ひょうたんじじい備忘録

ファイナルカウントダウンに向けて

2013.5.20 本

2013-05-20 11:43:11 | 本と雑誌

司馬遼太郎『歴史を紀行する』文春文庫 既に何回か読んでいるが、「加賀百万石の長いねむり」で、「かれの説では金沢で「長町」といわれる旧武家屋敷町に美人が多く、夕暮れなど長町の土塀ぎわをあるいていると、息のとまるような美人が、ふとごみを捨てるために出てきたり…」とあった。確かに読んだはずなのに、新発見であった。私は中学3年までその長町に住んでいたが、「そうでもないのでは」が実感。

『森浩一の考古交遊録』朝日新聞出版 「須田剋太さん」の中で、「何かの時、司馬さんが絵描きは絵だけ描いておればよいとの言葉を発した。司馬さんとしは珍しく感情むきだしの言葉だった」とある。司馬さんと須田さんは名コンビという印象を持ち続けていただけに、意外な言葉という気がした。人それぞれに受ける感じが異なるのは当然だが、より身近に2人と交遊があった人の判断だけに、少しばかり面白い。