現時点でも有望であり、将来的にはよりマーケットが大きくなると予想される領域がある。それが「ノスタルジー消費(思い出消費)」だ。
シニア世代に共通して言えるのは、全く新しいものにチャレンジしたり、受け入れたりすることは、少しハードルが高いということだ。その代わりに、「見てみたい」、「やってみたい」と抵抗感なく飛びつきやすいのが、若かりし頃に一度経験して楽しんだ記憶があり、それがリメークや続編となって再登場してくる商品やサービスだ。「懐かしい」「あの頃、楽しんだ熱狂をもう一度味わいたい」と、ノスタルジーを感じて、それによって消費の歯車が回りだす。シニアヒットの源泉は、彼ら、彼女らの思い出の中に眠っており、それらをいかに目覚めさせるかが鍵となる。
想像していたものと逆で、マーケティング戦略の話だった。
本のページを開くと、例えばこんなタイトルが。
「狙うはデジタルリテラシーの高い高齢者」
シニア層もさまざまだが、今後はデジタルに強い高齢者が増えてくるのでそこを見逃さず、という指摘。
それにしても思い出消費か・・・。
一度経験したことを再度体験したいという思いはわからないでもないけれど、人生は一度きりだからもっと違うことにチャレンジ出来たらいいな。
そういう老人になりたいんだけれど、まだまだ道は険しい。
(´Д`)