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まりはなの、のんきでありたい日々

地方都市で、清貧生活  

その後のブルータス

2010年08月17日 15時06分45秒 | テレビの話
『熱海の捜査官』の2・3話を見終えた。

2話は初回よりは面白かった。

見世物小屋の安っぽくて怪しげな雰囲気とか、引き揚げられた魚が中途半端にリアルなところとか。

ただ話がだらだらしてるなあ。

3話ともなると本当にだらだらしすぎて、

複雑にいろいろなことが絡み合ってると言いたいのだろうけど45分くらいのドラマでいいかな。

栗山千明は相変わらず空回りしている雰囲気で、でもスーツ姿はスタイルがいい。

広田レオナが出てきたときは、またベタに怪しげな人をと思ったが

やっぱり存在感があるというか、ドラマにちゃんとはまってる。

それにしても、せめて前後編かと思ったら、ずっと続くのか。

「東京の事件」とかオダギリジョーがいつも電話している相手とか、

これから次々と明らかになるのね。

もったいぶってるなー、ずいぶん。

やっぱり4話目がポイントかなー。

『うぬぼれ刑事』を見やめる決心したのも(大げさ)4話目だし。

文春のエッセイに宮藤官九郎が「うぬぼれ刑事が面白いと言ってくれる人が多い」と書いていて

そりゃ、つまらないと思っている人は本人にはなかなか言わないでしょう。

「視聴率が悪いのは録画で見ている人が多いのではと言われる」らしいけど

視聴率云々より、あのドラマ見てクドカンは本当に面白いと思ってるんだろうか。

エッセイの最後では、調子に乗らないように自分を戒めてたけど。

まあでも、自分で書いたものを客観的に見るのは難しいよ。

わたしだって、こんな駄文書き散らして、駄文と分かってはいても

自分で書いたものって、そこそこ面白いもの。

面白いって言うか、なんていうのかな。

情がわくというか。

できの悪い我が子も可愛いって気持ち。

ぜんぜん違うか。
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ブルータス・・・

2010年08月01日 13時20分51秒 | テレビの話
4回目を見て、やっと見るのをやめる決心がついた「うぬぼれ刑事」。

ちょうどその日にオダギリジョーの「熱海の捜査官」が始まるので

期待しつつもこれも面白くなかったら嫌だなーと思っていた。

そしたら案の定。

この枠のドラマは結構見ていて、「時効警察」も好きだったし「33分間探偵」も好きだった。

「特命係長」とか「ツーハンマン」(古い)とか「OLビジュアル系」(古い)とか

わりとしょうもないドラマも楽しんで見ていた。

金曜の夜、23時過ぎ。

「この時間だし、視聴率なんか大して気にしてませんよ。ま、好きなことやらしてもらいまっさ」

というリラックスしたB級感と安っぽさが、週末の空気によく合っていた。

それが今回は、リラックスもできないし画面は暗いしウケを狙った場面はことごとく面白くないし。

栗山千明は好きなのだけど、ボケのオダギリジョーに対してツッコミになりきれていない。

「33分間探偵」で水川あさみが堂本剛に対してのツッコミであり、コメディエンヌだったのとは大きな違い。

ただ一人、オダギリジョーはさすがのとぼけっぷり。

他の人の学芸会的ノリに対して、一人本当にとぼけた感じ。

オダギリジョーって整ってるのか崩れてるのか分からない顔立ちが魅力。

かっこいいのに変な感じ。

このドラマでいいのは、今のところオダギリジョーだけ。

だんだん分からなくなってきてしまった。

「うぬぼれ刑事」も「熱海の捜査官」も面白くないのか?

それとも、これまで面白いと思ったドラマ並みには面白いのに

単にこういうドラマにわたしがもう飽きてしまったのか?

わざとらしい展開や思わせぶりすぎる台詞やご都合主義的展開や学芸会的演技が

面白いときもあるのに、何が違うというのだろう。

B級の面白さってなんだろう。

ひとつは、製作者側は大真面目なのに予算の関係やなんかで安っぽく仕上がってしまった情けなさとか。

あるいは、作り手が大作をつくろうとか感動させようとかいう意気込みがなく、いい感じに脱力してるとか。

しかしそもそも、「うぬぼれ」も「熱海」もB級なのか?

