時宜を逸してしまったが、ここ最近観た映画3作品。
「わが母の記」は井上靖の自伝的作品が原作。子供の頃読んだ「しろばんば」やその周辺の作品によって、井上靖が幼少期「おぬいばあちゃん」と土蔵で生活していた、というのはおぼろげながら記憶にあったが、そういう生活状況になぜ置かれていたのか、という点には思いが至らなかった。この作品ではその辺りがよく理解できた。
とはいえこの作品でスポットライトがあたるの . . . 本文を読む
このオーケストラを聴くのはおそらく2度目。1回目は7年前、第2回ティアラこうとう定期で、このブログを初めて間もない頃。調べてみると、その時の記事も残っていた。(2005-10-08「東京シティ・フィル定期@ティアラこうとう」)
ずいぶん間隔が空いたものだ。
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調
指揮:飯守泰 . . . 本文を読む
今季最後の定期演奏会。指揮は、来シーズンをもって音楽監督を退くアルミンクの後を受けてメッツマッハーとともにオーケストラを牽引することになるハーディング。
シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調『未完成』
R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』
この2曲を並べたプログラムの意図するところはよくわからないが、いずれにせよ両曲とも名作、期待は高まる。
シューベルトは、冒頭から透明感のある響きと . . . 本文を読む
先週のことだが、初めて「ていぱーく」へ行った。
「ていぱーく」の正式名称は逓信総合博物館。
HPによると、「国内で唯一、情報通信関係の収蔵品を紹介する博物館」。
なかなか興味深いが、ここを知ったきっかけは知人の紹介による。
この博物館で開催されるイベントに合わせて、フリーマーケットが開かれているのだが、そこに出展している知人から教えてもらった。
ていぱーくは大手町のビジネス街のど真ん中に位置す . . . 本文を読む
JMO(Japan Gustav Mahler Orchestra)の定期演奏会も終わり、個人的な意識としては「off」の時期に入った。
コンサート通いは秋口以降に本格化するので、この時期はそれ以外を楽しみたい。
まずは美術展。
今、上野にはフェルメールが出展されている展覧会が2つある。まずそのうちの1つに足を運んだ。
「ベルリン国立美術館展」。
この美術館の所蔵作の大半は、初めて海外に出た1 . . . 本文を読む