月下の道標
光と闇が映し出す心象的夜の風景と日常的自然風景








CANON EOS5D MarkII
CANON EF16-35mm F2.8LIIUSM





6月の記事「老犬」

夜鳴きしていた犬が昨日亡くなった


ここ一週間ほどは丸一日鳴いていた
死の訪れがまもなくなのだと感じた
認知症というのは疲れを感じないのか
泣き止むことがないのである
その鳴き声がぱたりとやんだ

20分ほどして
飼い主の奥さんが帰ってきた

間に合わなかったらしい


一緒にいてあげられなかったことに
奥さんは老犬の傍らで
泣きながら謝っていた


一日ずっと鳴いていても
飼い主が帰ってくると一旦泣き止んでいた


認知症とはいえ
別れの寂しさや死への恐怖 不安
なんらかは感じていたのだろうか

飼い主のそばにいることが
なによりの薬だったのではないかと思う









コメント ( 7 )


   記事一覧画像一覧フォロワー一覧フォトチャンネル一覧