有名脚本家、有名俳優。

どこにもB級の要素ないじゃんか。

面白くなさはそこからきているのだ、きっと。

B級ドラマじゃないくせに「このB級っぽさがたまらないでしょう」という押し付けがうっとうしいのだ。

この面白さが分からない人がいるかも、なんて思ってるとしたら大間違いだ。

わたしがテレビや小説に求めるのはリアルでも感動でもない。

どんな荒唐無稽な設定でも唐突な展開でもありえない台詞でもいい。

引き込む力さえあれば、魔法使いが出てこようが死んだ人が生き返ろうが

タイムスリップしようが構わない。

引き込む力もないのにB級感だけ出したって、やっつけ仕事にしか見えない。

これが巨匠になるっていうことなんだろうな。

つまらないもの作ってもファンは受け入れてくれて、そこそこ評価もされる。

巨匠になると忙しいから、一つ一つの仕事に100%の力を出すことなんてできないのさ。

「熱海の捜査官」、もしかして「ツインピークス」のパロディ狙ったの?

だから一話完結じゃないの?

何が何でも正味30分で完結させた「33分間探偵」より、まったく見応えなかったけど。

もっともこういうのは主観ですからね。

面白いって人がいても当然だし。

「熱海」も来週見て、見続けるかどうか決めようっと。
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そして、また来週

2010年07月18日 21時24分15秒 | テレビの話
自分の気持ちを確かめたくて、もう一回彼に会ってみました・・・

って、うそ。

胸のもやもやを解消すべく、やっぱり見ました「うぬぼれ刑事」。

この前よりは空回りな感じが薄らいだのは、二回目で見慣れたせい?

前回を見終えた後、そのうち森下愛子が出てきたりしたら笑うなーと思っていいたら

本当に出て、笑うというより驚いた。

だって、いつもいつもじゃないか。

宮藤勘九郎のドラマは、わりに同じ俳優が出てくることが多い。

自分の世界を表現するのに合った人というのもあるだろうし

その人を念頭に置いて設定や台詞を考えるというのもあるだろうけど

それにしても。

イメージに甘えすぎじゃないか?

この人出せば絶対大丈夫、俺の思ったような演技してくれるって感じが。

橋田須賀子ファミリーじゃあるまいし。

今回ゲストの蒼井優は宮藤ファミリーなの?そうでもないの?

わたし、蒼井優の顔が好き。

人によっては可愛くないとか垢抜けないとかいうけど

わたしは見るたびに悪女顔だなーと思う。

ああいう無農薬野菜みたいな、清楚な感じが悪女ってのもベタですが。

蒼井優の顔の質感が好きだ。

肌のきれいな感じ。

目鼻立ちが適度な感じ。

わたし昔から原田知世とか、はっきりくっきり系じゃないほうが好きだしさ。

そして蒼井優は演技がいい。

普通で地味っぽいのに演技をすると豹変って、言いすぎだけど

ちょっと北島マヤちっく。

でも今日の終盤の演技はくさかったかな。

それともわざとの崖っぷち演技?

なんかわたし、クドカンだからと深読み三昧。

面白くないのもわざと?とか

演技過剰もわざと?とか。

もうそういう読みしてる時点でドラマとして不成立なのに。

潔く二回目で判断しよう。

今まで見た宮藤ドラマの中で一番面白くない。

と、言いつつ来週も見るのだ。

「面白くないなら見るな」って言われそうだが

どこかで面白くなるのかも、と気になって。

なんだかんだ、期待を持ち続けてるのが不思議。
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この胸のもやもやを

