ことばと学びと学校図書館etc.をめぐる足立正治の気まぐれなブログ

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「読書へのアニマシオン」が問いかけるもの:「学校図書館ジャムセッション」に向けてのメモ(2)

2007年08月23日 | 「学び」を考える

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 「読書へのアニマシオン」は子どもの成長と学びについての深い洞察に基づいて用意されたひとつの活動モデルである。学校教育の枠組みを超えた学びのあり方に注目したい。

 

子どもの成長を助けるために必要なもの 

・プロテクシオン(保護)・・・子どもの命・身体・心を守る

・エデュカシオン(育成)・・・子どもの学力や技能を育てる

・アニマシオン(魂の活性化)・・・遊びを楽しみ、喜ぶことで精神が伸びやかに輝く

(家庭、社会、学校が互いに係わり合い、影響を与えながら一人の子どもの学びと成長を援助していくという視点に立って、それぞれの機能と役割を批判的に問い直しながら連携していく柔軟なシステムを作り出すことが大切ではないか。)

多文化共生としての「アニマシオン」

・多様な人々が互いを理解し、共に生きる体験が用意されていなければ「アニマシオン」といえないのではないか。

 (参照:「社会文化アニマシオン」「読書へのアニマシオン」

「読書へのアニマシオン」

・遊びというコミュニケーション活動を通して、子どもたちが、自ら読みたい本を選んで読めるようになることを目指す。

・「指導」でも「クイズ」でもない。アニマドールの役割は、促進者・援助者。

 (参照:読書へのアニマシオンはクイズか?

・「読書へのアニマシオン」がうまくいったかどうかの評価は、子どもたちが「できたか、できないか」ではなくて、読書を「楽しめたか、楽しめなかったか」が基準となるべきであろう。

学びにつながる読みの姿勢を育む

・内容を文字通り把握する読み

・作者の意図を再構成する読み

・批評的な読み(作品に応答し、作者と対話する読み)

(読書教育は、批評的な読みの姿勢を育む活動を通して読書力を高め、学ぶ力を高めることを目指すべきであろう。それには、子どもの成長・発達の段階に応じた継続的な活動が必要。)

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