パンツが見える。

読んだことも無い本のレビューなんておこがましいが。

”パンツが見える。―羞恥心の現代史 ”(単行本) 　井上 章一 (著)

パンツが見えて喜ぶ男性に対し、恥らう女性の図式は、女性が下腹部を
見られることが恥ずかしくてパンツを穿いたのではなく、穿いたパンツを
見られるのが恥ずかしいのだと。

白木屋ズロース伝説

1932年日本橋の白木屋でクリスマスツリーから出火し、当時の店員や客は
着物を着て下着を着けていなかったから、逃げるときに風であおられそれを
押さえようとして命綱を離してしまい落下して死亡するケースが多かった。
その事件によって、ズロース（パンツ）が普及したというもの。

1932年と言えば戦前のことで、当時は女性の服装は着物だった。
着物の下は腰巻でパンツなどは普及していなかった。
洋式のズロースを穿けという風潮があったことは確からしいが。
当時の着物の女性は裾がめくれて下腹部を見られることに対し、それほどの
羞恥心はなかったのだろうと。
火災の現場でパニックになりながら下半身の露出を気にして死亡するほど
当時の女性もバカじゃなかっただろう。
ましてや自分ひとりだけが公衆の面前で下半身を露出するという羞恥心を
覚える暇などなかったはずだから。

と、そんな話から始まってる本らしいね。
おもしろそうだな。
確かに、今は胸もブラで隠してるけど、昔はそんな下着はなかった。
おばあちゃんがブラしてるのを見たことも無いし、今でこそ授乳の部屋などあるが、
デパートの通路のイスやバスの席で授乳するのも普通に見たことはあるし。
あれは子供を産む年令からは羞恥心がなくなるってこと？

隠すものだと思い込むから恥ずかしいのであって、恥ずかしいから隠してるんじゃ
ないんだな。
ヌーデストビーチなんて外国にあるんでしょ？
誰も隠さないから隠す方が逆に恥ずかしいって言うし。
裸族の中で服着てる方が異様なんだろう。

下着と服の境目。
パンツは恥ずかしくて水着ならいい。
テニスのペチコート（っていうのか？）は見せるためにフリルついてるんだろ？
ワカメちゃんはスカートからパンツはみだしてたよね。
小さい子供はスカートも短くてパンツ見えてる。
何歳までならいいのだ？

それにしてもブラの肩紐が見えるのは恥ずかしいことだと言う。
紐まで下着だから？
紐無しの素肌の肩は恥ずかしくない？

なんと言っても考えられないのがTバック。
下着としての意味はあるのか？
尻に紐が食い込んで痛いだろうに。
男性用のもっこりTバックもあるんだね。
あんなの穿いてるやつとは親しくはなりたくない気が・・・