財政マジック

経済だの財政だの予算だの。
経理の話は全くの畑違いで話題に上げるべきことでもないんだろうけどね。
この時期になると年度末に向けての決算時期と次年度の予算の時期となる。
そしてよく耳にするのが「補正予算」という言葉。
なんとなく「当初予算で決められた金額じゃ足りないからもっとくれよ」という
ご要望のように聞こえる。
毎年のことなんでそんじゃ最初から見越して予算立てればいいじゃないかとも
思えるんだけど。

実際に身近な集りの予算では補正して出してくるような裏金のようなものなど
あるわけもなく、足りない場合の充当金は予備費として当初から割り当てておく。
税金を扱うにはそれはできないことなの？
補正予算ってどこから金出すの？

そもそもでかい金が動いてるところで必ず話が聞こえるのは
「予算使ってしまわないと次に減らされるから」

おかしいよなぁ。
みんなの税金なら極力使わないで残すように努力するのが当然じゃないのか？
予算として決められたのならそれを全部使い切ってしまうのが仕事なわけ？
そして急遽足りないからと補正予算？

一般家庭を考えるとどうだ？
今月の食費予定が1万円残りそうだから贅沢に1万円分おいしいもの食っちゃおう
って考えるのが一般的か？
どうしても欲しい物があったら、まずはそれって絶対必要なのかと考え、購入する
ならばその分今月の食費削ってがまんしようとか、他のところで節約しようとか
そう考えるのが普通だろと。
食費の予定が残りそうだから高級なもの食っちゃうし、洋服代が足りないけど
借金してまで買っちゃおうとかそんなアンバランスなことは普通じゃないと
思うけどな。
予算ってその範囲でなんとかやりくりしてくださいっていうものであって、残す
ことを目指せよと。
蓄えがあってじはじめて余裕が生まれるんだと。

ところがそれを逆手に取って「裏金」としちゃう輩がいる。
残すことを悪だと思ってるんだ。
戦後の食糧難じゃないんだからご飯粒ひとつ残さず食う必要はないよ。

それに右習いしたようにちょっとした会合でも「予算・決算」
次年度予算書には前年度予算しか載ってない。
去年これほどの予算もらったんだから来年度もこれほどのよさんで。
って10万の予算で5万しか使わず、来年度も10万かよと。
今年の予算案で10万だったからそれでいいだろって問題かよと。
5万しか使わないで済んだのならせめて7万の予算で動き出し、足りなければ
補正するっていう方向に向かないのが不思議だ。

うちの町内の曳山予算書にはもちろん、前回の予算と決算が書いてある。