まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

それも困るけど

2003年01月19日 21時16分00秒 | 日々雑感
夕べ母が「真剣10代しゃべり場」という番組を見たという。

見るなよ。

テーマは「嫉妬」だったらしい。

わたしは見ていないのでどういう風に議論が進み、どんな風に終わったのか知らない。

大体この番組、通しで見たことない、疲れるから。

「あの番組面白いわねぇ」

面白かったのか。

「嫉妬って、苦しいわよね」

この場合の嫉妬は色恋の方のではない。

他人の才能や容姿や財産などに対してのだ。

「嫉妬する相手を認めちゃえば楽よね」

そうかなぁ。相手に一目置いたって嫉妬心は薄れないよな。

そもそも嫉妬の感情が苦しいのは、それが良くないものだって分かっているからだよね。

自分がいやしい感情を持っているのが辛いんだよね。

だったら、嫉妬する相手を認めるよりも嫉妬している自分を認めた方が楽じゃないか?

認めるというか容認するというか。

良くない感情だって気付いてるだけいいじゃないの。

意識せず人を妬んでるとしたらちょっと嫌な感じでしょ。

それを思えば分かってて苦しんでる自分はましかなーって。

しかし年とともに人を妬むことも減ってきましたね。

なんて、まだ若いのにこんな隠居じみたこと言ってもいいのかね。

年とともにといえば、コンプレックスも減りましたね。

子供の頃から自意識過剰の自信過剰で劣等感が強くて自己嫌悪して・・・

生きているのが大変でしようがなかった。

中途半端に上昇志向が強かったので、理想とする自分と実際の自分のギャップに

ずいぶんと苦しめられたもんだ。

そのくせ理想に近付く努力はしないもんだから、そういう自分も嫌いでねぇ。

でもさ、年取ってくると自分の分を知るというか、限界が見えてくるというか。

もっと若いときは頑張ればもっと良くなるっていう幻想(希望?)があるから苦しむのね。

でも、ある程度の年になれば頑張ってもこんなもんかなーっていうのが分かるからね。

人によってはこれは絶望的なことかもしれない。

でもわたしにとってはものすごく楽な発見だった。

ああ、もう頑張んなきゃって思わなくてもいいんだなーって。

コンプレックスの対処法って二つしかないと思う。

元を断つか諦めるか。

容姿が悪いなら整形をするか「ま、笑えば結構カワイイか」なんて思ってみるとか。

学力がないなら勉強するか「いや、運動が出来るからいい」と思うとか。

貧乏なら必死で貯蓄するか「金はなくても愛があるわ」なんて言ってみたりして。

わたしは怠け者なんで、大体のことに折り合いをつけるようにしている。

そんな話をTさんにしたら

「そういう風にしてると年だからしようがないか~ってみるみるオバサンになるんだよね」

そうかもなぁ。