、今考えれば凄いことです。それにしても一世を風靡したスターが下部リーグから再出発するというのはあまり例がなく、上を目指すということですから応援したいですね。もしかしたらこれに刺激を受けて、野茂もやりたくなるんじゃないかな。