やっちゃいな

今じゃ少食で茶碗一杯も食えない。
TVの大食いなんか見るととても食えないと思うし。
ラーメン屋でラーメン大盛りやラーメンライスなんて考えられない。

それでも子供のころは太っていて大食いの方だった。
だから食にはうるさく、って言っても好き嫌いが激しくて、いつも卵食ってたが。
ある日、ご飯ってどのくらい食えるものかと考えた。

居候、3杯目にはそっと出し

3杯食えば大食いなのかと、もっと食えるのかなと挑戦した。

記録：7杯半

そのとき、しゃっくりが止まらなくなり、しゃっくりがおもしろいと思った。
理由はわからないが。
それで、しゃっくりをしたくてご飯を一気に食うことを習慣にした。
今思えばわけワカメ。

食い物系での挑戦はさらに続いた。
今度は量ではなくて味。
オヤジが冷蔵保管会社だったんで、冷凍物をよくもらってくる。
箱が壊れただけで売り物にならないと従業員が格安または無料でもらってくる
らしかったが。

そこで大量にもらってきた冷凍ミカン。
冷凍庫なんてなかったんでほとんど融けた状態。
これをどうやって食うか。
ぐちゃぐちゃなんで食っても美味くないからジュースにしようと。
ジューサーだのミキサーだのはないんでさらしで絞った。
そのまま飲んだら酸っぱくてますい。
そこで酸っぱいなら砂糖だなと。
隠し味に塩や唐辛子を入れてみた。
どうも不味い。
冷蔵庫開けて生卵にミカンジュース入れてみても、牛乳に入れてみても不味い。
学校の給食で残したマーガリンを入れたり、肝油を潰して入れたり。
っていうところにおふくろが帰って来て大目玉。

雑誌に「スパイダーマン」が乗っていた。
おそらく今のスパイダーマンの最初だろう。
放射能を浴びたクモにかじられクモの特性が身に着くという出だしだったと思う。
主人公がスーツを自作してクモの糸を接着剤を混ぜて作る。
そんなのを見て、それじゃ自分もクモの糸を作ってみようかと。
準備したのは工作用のボンドとセメンダインとノリ。
くっつきそうなもの全部集めて混ぜてみた。
当時は瞬間接着剤などなかったからよかったのかもしれないが。
ぐちゃぐちゃして固まらない。
そんじゃもっと硬くなるようにとご飯を入れてみた。

そこへおふくろが帰って来て大目玉×２

試みは失敗して初めてその先が見えるもの。
失敗は成功のモト
とはよく言った言葉で、挑戦する心って大切だと思う。
ただし、時と場合によって・・・