ことばと学びと学校図書館etc.をめぐる足立正治の気まぐれなブログ

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ホリスティック(総合的)な知を育む学校・図書館をつくる(連続セミナー)

2012年08月10日 | 知のアフォーダンス

 

 さまざまな形で学校図書館にかかわる仲間が集まって、近代的な知を超えて人間の全体性を育む学校と学校図書館のあり方を問いなおす連続セミナーを計画しました。子どもたちが「からだ‐あたま‐こころ」のバランスをたもち、自らをとりまく自然や社会とかかわりながら、豊かに育ちあえる。そんな学校をどのようにつくるか、学校図書館はどのようにかかわるかを、多様な参加者とともに考える連続セミナーを計画しました。その手はじめに、人間と社会のつながりを回復し、子どもや若者が希望をもって生き抜く力を育む学校教育と知のありかたを問いなおす講座を開きます。この後も「からだとことば」など、さまざまなテーマでワークショップや講演会を行う予定ですのでご期待ください。

連続セミナー「ホリスティック(総合的)な知を育む学校・図書館をつくる」

第1回 9月30日(日)13:30~15:30

『希望をつむぐ高校』という希望

講師: 菊地栄治(早稲田大学・教授、教育社会学)

 大阪府立の二つの高校に寄り添って教師と生徒を励まし、元気づけてこられた菊地栄治さんをお迎えして、生徒の現実に向き合う学校づくりについて語っていただきます。格差が広がり、努力が報われる保証もない社会にあって、子どもや若者が希望をもって生き抜く力をつけるために大人はなにをすべきか。社会に開かれ、異質な他者とふれあって創造的に生きていく術を身につける場としての学校や図書館のありようを考える手がかりにしたいと思います。
 菊地栄治さんの編著書:『進化する高校 深化する学び:総合的な知をはぐくむ松高の実践』(学事出版)、『持続可能な教育社会をつくる:環境・開発・スピリチュアリティ』(せせらぎ出版)など。当日は、菊地さんの近著『希望をつむぐ高校』(岩波書店)を著者割引価格にて提供していただきます。ご希望の方は、参加申込のときに必要部数をお申し出ください。

第2回 10月21日(日)13:30~15:30

ホリスティックな知とはなにか? シュタイナーとクリシュナムルティ

講師: 古山明男(「多様な教育を推進するためのネットワーク」代表)

 生徒を選ばない塾を経営し、子どもや若者のさまざまなニーズに応えてこられた古山明男さんをお迎えして、人間の全体性を深く見つめて独自の教育を創りあげたシュタイナーとクリシュナムルティの人間観と教育思想を語っていただきます。両者に共通するのは、時代に対する危機意識であり、自由で愛に満ちた人を育てることが真の社会変革をもたらすとして、学校をつくったことです。制度や職務の壁でかんじがらめになって、ひたすら「学力」のみを追い求めてきたひずみがあらわになった我が国の学校と社会に、はたして脱出口はあるのでしょうか?
 古山明男さんの著書とブログ:『変えよう! 日本の学校システム』(平凡社)、ブログに「変えよう! 日本の学校システム 教育は制度がネックだ

対 象: 教師、図書館関係者、一般市民、研究者、学生、など

会 場: 立教大学池袋キャンパス 14号館6階601教室

参 加 費:1回1,000円(当日、受付にてお支払ください)、大学生以下は無料

参加申込:下記メールアドレス宛に、お名前、ご連絡先(メールアドレスとよろしければ電話番号も)、ご所属と職種、出席希望回を記入の上、開催日1週間前までにお申し込みください

申込先メールアドレス: holisticslinfo@gmail.com

主 催:「ホリスティックな知を育む学校・図書館」を考える会
(事務局)立教大学 学校・社会教育講座 中村百合子研究室内(tel. 03-3985-3831)

(呼びかけ人)足立正治(元甲南高等学校・中学校・教諭)、中村百合子(立教大学・准教授)、中山美由紀(東京学芸大学附属小金井小学校・司書)、松田ユリ子(神奈川県立田奈高校・司書)、山本敬子(甲南高等学校・中学校・司書) ※五十音順

 

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