金曜日は、仕事を休んで母の入退所と役場への手続きなどで一日が終わった。
ついに母が特養に行くことになった。
安心するようにしばらくついていてあげたかったのだけれど、やはりコロナで、会話はほんの数分しか許されなかった。
何もわからない母は、どうやって最初の夜を迎えられるだろうか。
あいにく個室があいていないので、母は3人部屋だ。
気が付くと両隣に知らないおばあさんがねているのだから、さぞかし混乱するだろうな・・等々、私もその日はなかなか寝つけなかった。

でも、誰かの見守りがある場所で生活できる母はまだしもましなのだと、今は自分に言い聞かせることにしている。
ところで、7月分の給料が1万数千円も少なくなっていて驚いた。
考えてみれば、4月~6月までの所得で社会保険料が変わるのでやむを得ない。それまでは、私はパートだったのだから。
フルタイムで働いて10万円は母の介護費用に当てなければいけないと決心したのだけれど、こうして思いのほか早く特養に入所出来たおかげで、その半分程度の負担で済みそうだ。
給料は減ったけれど、そのぶん介護費用も減ったのだから、結果オーライだ。

一人で悩んだ時期があったけれど、振り返ればちゃんと落ち着くところに落ち着くものなのだな、としみじみ思う。
そうだ、ちゃんとトンネルを抜けることができるのだから、どんな困難にも絶望することはないのだと、今はわかる。