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ホタルナイト 第8夜 光の裏になにがある?

2022-06-18 02:45:07 | その他
6/17、ファイナルゲームとしてゲンジとヒメをハシゴしてきました。
秩父の平地ヒメはやはり終局です。2週前と比べると飛翔数が極端に減りました。江南のゲンジも五分の一程度になり迫力には欠けますが長持ちしてる感じです。

↓江南ゲンジボタル(6/17、20時)

↓秩父ヒメホタル(6/17、24時)



今年はホタルをしつこく追いかけ、沼にはまっちゃいました。
溢れる光の中に4時間も5時間も居ると、綺麗、荘厳、幻想を超えた不思議な感覚が芽生えてきます。

現場で出会う皆さんが言う。。
ホタル観賞は何時間続けても全然疲れない。逆に疲れていた体が次第に楽になり一日の疲労が抜けてゆく。ちびっ子たちは眠気を忘れ、大人たちには忘れていた原始の脈動のようなものが蘇る。

遊びで始めたホタル観賞、現場でいろんな振る舞いを見るにつけ、「もっと仲良くなるには?」「もっとこっちに来てもらうには?」、裏技探して増々深みにはまってしまいました。

今回はちょっとほたるの光の世界を掘り下げてみます。

バイオサイエンスでは、ホタルの冷光や集団同期化現象が真面目に研究されていて、そこには自己組織化やゆらぎの癒し効果があることが知られています。
生態発光はノーベル賞を受賞した下村先生の研究が起点となり、我々は生物の冷光を人工的に自在に生み出せるようになりました。
一方、集団におけるランダムな生態発光が次第に同期化するシンクロ現象の創発は、多くの研究者が挑戦中ですが、その真理は未だ解明されていません。
観察による状況証拠のみでモデル化を行い、古典物理の結合同期や引込み同期等力学系法則を当てはめ集団シンクロ現象を疑似理解するまでに留まっています。
力学では振り子やメトロノームの同期化現象が有名ですが、いずれもエネルギー保存則を根拠にしたシンクロ過程であって、ホタルのような生態の集団社会現象に拡張するには筋が違うのです。
そこに、一筋の光明を与えてくれるのが、こちらも日本人の蔵本先生です。非線形振動子の同期現象を記述する理論で、蔵本モデルと言われてます。様々な同期現象、生態リズムや社会的同調の過程までも、相転移を含めシンプルな数式で鮮やかに理解させてくれます。

ホタルではこーゆーことです↓
  • ホタル間に相互作用(例えば光反応)があれば、周期的なシンクロ現象が発生する
  • 相互作用の強度により、シンクロ現象の安定性が変わる
  • 群れのシンクロリズムや場所が突然変わる(相転移)分岐点がある
これらは、ホタル集団を鑑賞中、頻繁に見られる光景です。
蔵本モデルはこれらを定量的に予測してくれます。
過去動画でも、群れのシンクロ風景や、互いに異なる発光リズム(位相)の集団群が、他方の集団のリズムに吸収同期されてゆく風景が何度も見れます。
かと思えば、安定に同期点滅していた大集団から突然逆位相集団が現れ、新たなリズムが群れ全体に広がってゆきます(相転移)。
自然な複雑現象の裏に、シンプルな原理が存在するという典型例ですね。

↓ヒメホタルのシンクロ時間推移(ホタルナイト第5夜@秩父、6/4撮影)
では、何故同期したがるのか??
ホタルは交尾や威嚇等、何らかの利益を得るために、周囲と同期する戦略を取っている。。と人間は勝手に仮定するのですが、、本当にそうなのか?
同期の動機!が未解決問題なわけです。
私たちは現象の法則性さえ発見できれば勝利、その先にある生命の内なる原理は神の世界に似て、自然科学全般、踏み込む研究者たちをことごとく廃人に追い込んできました。逆説的に言えば、強欲な人間が神の手を手中にすれば、宇宙すらぶっ壊す!wそれは超えてはいけない壁なのかもしれません。

過去動画でも見れるように、集団の中でも徹底して同期しない個体もいます。異常個体なのか、ただの一匹狼なのか、それとも真理へのヒントなのか、、。
一見集団に不利益な個体(人間社会では反逆者や脱法者等)も、一定数いないとその集団は死滅することが数理科学で証明されています。ホタルのそれは群れの多様性を維持する番人なのでしょうか?

他にも、ホタルの発光波長を調べると、スペクトルの中心は約500nm付近にあることが分かっています。ゲンジはやや短くヒメはやや長く、その偏差は約1割です。もうちょっとだけ長くなると、人体細胞の活性化に有効とされる育成光線の領域にかぶります。私たちがホタルの光を心地よく感じるのは、ゆらぎだけではなく、もしかしたらその波長による引き込まれなのかもしれません。
また、この波長帯はLEDでも容易に発光できるため、LED点滅によるホタル誘引実験が各所で行われた時期がありました。結果は成功。ただ、捕獲機として悪用される心配からその後の応用研究は少ないようです。

たかがホタル、しかしそこには不思議な魅力が一杯です。
だれか斬新な視点で、神の領域へ挑んでみませんか?

何故そんなことに粘着するのか?。。。だって呼んだら寄ってきて欲しいんだもん。犬みたいにw(^^♪
あと、おらも光で会話してみたいってのもちょっとある。人間相手に怪しい光はいつも出してんだけどねw

(^^)/


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