ことばと学びと学校図書館etc.をめぐる足立正治の気まぐれなブログ

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文部科学省がカナダの教育を調査

2005年02月08日 | 「学び」を考える
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 先般発表されたPISAの結果を受けて、文部科学省の役人が読解力の成績が良かったカナダに調査に出かけたそうです。事前にカナダの教育についての情報を求められた知人の大学教授は「教科の授業そのものが総合的学習方式であること、そういう授業へは、司書教諭たちが学校全体を指導して20年以上かかって切り替えてきたこと」などについて話をされたそうです。調査の結果は、新しい中教審の資料として使われると考えられるが、昨今の財政難によってカナダの司書教諭が削減されている事実をどう受け取られるか心配です。そのあたりの事情について教授は「各教科の教員たちが自分たちでそうした授業方法を取れるようになった」と説明されたということです。しかし、我が国では、そのような児童生徒の学びを促進する司書教諭や学校司書の実践はわずかの学校でしか行われておらず、「学力向上」のために学校図書館や司書教諭を活用するという発想は中教審委員はもちろん、現場の教師や保護者の間でも十分に受け入れられる可能性は少ないのではないでしょうか。学校図書館が単なる「図書の館」ではなくて、そこで教科学習などの活発な学びが行われている我が国の事例をもっと発掘し、紹介していく必要があると思います。


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