繋がれた明日
真保裕一
おいら、この本ハードカバーで読んでいたらしい・・・
今回、文庫本で出ていたのを、まだ読んで無いと思い購入。
いやー、それでももう一回読んじゃった。
真保裕一さん。
映画『ホワイトアウト』とかの原作者。
理詰、ディティールの積み重ね、ストーリー展開。
どれもこれも細かく、読み応えは十分。
人によっては疲れるかも・・・
この本の主人公は、ある原因が元で諍いを起こし、人を刺し殺してしまった男性。
簡単に書けば、彼の成長物語。
何べんもこの中で、罪を犯したものは、刑務所で罪を償えばそれでいいのか。
社会は犯した罪を許して、受け入れるべきなのかみたいなジレンマが散らばっている。
犯した罪の重大さにもよるんだろうけど、本人がいかに罪を背負ってそれを償い続けるかってのは重要かなぁ・・・とか思ったりしている。
だから、犯罪を犯した人だからっていきなり色眼鏡で見てはいけないんだと・・・絶対見ちゃうんだけどね。でも、それを理性で押さえ、見て理解していかないといけないんだろうな。
周りにそういう人がいないから分からないだけかも。
本の内容は彼の成長物語と書きましたが、彼の周りに人の成長物語でもあります。
被害者(の家族)・加害者の家族とそれを取り巻く人。
助ける人、足を引っ張る人。
そのそれぞれの人生を積み上げてクライマックスに向かうわけです。
真保裕一さんの本では、『奪取』が一番好きかな?
ネタがやばすぎて映画化とかは無理だろう。
『黄金の国』も好きだったりするんだけど。
他のお勧めは『ダイスを転がせ』と『灰色の北壁』
ダイスを転がせは、選挙にまつわる話。これ、映画化もドラマ化もしやすそう。
灰色の北壁は山にまつわる話の短編集。
なんにしても真保さんの作品はディティールが細かく読むのに時間がかかります。
じっくり読みたい派に!
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母はもうそろそろ勉強に集中かな?
どうしても気になるものがあったら
借りてきちゃうかもだけどねw
あ、でも中谷さんの本は
欲しいものが手に入ったから
昼休みに読んでるよw
多い時は一週間に五冊位読みます。
な・・・中谷さん?
勉強頑張れ!