ぼちぼち日記

シニアの暮らし方や思い、猫たちのことなどをマイペースで記録しています。

受け入れていく過程。

2022-12-14 20:31:41 | 家族
霊園に到着して、わたあめを待ってくれていた職員さんの第一声は、「真っ白なきれいな子ですね。」だった。

火葬までに行われた一つひとつすべての過程で、その人はずっとわたあめに語りかけてくれていた。

煙突からあがる煙を示しながら、その人が言った。
「今、幸福行のキップをもって旅立っていきましたよ。」


大切な家族を失い、嘆き悲しむ飼い主に寄り添うことが仕事であるこの人の行為は、まさにグリーフワークだ。


動物も人間も家族であれば同じように大切で、失った心の痛みは消えない。

自分が死ぬ時には葬式は要らないと思っていたが、これは死者のためではなく生者のためのものなのだ。



残された者は、折に触れ亡くなった家族を感じながら生きていく。
そしていつしか悲しみは癒え、温かい穏やかな思い出だけが残っていくのだと思う。
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