先日の小金井遠征、夕方からの大野雄二&ルパンティック・ファイブのライヴの前に訪れたのが江戸東京たてもの園。
展示されている歴史的建造物を目にすることももちろんだが、もう一つの目的は現在開催中の「ジブリの立体建造物展」。
まずはそちらを鑑賞。
「千と千尋の神隠し」の油屋、「となりのトトロ」の草壁家等、画面ではなじみのある建物が実際に形をとって現されている。かつて1/35スケールでのジオラマや城郭 . . . 本文を読む
先日の三鷹遠征第2弾を更新する前に、会期の終了間近な展覧会について。
この「日本国宝展」は「国宝の中で人々の篤い信仰心が結実した文化的遺産を集め」(東京国立博物館HPより)たものとなっている。
数でいうと全ての国宝の1割ほどがこの会場に展示されており、その規模の大きさはちょっと類例を見ない。率直に言って、展覧会そのもののコンセプトには甘さを感じるし、展示可能な国宝をひたすら集めた、という感も否め . . . 本文を読む
昔、小学生の時、家族で日光・尾瀬に旅行した。そのときに東京に寄り、それが筆者の初上京だった。このとき、上野の国立科学博物館で「中国の恐竜展」というのを観た。マメンチサウルスという巨大な化石が記憶に残っている。
この展覧会だけでなく、当時は広島などでも、デパートが開催する恐竜展がとく開催されていたような気がする。そしてそれらを見るたびに小学生ながら筆者の血は沸いた。
そうした恐竜展などを目にするこ . . . 本文を読む
会期も終了し、タイムリーな話題では全くなくなってしまったが、先日行った展覧会の話題。
ターナーの作品をまとめて鑑賞できる機会もそう多くなさそうなので、期待して足を運んだ。
今回の出展は世界最大のターナーコレクションを誇るロンドンのテート美術館からのもの。展示は、以下の5つのテーマに分類されている。
1.「絵になる英国」を探して
2.「海洋国家」の精神を誇る
3.イタリアに魅せられて
4.光と大 . . . 本文を読む
「難波路の旅」の続編の前に、さらにもうひとつ。(この旅の記事、アップ出来る日がくるのだろうか・・・)
半月ほど前、この日曜日に会期が終了した「京都-洛中洛外図と障壁画の美」に足を運んだ。
たくさんの「洛中洛外図屏風」が出展されていたが、やはり目玉は上杉本と称される、狩野永徳筆の作品だろう。
筆者はこの作品のファンで、いつか米沢の上杉博物館に観に行きたいと思っていたから、この展覧会は天与の機会と . . . 本文を読む
目にすることは少なくないが、詳細を知っているわけではない、という画家の一人が筆者にとってはこのミュシャだ。
そのミュシャをまとまって観られる展覧会ということで足を運んだ。
六本木ヒルズを訪れるのは2度目。1度目は3年前に開催された「ボストン美術館展」を観に行った。それ以来となる今回の目的も展覧会。個人的にはヒルズ=美術館という認識が定着しつつある。
今回の展覧会は大規模で出展されている作品数も . . . 本文を読む
先週の「自分の誕生日は自分で祝おうプロジェクト」、すでにブログで書いたコンサート2つ以外にも3つほどイヴェントを作っていた
1つは自分へのプレゼント購入で、CD3つと書籍1冊。これらの感想については後日。
CDを購入したのが銀座だったので、昼食も誕生日記念として「やや豪華」なタイ料理のランチ。これが2つ目のイヴェント。
午後は移動して3つ目のイヴェント、ラファエロ展へ。(時系列でいうとこの後、すで . . . 本文を読む
かなり前のことになり、もう会期も終わってしまったが、ルパン3世展を観に行った。
佐倉に降り立ったのは2度目。1度目は歴史民俗博物館を訪れたのだが、このときは同じ京成佐倉駅が最寄り駅でも、南口から。北口を歩いたのは今回が初めて。
佐倉市立美術館は落ち着いた佇まいが好ましい。
休日ということもあったのだろうが、予想よりも人出が多い。原作者モンキー・パンチの地縁(佐倉市に在住)からこの展覧会の開催に . . . 本文を読む
今年最初の美術館訪問は、貴重な展示作品に期待が高まる展覧会。
都美術館の「エル・グレコ展」は、国内史上最大の規模、油彩画50点以上が勢揃いで、おそらく今後これほどの展覧会は開催不能ではないか。
展示は5つのセクションに分かれている。
第1のセクション「第1章-i 肖像画家エル・グレコ」と続くセクション「第1章-ii 肖像画としての聖人像、見えるものと見えないもの」では、宗教的な内容を持った人物画 . . . 本文を読む
ブログに掲載する機を逸しているうちに会期も終わってしまったのだが、昨年観た展覧会について備忘録的に記したい。
この展覧会で最も観たかったのはゴッホ「糸杉」だったが、展示作品は絵画だけでなく、陶磁器や彫刻、制作年代も古いものになると紀元前1200年代という考古学上の遺物というべきものまで多岐にわたる。
メトロポリタン美術館がその対象としている分野のすそ野の広さには圧倒されるが、展覧会の内容という . . . 本文を読む
しばらく前の話になるが、かなりの長期開催にも関わらず連日混雑している人気の展覧会に足を運んだ。
世界各地で巡回され、好評を得ているとのことだが、エジプトが感じさせるロマンは世界共通のようだ。
「エジプトの秘宝」の代名詞、ツタンカーメンの黄金のマスクは今回出展されていないものの、
ツタンカーメンの黄金のカノポス(内臓を収めた容器)、象嵌細工の黄金の襟飾り、ツタンカーメンの曾祖母チュウヤの人型棺など . . . 本文を読む
以下はもう会期の終わった展覧会についての記事。
この展覧会の存在は寡聞にして知らなかったのだが、先週運よく会期終了直前に情報を得て足を運んだ。
ドビュッシー生誕150年ということで企画されたこの展覧会では、ドビュッシーと同時代の様々なジャンルの芸術との関わりを明らかにしている。
展示作品には、ドビュッシーと同時代の作品ということでドガ、ルノワール等が出展されていた。
また、交響詩「海」のスコア . . . 本文を読む
この画家の作品を実際に目にするのは初めてなので、大いに期待して足を運んだのだが、期待通り、いや期待以上の充実した展覧会だった。
19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したロシア・リアリズムの画家、イリヤ・レーピンの多岐にわたる活動がバランスよく紹介されている。
出世作として知られる「ヴォルガの船曳き」の習作が展示されている。完成作とは構図が異なっており、船曳き達の列を横に配置した完成作の構図は整 . . . 本文を読む
この夏、東京でフェルメールを展示している展覧会は2つ。その内の1つ、西洋美術館のベルリン国立美術館展は先日観に行ったが、残る1つは大混雑、との情報を得ていたので、平日に行ける機会を狙っていたのだが、夏休みを使ってようやく足を運ぶことができた。
会場の都美術館はこの2年ほど改装のため休館していた。今回の展覧会がリニューアルオープン記念となる。筆者が訪れるのも2、3年振り。外観などに大きな変化はない . . . 本文を読む
JMO(Japan Gustav Mahler Orchestra)の定期演奏会も終わり、個人的な意識としては「off」の時期に入った。
コンサート通いは秋口以降に本格化するので、この時期はそれ以外を楽しみたい。
まずは美術展。
今、上野にはフェルメールが出展されている展覧会が2つある。まずそのうちの1つに足を運んだ。
「ベルリン国立美術館展」。
この美術館の所蔵作の大半は、初めて海外に出た1 . . . 本文を読む