ゴミ清掃員を勤めながらお笑い芸人をされている「マシンガンズ」の滝沢秀一さんのトークを聞いたことがある。
滝沢さんの話はどれも興味深いものばかりだった。
例えば、「金もちはゴミが少ない」
何故なら金持ちは良い品質のものを吟味して購入するから。
安物買いの銭失いとはよく言ったものだ。
そうかと思えば、高級メロンを何個もそのまま捨てている人もいるという、逆に悲しい話も。
一番納得したのは、ゴミの捨て方にその人の人間性が現れる、ということだった。
清掃員は危険と隣り合わせの仕事。
スプレー缶の爆発はよく聞くけれど、出刃包丁が剥き出しで投げ入れてあったり、実に様々だそうだ。
そんな中で、竹串をきちんと厚紙にくるんで捨てている人もいて、そんなゴミを見ると、その人の優しさを感じる、と。
ゴミ袋にいれて、ゴミ箱に捨ててしまえばそれでおしまい。
その先の流れは考えない。
その先にいる人の姿が見えない。
いや見ないようにしているかな?
そんな人間になってはいけない、と、改めて思った。
想像力を働かせよう。