2010年07月12日 21時05分31秒 | テレビの話
先日、宮藤官九郎の自伝的(といってもかなりフィクションも混ざる)小説を読んだ。

まあ、面白かったのだ。

同世代というせいもあるだろう。

わたし、1969年生まれ、彼1970年生まれ。

学年で言うと二個下。

40過ぎて学年は関係ないが。

まだサイズが小さかった頃の「宝島」を読んでたとか

インディーズバンドの話とか、同世代ならでは感じられる面白さもあったと思う。

宮藤官九郎のファンかと聞かれたら「別に・・・」と答えるが

しかし「木更津」も「マンハッタン」も「タイガー&ドラゴン」も見ている。

ドラマをあまり見ないわたしにしては珍しいことだ。

だからって有り難がれというわけではなく、単に面白いから見ていたのだ。

少し前に「タイガー・・・」の再放送を見たときも面白いと思った。

だから、「うぬぼれ刑事」も期待していたのだ。

「クドカンだから面白いはず!」ってほどではないが

設定を読んだときも面白そうと思ったし、長瀬君も好きだし。

なのになんなんだろう、第一回放映のもやもやは。

つまらなかった、とは言わない。

でも面白くなかった。

面白がるポイントは分かったのだ。

「ここ、笑うとこ」というのが何ヶ所もあって、しらける感じ。

芸達者を揃えたわりに、テンポも間も悪い。

みんな「面白い脚本で面白い演技をしている」ように見えてしまう。

「タイガー・・・」では『人を食った嫌な感じ』を演じて、いい存在感を出していた役者が

「うぬぼれ刑事」ではただ嫌な感じの嫌な存在として気に障る。

仲間ウケだけを狙った自主制作映画を見たような気分。

自主制作映画見たことないけど。

「木更津・・・」を初めて見た時、好き嫌いが分かれるドラマだろうなーと思った。

これもそうなのだろうか。

面白い人には面白いのだろうか。

ちょっと間の悪い感じがゆるくていいね、とか思うんだろうか。

それとも二回目からはもっと面白くなるんだろうか。

こういうもやもやを残すのが目的なんだろうか。

だとしたら「クドカン」の術にはまったわけですが。

なんだかんだ言っても二回目も見るつもりだし。

数年前のエッセイで「巨匠にはなりたくない」という相原コージに共感していたクドカン。

今でもそうなんだろうか。

それとも巨匠になってしまったんだろうか。


                       ※西田敏行だけはすごくよかったです。
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テキトー男とかけまして・・・

2010年05月31日 23時00分16秒 | テレビの話
最近、高田純次が好きだ。

見るたびに、これほど尊敬されなさそうな人も珍しいと思う。

本人も尊敬される気なさそうだし。

人を笑わせる立場の人間にとって尊敬されることほどつまんないことってあるか?

若手に「尊敬してます」って言われるのって「あなたはもう面白くない」って言われるようなものじゃない?

芸人もある程度地位が固まってくると、いるだけで面白い人というシード扱いで

面白いことしたり言ったりしなくても許されるようになって途端につまらなくなる。

やってることは「大物芸能人」の太鼓持ち。

あと嫌なのは「本当は真面目」とか「努力家」とか。

わたしは真面目な人も努力家も好きだけど、笑うのにそういう情報はいらない。

努力してもつまらなければそれまでだし。

高田純次は尊敬される気もないし、求められてもないのに変なことして

笑いを取りにいくというか、人を呆れさせて喜んでる。

予定調和かもしれないけど。

周りが気を遣って笑ってくれるようになったら芸人もおしまいだよね。

「本当はいい人」なんて、絶対言われないで欲しい高田純次。

あと、テレビはお笑いの人を消費しすぎ。

ちょっと目新しい人を次々探してきて、大して面白くないのに人気者に仕立て上げて

半年やそこらで飽きられて、一発屋呼ばわり。

もっと大事に育てればもっと面白くなったかもしれないのに。

なぞかけのコンビがもてはやされてるけど、あの人たちの芸って

決してテレビで毎日見るようなものじゃないし、大笑いできる類のものじゃない。

細々と長く続けて欲しいから、もてはやして駄目にしないで欲しい。

テレビに長く出続けるためには、太鼓持ちになるしかないのかなー。

そう思うとやっぱり高田純次はすごいなーとしみじみ思った。
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