musikhalle

 ― 音楽について、そして全ての芸術について ―

NHK交響楽団第1796回定期@NHKホール

2014-12-08 00:01:47 | CD・コンサートレヴュー
現在、N響定期の最大のウリの一つは、毎年12月に配置されているデュトワ指揮の声楽入り作品だろう。
今年も、例年に劣らぬ魅力的な作品が取り上げられた。ドビュッシー唯一のオペラ。


ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」(演奏会形式)

指揮:シャルル・デュトワ
ペレアス:ステファーヌ・デグー(バリトン)
ゴロー:ヴァンサン・ル・テクシエ(バス・バリトン)
アルケル:フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ(バス)
イニョルド:カトゥーナ・ガデリア(ソプラノ)
医師:デーヴィッド・ウィルソン・ジョンソン(バリトン)
メリザンド:カレン・ヴルチ(ソプラノ)
ジュヌヴィエーヴ:ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)
羊飼い:浅井隆仁(バリトン)
合唱:東京音楽大学


演奏は、コンサート形式だからこそ実現し得たと思わせる精緻を究めた表現。万全といえる声楽陣の好演も相俟って、筆者がこれまでに聴いたN響の演奏の中でも最上の部類に属するといってよいだろう。

これからも、1年でも長くデュトワがN響とこうした充実した活動を続けてくれることを願う。


(文中、敬称略させていただきました)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。